goo blog サービス終了のお知らせ 

sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:マリアの恋人

2012-10-12 | 映画

80年代のアメリカ映画です。

・・・これは男が悪い。
いくら戦争の後遺症だったとしても、その態度はなんだー。
むかつくー。わかれちゃえ!
ひどすぎる、かわいそうー!とか思いながら見ましたが
後で考えると、少しは情状酌量の余地もあるかな。
でも、やっぱり、男、ダメすぎ。(笑)

でも若いナスターシャ・キンスキー、光り輝いてます。
ナース姿がめっちゃ清楚でかわいい。
そして映画自体は、なんとなく、中々いいのです。
映像が美しくやさしく、そして
男の父親役のロバート・ミッチャムも、ホントにいい。

マリア(ナスターシャ)は戦争帰りの幼馴染みと結婚するんだけど
彼は戦争の後遺症で、妻に触れる事ができない。
それなのに、街の女とは遊べるのです。
それを知った妻のショック。
つらい思いの妻を思いやる事もできず
自分の情けなさに、まずます荒れて行く男。
しかし、自分を責めるのは勝手だけど
妻にあたるなよー!
どこまで苦しめればいいの?といらいら。
触れる事ができなくても、他にもいくらでも
妻の愛に応える方法はあるはずだし
やさしくいたわるだけでも、随分妻の心は慰められるはずなのに。
わたしは、自分が傷ついているからって
他人の傷に無頓着な人や、
自分は傷つけられたと騒ぐくせに
人を傷つける事には鈍感な人が本当に嫌いなのです・・・。

さて、そこにその妻をたぶらかそうとするちゃらちゃらした
流しのギター弾き登場。
マリアの心が揺れる事はなかったんだけど・・・。

この流しの遊び人が、ここまで軽薄じゃなくもう少し陰があって、
孤独感など漂わせてて
もう少しマリアが心揺れた方が面白かったんじゃないか?
悪い男ならそれなりに魅力もほしいところなのに
なんかにやけた気持ちの悪い勘違い野郎みたいな感じで
魅力のなさが、つまらなかったです。
でも彼の歌う歌は、よかった。甘ーい歌だけど。
そして、どんなににやけた遊び人でも
この旦那に、この男を殴る権利はないけどな、とも思う。

以下ネタバレ。
マリアは、夫の失踪後、たった一回だけ、この遊び人を受け入れます。
そして妊娠し、大きなお腹で夫を探し出し会いに行くけど
やっぱり拒絶される。
マリアは子どもがほしかっただけなのかぁ?
最終的には夫はマリアの元に戻るんだけど、
でもうまくおさまって自分たちの子どもができたときに
最初の子どもを愛せるのかな、この幼稚な父親は、うーん。
という映画でした。
この映画「マリアの恋人」の監督は、
ミハルコフの兄弟だそうです。
そしてタルコフスキーの親友らしい。
すごい環境だなぁ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。