死んだらご先祖さまになる?

2005年08月20日 | 心の教育

 お盆でかみさんの実家に帰省し、お墓参りをし、迎え火を焚いて、ご先祖さまを迎え、朝に夕に仏壇にお線香をあげて手を合わせて、般若心経も心を込めて唱えてきました。

 迎え火を焚きながら、親戚の子供たちと花火を楽しみ、日本人にとってお盆はたんなる長期夏季休暇ではないことを、改めて感じてきました。

 お盆明け、終戦(正確には敗戦)記念日です。

 自由課題に取り組んだ人はいますか? 後の質問、日本人はかつて「人間は死んだらご先祖さま・祖霊になる」と信じていた、とはっきり答えることのできた人は何人くらいいるでしょう?

 日本は敗戦を境に、人生観、価値観、世界観について、180度といってもいいくらいの大変革をしました(正確にはさせられてせざるをえなくてしたのです)。

 「死んだら先祖になる」と「死んだら〔意味上は〕無になる」、「死んだら〔物質的には〕灰になる」という死生観が、まるで正反対であることはおわかりになりますね?

 敗戦前、そうとう多数の日本人(特に庶民)は、霊魂を信じており、死んだ後の世界があると思っており、死んだらすべて終わりではなく、「先祖になる」と考えていたのです。

 どのような歴史的なプロセスで、日本人は変わったのか、次回から少しずつ講義を進めていきますが、ここで一言学生にいうのと同じコメントをさせてください。

 これから話していくことには、途中で「この人、右翼なんじゃないの」とか、逆に「左翼なんじゃないの」と思われるような点があると思います。

 しかし本人は、右・保守派・伝統主義者でも、左・革新・進歩主義者でも、さらにいわゆる中道でもないと思っています。そしてそれらの妥当なところはすべて含みながら、その限界を超えたいというのが意図であり、本人の主観では超えているつもりなのです。

 できれば、途中で反応しないで、最後まで話を聞いていただけると幸いです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 死んだらどうなると思ってい... | トップ | 悪いことをした時、なんとい... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

心の教育」カテゴリの最新記事