この映画の中の、オルランド役のティルダ・スウィントンは、
わたしの理想の完成系。
きれいだー。
400年前から生きていて、最初は貴族の青年で、
男だったのに、眠り続けて起きたら女になってたりするし、
何百年ものあいだ1日も年取らないんだけど、
同じ自分、no difference at all、って平然としてる役です。
時間も性差も時代も超越してる。
ナイーブで、おばかなところもあるんだけど、
飄々として何にも執着しない。
最高位の貴族になっても、女になってそれを失っても、
特になんということなく淡々としてて、美しいなぁ。
ストーリーは荒唐無稽です。
貴族の青年で、ロシア大使の娘に恋してふられて
やけになって戦争にいったり、
詩人になろうとがんばったりしてるうちに
なんでか女になっちゃったり
それで友人だった男にプロポーズされたり
断って財産なくしたり。
最後は現代に来ていて子どももいますが
相変わらず颯爽と、そして飄々としています。
なんだかあらすじ話してもよくわからない話ですね。
でも素晴らしい映画、わたしの一番好きな映画かもしれない。
何度も見ました。
イギリスなので、ヴィスコンティほどこてこてでないけど、
美術も美しい映画です。
ずーっとエンドレスで流れ続けててもいいくらい好きな映画。
原作はヴァージニア・ウルフ。
監督はサリー・ポッター。
原作読んだけど、映画の方が原作より、好きです。
そんなつもりはなくてもたまたま、自分はかなり女っぽい容姿のようなので、
こういう中性的な人に弱いのです。
こういう姿かたちに生まれたかったなぁ。
オルランドが女になったあとで恋するのがジェルマディンという自由な男。
オルランドとジェルマディン。いい響きだなぁ。素敵。
そういえば人の名前で素敵だなと思ったのは、
数年前に知り合いのピアニストの方が共演した
チェコ人のバイオリニストの方の名前、
フランティシェク。繊細な名前。
この映画は最初も途中もいいけど
ラストも爽快です。
ああ、好き好き大好きな映画!
「400年も生きていて、一日たりとも老いていないが、
ここは英国なのでみんな気づかぬフリをする。」
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