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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:ミッドナイトインパリ

2012-06-06 | 映画


ほとんどの映画は、近くの映画館で見るのですが
そこは通常ロードショーより少し遅れて、映画かかかるので
いつも世の中のとは別の時間で映画を見てます。
でもこれは珍しく、世の中と同じくらいのタイミングで見た。
友達が褒めてて
丁度、映画1000円の月初めの1日だったので
西宮ガーデンズまで見に行ったのでした。

アメリカ人主人公がパリで
夜な夜な憧れの1920年代にトリップし
その時代の有名人と会ったり、恋をしたりという話。
ストーリーは他愛もない話だけど、
パリの街が良いです。

実はわたしは昔卒業した女子大では英文科で
専攻は米文学、卒論はフィッツジェラルドだったので
この時代は、まさにおなじみの時代。
登場人物も懐かしさを感じるほど、身近な人ばかり。

フィッツジェラルドとゼルダ夫妻
ガートルード・スタイン
ヘミングウェイ、コクトー、
詩のT・S・エリオット等々。
画家では、ピカソ、ロートレック、ゴーギャン、ドガ、ダリ、
映画のブニュエル、音楽のコール・ポーターと有名どころ満載。
でも、あまりに有名人ばかりで
しかもその各人物の造形が、あまりにストレートなステレオタイプで
アメリカっぽいと言うか、薄っぺらと言うか、わかりやすすぎて
ちょっと不満に思いもしたけど
こじんまりと楽しくて可愛い映画だから
まあ、こんなもんかと納得することにしました。

主人公は、そこそこ売れてる脚本家だけど
本当は文学やりたくて小説書いてて
今、ここ、じゃない場所や時代にばかり憧れて
優柔不断でもっさりして
インテリだけど空気が読めず、ぶつぶつもごもご愚痴ったりしている・・・
まさにウディ・アレン映画でウディ・アレンが演じてた男そのもの。
ウディ・アレンとは全く違うルックスなのに
段々彼に見えてくるほどでした。

主人公が憧れた20年代の人間はルネサンスに憧れて、と
人間はみんな、ここにはいない青い鳥ばかり夢見るのだなぁと
そういう側面もあるお話だけど
そうまとめると、俗物でパリにも過去にも興味のない
アメリカ人婚約者家族が一番賢いような・・・(笑)
ちょっとした皮肉が効いてるのもウディ・アレンっぽいです。

軽いワインとか飲みながら
休みの午後に気楽に見るのにいいような映画です。
(↑ほめてるのですよ)

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