見た人から、すごく面白い、すごくこわいけど、と聞かされてたのに
見逃した映画、DVDでやっと見ました。
感想、こわー!こわー!こわー!笑
いや、ホントにこわい話。
結婚記念日の日に奥さんがいなくなり
事故性があるとして夫は犯人扱いされ、警察にマークされる。
世間的にも大きな事件になり、アメリカ中で憎まれる夫。
でも、その真相は・・・。
という話で、感想書くとネタバレだらけになるので後半に書きますが
実際に失踪自体の謎は中盤前くらいで、映画の観客には解き明かされるんですね。
でも、そこからがまた怖い。
ラストもこわいままです。
見た人みんなが言うように、これは男女問題ではなく
むしろ親子問題に端を発してることなので、
男たち、災難だなぁと思いました。
まあろくな男たちじゃないんだけど、ここまでされるのは気の毒かな。
本気の悪意があれば、人をおとしいれるのは、簡単なんだなぁ、という映画。
あとは、主役の二人が出会って結婚するまでの下り。
出会も会話もプロポーズも、映画のようにロマンチックで(映画なんだけど)
こんなウィットに富んだ高度な会話とセンスのいい付き合いができないといけないのか?
と、この欧米素敵恋愛文化的なものの濃さにくらくらしました。ムズカシイ。笑
さて、以下はネタバレ含む感想。
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結局、奥さんが全部計画的にやったことなんだけど、
「ナイトクローラー」的に、サイコなんですね、この人。
「ナイトクローラー」の人は、わたしは何かのトラウマなどではなく
生まれつき、共感能力の欠落した人だと思ったんだけど、
「ゴーンガール」のヒロインは、それとは違い、
自分をモデルにして親が書いてきたベストセラー小説のせいで、
ずっと本当の自分自身は忘れられ、愛されず、殺されてきたように感じ続け、
すっかり壊れちゃった女性ということのようです。
その点、彼女も被害者で、かわいそうな人ではある。
でも、その恨みを全部男たちに向けるのは、なんなんでしょうね。
新しい、本当の自分になって出発するために利用しただけ、というよりはやはり
復習的な陥れ方だし、逃亡の途中に彼女が利用する幼馴染の男も、
気持ち悪い男だけど、あの殺され方はかわいそうな気が。
この男に関しても、彼女は単に利用したというよりは
やはりどこかに復讐心があってのことのように思う。
自分を利用する男や親に対する復讐心は、共感できる部分もあるんですけど
このヒロインはもう完全に病気の域なので、もっと早い段階で
きちんとカウンセリングに通えばどうにかなった・・・のかも?
しかし、これだけ才色兼備で人の心をつかむのにも長けてるんだから
もっと別の、幸せになる方法も十分考えられただろうに、
そういう方向に行かなかったのは、復習に取り憑かれた人の性でしょうか。
まあ心の弱い人は、自分が幸せになることより、人を操縦することを選ぶようで
そういう人、自分の人生でも思い浮かびます。
結局、ヒロインは自分の思うようにものごとを持ってくんだけど
彼女の問題の根本である親に対してはなにもしてないし、
親も何も知らないままなので、彼女のサイコはまだまだ続きそうで怖い終わり方。
サスペンスものはあまり見ないわたしですが(ホラーよりは、見るけど)
これは面白く見ました。俳優たちもいいし、音楽もよかった。
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