観たあとに、いい人成分が増えちゃうような映画でした。
実際の人生では、頑張れば報われるということは少ないと実は思っているのだけど
何かを好きで好きで仕方ない人を見ると報われてほしいと思うし、
そういう真っすぐな人は見てるだけで泣きそうになる。
子どもの頃から歌が好きで好きで
オペラが好きで好きで、いい声を持っていたポールは
理解のない厳しい父と、愛情にあふれた母親と暮らしてたんだけど、
お金を貯めてイタリアの学校で勉強したり挫折したり、
病気したり怪我したり、あきらめたり自暴自棄になったりしながら
夢をつかんで歌手になるまでの話。
最初はいじめられっこが幸せになって行く話かと思ったけど
そういうシーンは、まあおまけくらいで
苦難に負けず努力してって感じでもないのです。
お母さんは愛情豊かで、ガールフレンドはすご~く優しいいい子で
お父さんは厳しいし息子のことを信じないし夢を持つのを嫌うけど
息子のことを愛していないわけではなく
お母さんとはラブラブなので家庭はそんなにひどい環境じゃなく、
職場の上司は変人だけど、彼を好きで応援してくれるいい人で、
つまり、さほどの逆境ではないんです。
なのに、十分面白く楽しく見られたのは主役とその彼女の
キャラクターが、ものすごく好感度高い、いい人で
すっかり魅了されてしまったから。
主人公も、でっぷりしてるけど清潔感あって、人がよくて
気持ちの純粋な素敵な男の子だし、それ以上に
主人公の彼女役の子が、もうすごくキュートでかわいい。
この子もどっしりした体型なんだけど、
健気でやさしくて賢くてかわいくてのびのびと強くて、
真っ青な瞳が澄んでいます。
主人公が挫折して家でごろごろ2年近く何もしない場面があるんだけど
一日中寝転んでテレビ見てるの。自暴自棄ですね。
で、彼女がかけもちの仕事から疲れて帰って来ても
台所は洗い物の山、夕食は勝手に先に済ませたって言われて
でも、悲しそうにするけど怒らないんですよ。
わたしなら怒っちゃうし、それが毎日続くともう無理って思う。
この子はよく頑張ったなぁ、彼のことを信じてたんだなぁ、
いい子だなぁと思いました。
こういう女の子になりたかったなぁ。
映画が始まった時に流れてたのがモーツァルトの交響曲25番で
これはものすごく思い入れのある曲なので
(大人になって始めたバイオリンで何年も毎日練習して
やっと小さいオケで弾けるようになった曲です。
オケで弾くのが夢だったの)
ここでぐいっと引き込まれたのは個人的なことですが
クラシックだけでなく普通に今の?音楽も聴けるし
オペラ好きじゃなくても楽しめるけど
本当に素晴らしい声なので、堪能して下さい。
ちなみに、この映画の元になった本人の実際の動画があるんだけど
映画見たあと見ると、服から何から同じでびっくり。
結構忠実に再現したんだなぁと思いました。
映画見てない人は、これは映画見終わってから見るといいかも。↓
ストーリー的には凡庸かなぁってところもあるんだけど、
誰にでもすすめられる、かわいくて気持ちのいい映画です。
わたし、今、けっこういい人の気分(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます