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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:イブ・サンローラン

2014-09-19 | 映画


キラキラした映画かと思ったら、最初から雰囲気は違って、
「冒険者達」のラストシーンみたいな場面から始まりました。
ハリウッド映画とは違うフランス映画の感じがうれしかったです。
後半ちょっとだれたけど、面白かった。

20代でディオールのデザイナーに抜擢されたサンローランは
美意識が高く繊細で壊れやすい人間で、きれいなものにしか興味がないし
デザイン以外の事務的、社交的、処世的なことがまったくできない
いわゆる天才肌の人でした。
生涯のパートナーとなるピエール・ベルジェと出会うことで
デザイン以外のビジネスをサポートしてくれるとともに
人生のパートナーも得ることができて、順風満帆だったけど、
シーズンごとのコレクションの不調や、プレタポルテ進出による過労、
お互いの気持ちのすれ違いや他の人の存在など問題も多く
不安定なサンローランには苦しい時期もあり・・・というお話。

サンローランの役やった子は、ものすごくぴったりハマってた。
不器用で繊細で不安定な天才にぴったり。
内気だけど優しいわけじゃなくて、よくある天才気質の坊ちゃんなんだけど、
ピエールとは愛し愛された人生だったんだなぁ。
いい人と出会ったねと思った。
こういう天才は自分のことに精一杯で、思いやりの余裕がなく
まわりの人を傷つけがちだけど
悪役に回っても、悲しい笑顔でサンローランをひたすら守ったピエールは
大人で、しかもいいパートナーだったんだなと。
ピエールがいなかったら、サンローランは若いうちに壊れてたかもしれませんね。
わたしは、天才肌でかなり才能の偏った人を、わずかだけど見てきて
振り回され傷つく側の人も見たので、
サンローランには、どんなに才能があっても
やれやれ・・・という気持ちになってしまうのですが
ピエールの存在がどんなに大きなものかはしみじみと感じました。

そして、華やかな世界とはいえ、50年も前のことで
パリの狭い社交界の話なので、ハリウッド流の派手な豪勢さはないけど
なんともエレガントな時代と服だなぁと思いました。
特に最初の方、ディオール時代のショーに出てきた服が
どれもものすごくかわいくて、ツボで、うっとりため息。ほしい・・・。
汚いジーパン履いてる場合じゃないなぁ、とちょっと思ったけど、
ふと我に返って気づいた、オートクチュールのモデルと自分との落差に、
ジーパンでいいや、とじっと自分の足下を見た帰り道、でした。笑

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ももちゃん)
2014-09-22 16:49:30
久しぶりにお邪魔しました。
ディオールって今や、香水、バッグ、アクセサリーが一番に思い浮かぶ。(貧相な私だけか)。
洋裁の教室行ってるんですけど、朝の連続ドラマの
カーネーションのドラマのディオール時代の洋服
はおばちゃま達に大絶賛でした。
私も心躍りました。ショーのお洋服も素敵だったんでしょうねー。
ファッションのトレンドは回るけど心躍るのはディール、あと、、、クレージュですね。この映画知らなかったので観たい!と思いました。
映画のタイトルはそうだ!イブサンローランでしたね(笑)


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>ももちゃん (sigh)
2014-09-22 22:31:37
お久しぶりです~。
わたしもオートクチュールは思い浮かびませんね。世界が違う。でもデパートに行けば化粧品なら近づけますもんね。
わたしは50年代くらいの服が好きかなぁ。
ブランドの服で一番好きなのはエルメスかな、と思います、買えるかどうかは別として(笑)
この映画は、ファッション見るだけでも楽しいと思いますよ。お時間あればぜひ!
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