持続可能な国づくりを考える会学習会案内

2018年06月27日 | 持続可能な社会




 持続可能な国づくりは、これまで国家単位の政策の問題として論じられてきました。当学習会でも、「将来の目標を設定し、それに向け今すべきことを判断する」という、スウェーデンのバックキャストの手法に基づくエネルギー関連の長期的政策を提唱するなど、日本の国家政策をいかに変えるかに論点を集中させてきたように思います。

 いま、これとは全く異なるアプローチで「持続可能性」に向き合おうという動きがあります。それは「リローカライゼーション」(地域回帰)と呼ばれる運動です。キーワードは「本物のしあわせ」で、その延長に「持続可能性」が見えてくるとします。「しあわせ」と「持続可能性」は根っこでつながっているというのです。

 この動きの底流には、「近代」文明がはたして人間をしあわせにできたのかという大きな疑問があります。2010年の東日本大震災が、自分たちでコントロールできないエネルギーや、生産現場の見えない食糧に支えられた、「近代」の危うさをあらわにしました。いま、エネルギーと食糧を軸に、伝統を再発見しながら地域づくりに乗り出す限界集落が現れ、そこに「根っこのある暮らし」を求めて若者が移住しています。進行中のこの「おだやかな革命」の実例を見ながら、「しあわせ」と「持続可能な国づくり」との接点をジャーナリスト高世仁氏が論じます。

【発表者プロフィール】 高世 仁 (たかせ ひとし) 日本電波ニュース社報道部長を経て、現在は報道制作会社ジン・ネット代表。北朝鮮情勢、東南アジア裏社会等に詳しい。
著書 『自由に生きていいんだよ お金に しばられずに生きる"奇跡の村"へようこそ』『イスラム国とは何か』『金正日「闇ドル帝国」の壊死』 『娘をかえせ息子をかえせ 北朝鮮拉致事件の真相』他

●日時 7月6日(金) 19:00〜21:00

●場所 ◆四谷地域センター 11階 集会室2 
    地下鉄 丸の内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分
    都バス 品97新宿駅西口~品川車庫
     「新宿一丁目」バス停より徒歩1分

●参加費:無料 ●定員30人

申込先
「持続可能な国づくりを考える会」申し込み担当:増田満
 FAX. 042-792-3259 E-mail : mit.masuda@nifty.com
*氏名、住所、連絡用電話番号、メールアドレスをお知らせ下さい
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東京講座7,8月のお知らせ

2018年06月27日 | 広報

 【東京】土曜講座 「勇気づけの心理学――コスモロジーセラピーのアプローチ」

 「私はなぜ生まれてきたのだろう?」「何のために生きているのだろう?」「死んだらどうなるのだろう?」といった人生についての根本的な問い(ビッグ・クエスチョン)は、誰もが一度は思ったことがあるはずです。

 しかし、近代科学をベースにした考え方であからさまに言えば、「偶然・たまたま生まれてきただけ」「生まれたから生きているだけで最終的な目的はない」「死んだらばらばらの物質になる(意味としては無になる)」という答えしかないようです。
 そして、それはつきつめると、「結局すべては空しい」というニヒリズムに到り着きます。それを自他に対してあからさまに言う、あるいは認めることは、いわば「究極の勇気くじき」ということもできるでしょう。

 それに対して、現代科学の宇宙論と臨床心理学と仏教哲学それぞれのエッセンスを総合的・統合的に捉えた〈コスモロジー心理学〉の考え方では、「宇宙の中・宇宙の歴史の流れに生まれてきた存在」という最大のスケールで自分を見、宇宙の中で自分がどういうふうに(how)・どうして(why)生まれてきたのか、その意味を読み取ることができます。そして、その意味を実感できるようなワークをしていくと、ニヒリズムから完全に抜け出すことができます。
 そういう意味で、コスモロジー心理学―コスモロジーセラピーは、「究極の勇気づけの方法論」といってもいいでしょう。
 その成果は、これまで小・中・高・大の各学校教育や臨床心理・精神科医療の現場で確認されてきています。

 今回は、自分に対し、またまわりの人に対し、実際にどうすれば「勇気づけ」ができるか、実習をしていきます。

 すでにステップが進んでいますが、もっとも基本的なポイントは繰り返し学習をしますから、全くの初心の方も参加していただけます(これまでの講座のDVD学習も可能です。問合せはsamgraha@smgrh.gr.jp へ)。

 7月7日 8月18日 計2回

▼講師:研究所主幹・岡野守也▼テキスト:随時配布します。▼時間:13時―17時▼講座会場:フォーラムミカサ・エコ(JR神田駅西口4分、千代田区内神田1―18―12 内神田東誠ビル8F)▼参加費(一回あたり):一般=7千円、会員=6千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=4千円、学生=2千円(当日支払可)▼定員:20名


 【東京】日曜講座「『摂大乗論』全講義」シリーズ4

 『摂大乗論』は大乗仏教の深層心理学・唯識の代表的古典ですが、本講座では古典研究・仏典研究といったアプローチとは異なり、唯識心理学・コスモロジー心理学の源泉として現代的な意味を読み解いています。

 (すでにシリーズ4に入っていますが、途中からの参加も可能ですし、加えて入門講義とシリーズ1〜3をDVDで学習していただいてから参加いただくと、より理解が深まると思われます。問合せはsamgraha@smgrh.gr.jp へ)。

 7月8日 8月19日 計2回

▼講師:研究所主幹▼テキスト:随時配布します。▼時間:13時―17時▼講座会場:東京マインドルフルネスセンター(港区赤坂3―9―18 BIC赤坂ビル8F)▼参加費(一回あたり):一般=7千円、会員=6千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=4千円、学生=2千円(当日支払可)▼定員:20名


