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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:ティファニーで朝食を

2017-03-16 | 映画
8年ぶりくらい?に「ティファニーで朝食を」を見たら、
なんか最初からずっと、哀しい話だなぁと・・・。
年とともに哀しくなってくる映画だなこれ。
子どもの頃は、ハッピーエンドだし、そんなに哀しいと思ったことなかった。

自由でしかいられないホリー。
お金は捨てられても自由は捨てられないだろうに、というか、
そうしか生きられないだろうに、
映画はロマンチックなハッピーエンドになってるので、おいおいって思う。
こんな若い美男美女的な恋愛のために、彼女が変われるもんかと思うと、
映画の話の続きを考えてまた哀しくなる。

ヘプバーンはいつ見てもひたすらかわいい。
「ローマの休日」なんかは、グレゴリーペックの素晴らしく渋い
あの低音ボイスにもほれぼれするけど、
それ以上にヘプバーンを、おっさんか爺や目線でとろけそうになりながら見てしまう。
だって、ほんとうにかわいいんだもん。
でも王女様でなく、高級娼婦的な役の映画でも、やっぱりノーブルで汚れて見えない。
清らかな子供のような彼女がかわいい。

でも最初の配役イメージはマリリン・モンローだったと聞く。なるほどねと思う。
そっちで見たかった気もします。
ヘプバーンは清すぎるからなぁ。清らかでシミひとつ見えない。
でもモンローの無垢さは、ヘプバーンのとは種類が違う。
汚れてくたびれて、よれっとした弱さの、その哀しい奥底に
ぽつんと残されているマリリン・モンローの無垢さのかけら。
そういう哀しさのホリーも見たかったな。

「ティファニーで朝食を」を最後に見たのは8年くらい前、
村上春樹の新訳が出たときだったと思います。
本を読んで、映画もまた見てみたのでした。
本は若い頃にも読んだのに、小説の方は、特にディテールをあまり覚えてないのは
映画の印象が強すぎるんだろうな。
ラストや配役にいろいろあっても、やっぱりいい映画だなぁと思います。
何より自由でしかいられないホリーが好き。

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