なぜコスモロジーセラピーか

2018年01月08日 | コスモロジー

 昨年秋、研究所のオリジナルなプログラムである「コスモス・セラピー」を「コスモロジーセラピー」と改称しました。

 「コスモス・セラピー」という呼称で知られてきつつある状況なのになぜ? と思った関係者もおられたようでなので、以下簡単に説明をしておきます。

 それは、「人間は言葉(ロゴス)を使って生きる生き物である。したがって、人間が健全に生きるためには健全なコスモロジー(コスモス+ロゴス、宇宙観・世界観)が必要であるし、人間の心の根本的癒しには不健全なコスモロジーを健全なコスモロジーに変換することが必須である。要するにポイントは、コスモス・宇宙そのものというより、その捉え方つまりコスモロジーなのだ」という基本的な考え方が、私の中ではっきりしてきたことを表現したいと思ったからです。

 ついでになぜ「・」なしかというと、例えばフランクルのロゴセラピーはいわば固有の商標であるため表記が「ロゴ・セラピー」ではなく「ロゴセラピー」であるのとおなじように、「コスモロジーセラピー」もオリジナルなプログラムであるという自己主張です。

 より説明的にすれば単に「コスモロジーセラピー」ではなく「つながりコスモロジーセラピー」、さらに詳しく説明すれば「つながり・重なり・一体性コスモロジーセラピー」となるでしょうが、さすがにそれは長すぎるので「コスモロジーセラピー」にとどめました。

 私や私たち(もっとも広く言えば人類、さらには生命全体)が全体(whole)としての宇宙とつながっていて、究極のところ一体であること、さらに宇宙は重層的に自己複雑化・進化を続けていて、私たちはいわばその最前線にあることが、浅い意識的な知識にとどまらず、深層のコスモロジーになった時、私たちの心は根源的に癒され(heal)、健全(health)になる、というのがコスモロジーセラピーの基本的作業仮説であり、それはこれまで報告してきたとおり1)2)3) 実践の中で実証されてきたと考えています(残念ながらまだ純粋な第三者による検証はなされていませんが、何人ものセラピスト、精神科医、教育者による実践の成果の報告はいただいています)。

 できるだけ多くの人と共有したいと願って、コスモス・セラピーの文章化できる内容についてはかなりの部分を下記の著作とこのブログで公開してきましたが、単に知識的ではなく体験的なセラピーであるという要素が大きく、最終的にはやはり実際にワークショップに参加していただくほかありませんでした。

 コスモロジーセラピーについても、今後、公開できる部分は公開していくつもりですが、参加して体験していただくしかないという面はますます大きくなっています。

 今月から、東京でも高松でも講座を行ないます。関心を持っていただけた方は、どうぞ参加して、体験してみてください。

 *問合せ・申込みは、samgraha@smgrh.gr.jp へどうぞ。


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