*9月以降は、土曜日に仏教の入門的講座、日曜日にコスモロジー心理学の入門的講座を企画中です。決定次第またお知らせしますので、お待ちください。


○受講申込方法(各講座共通)
 氏名、住所、性別、連絡用の電話番号、メールアドレスを明記して、研究所あて
FAX087‐899‐8178、またはメール okano@smgrh.gr.jp へ

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高松講座7月〜12月のお知らせ

2018年06月27日 | 広報

 ぎりぎりになって申し訳ありませんでしたが(「よくわかる空海入門」の第一回は来週7月4日です)、7月から年末までの講座について以下のとおりお知らせします。
 ご縁のある方、ぜひお出かけください。


 【高松】日曜講座「勇気づけの心理学――コスモロジーセラピーのアプローチ」

 当研究所のオリジナル・プログラムである〈コスモロジー心理学〉は、現代科学の宇宙論(コスモロジー)と臨床心理学を統合し、人生の切実な問い―私が生まれてきた意味・生きていることの意味―への答えのヒントを提供することで、健やかで豊かな心を育み、根本から心の病を予防し癒す、まったく新しい「教育とセラピーのシステム」です。

  自分を「宇宙の中・宇宙の歴史の流れに生まれてきたもの」という最大のスケールで見、どういうふうに(how)・どうして(why)生まれてきたのかを知ると、「人生は奇跡である」ことが実感され、強くて柔軟な心が育まれ、悩みは軽くなり、あっても気にならなくなり、やがてなくなっていきます。

 これまで小・中・高・大の各学校教育や精神科医療の現場で、多くの受講者がとても元気になることが確認されています。

 今回は前回に続くステップで、いろいろ問題のある社会を生き抜く原動力であるやる気・勇気・生きがいはどうしたら得られるのか実践的学んでいきます。
 基本のポイントは繰り返して学習しますから、まったくの初心者でも気軽に参加していただけます。

 特に今回11月の講座では、宇宙とのつながりを実感するための瞑想入門も実習します。

                                     (講師より)

 7月22日 10月14日 11月24日 12月16日 計4回

▼講師:研究所主幹・岡野守也▼テキスト:随時配布します。▼時間:13時半―16時半▼講座会場:7月サンポートホール高松55会議室、10月同51会議室、11月7F和室、12月51会議室
▼参加費一般=1万4千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=1万円、学生=4千円▼定員:20名


特別プログラム:9月8,9日 一泊ワークショップ(於・四国中央市「霧の森」の予定)

標高1000メートルの霧の森高原での星空との一体性を感じるワークがメインのコスモロジーセラピー・ワークショップです。

*企画中ですが、8日13:30-9日12:00、参加費は夕食・朝食付きで2万5千円程度になる予定。定員18名のうちすでに13名が仮予約されています。参加ご希望の方は仮予約をお急ぎください。


 【高松】水曜講座「よくわかる空海入門 後期」

 「お大師さん」として尊敬され親しまれてきた弘法大師空海は、八十八カ所巡礼の創始者とされ、真言宗・真言密教の祖師であり、地元香川・讃岐出身の最高の偉人であることは言うまでもありません。
 しかし、お大師さん・空海のどこが偉大なのか、満濃池修築や伝説的な超能力などの話を別にすると、その教え・思想の内容は意外に知られていないようです。

 前期の伝記編に続き、後期は主著『十住心論』を中心に、宇宙と私の一体性を語った空海の深くて壮大な思想を、できるだけわかりやすくほぐしてお伝えしたいと思っています。

 また9月5日の講座では、一般の方が空海の思想に少しでも体感的に近づいていただくための、やさしい瞑想法の実習も行います。
                                      (講師より)

 7月4日 18日 8月1日 29日 9月5日 19日 計6回

▼講師:研究所主幹・岡野守也▼テキスト:会場にて配布します。▼時間:19時半―21時10分▼会場:9月以外サンポートホール高松51会議室、9月は同7F和室▼参加費:一般=1万5千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=1万2千円、学生=6千円 ▼定員:20名


【高松】水曜講座「よくわかる道元入門」(予定)

 10月17日 10月31日 11月7日 11月28日 12月12日 計5回


○問合せ・申込み方法(各講座共通)
 氏名、住所、性別、連絡用の電話番号、メールアドレスを明記して、研究所あて
FAX087‐899‐8178、またはメールokano@smgrh.gr.jp

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サングラハ第159号が出ました

2018年06月04日 | 広報

 『サングラハ』誌の第159号が出ました(第157、158号のお知らせを休んでしまい、失礼しましたが、第156号から続いた連載記事がほとんどでした。)

 今回の目次は以下のとおりです。


  目次

■ 近況と所感………………………………………………… 2

■『如来蔵経』を読む(6) …………………………岡野守也… 4

■ 唯識と論理療法を融合的に学ぶ(9)…………… 〃……… 19

■ 新・ゴータマ・ブッダのことば(11)………… 羽矢辰夫…… 33

■ 渡辺京二と近代の超克(8)…………………… 高世仁……35

■ 中立国スイスとスウェーデンを参考に
将来の民主主義国の在り方を考える(2)…………増田満…… 40

■ 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー)(7)……三谷真介… 47

■ 講座・研究所案内…………………………………………… 50

■ 私の名詩選(58) 薔薇の名詩 ………………………………52


*電子版は、「DLmarket(ディー・エル・マーケット) http://www.dlmarket.jp/」で入手していただけます。
 雑誌版は、okano@smgrh.gr.jp/ 宛、お問合せ、お申込みください。


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