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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:モーターサイクルダイアリーズ

2015-09-19 | 映画


数年前にDVDで見た映画ですが、友達とやってる映画の会での課題だったので再見。
これぞロードムービー。青春映画。です。

最近、ロードムービーを何本か続けて見て、
アメリカの車と茶色い砂と地平線と青い空もいいし
ラクダと歩くオーストラリアの砂漠もいいけど、
南米の山の中もいいなぁと思う。
原住民の人たちのいる場所が好きみたい。
とはいえ、軟弱な都会人なので自分がそこに行くのは難しい。
映画で見るのがいいです。笑
自分の中にはモンゴルの草原があると、なんとなく思ってるけど、
この映画では緑と水の豊かな土地も描かれていて、そういう景色も、ほっとするなぁ。

のちの革命家、チェ・ゲバラがまだ医学生だった時代の、
友達とのおんぼろバイク二人旅で、南米を1万キロとか横断するお話で、
彼の『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』をもとに作られたらしい。
この旅で、搾取される労働者や先住民族、差別・隔離されるハンセン病患者など
多くの虐げられた人々と接するうちに、
彼の心の中に世の中を変えたい思いが生まれてくるわけですが、
彼がのちに有名な革命家になるということを抜きにしても、
これは気持ちのいい映画です。
悲惨な人々の様子や、社会への怒りも描かれているけど、
ゲバラの考え深さ、やさしさ、そして何よりも明るさが、好ましい。
彼は喘息持ちで、苦しそうなシーンも出てきたけど
その心の健全さは、ほんとうに気持ち良く、清々しく描かれています。
ガエル・ガルシア・ベルナル君の出ている映画は色々見てるけど、
ここでは若くてみずみずしくて、ほんとうにキュートです。
彼を、特に美青年とは思わないんだけど、ここでは十分ハンサムだし
何よりそれ以上の、説明できないマジック的な魅力があって光ってますね。
そして一緒に旅する友達役も、調子がよくてデタラメっぽい、
でも本当は信じられるいい奴っていう感じが好感持てて、
この二人組は誰でも好きになってしまうんじゃないかと思う。
若者の持つ希望の力を感じさせる映画だなぁ。

旅の中でも、厳しい自然や、貧しい人々との出会いばかりじゃなく、
バーの女の子たちに調子のいいこと言ってご馳走になったり、
パーティで踊ったりというシーンも好き。
老若男女みんな、楽しそうにふわりふわり踊るよう小さな村のパーティみたいなの。
なんで誰でも踊れるんだろう?と思って去年から社交ダンスを始めたわたしですが
未だに、ダンス習ったことのないこういう田舎のおばちゃんおじちゃんたちほども
踊れないままです。いつになればあんな風に踊れるのか?
タンゴ、頑張ります・・・。笑

旅への出発時、大勢の家族が見送りに来るシーンを見て
家族との愛情のあふれている場面だけど、母親の心配が身につまされました。
でも、心配ってきりがないし意味もないので、
わたしはこういうときには、さっさと行ってもらって、考えないようにします。
子離れとか自立とかじゃなく、
心配することに耐えられないくらい弱いだけかもしれないけど。
例えば息子が外国でお腹壊してても、わたしにできることはないので、まあ、考えない。
信仰もないので祈ることもないけど、無事であれ、とどこかで念じてはいますね。

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