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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:フォローミー

2013-03-09 | 映画

(普通の予告編がなかったので、これを。
吹き替えじゃない方がいいなぁ、わたしは。)

ミア・ファーローは好みじゃないんだけど、
彼女はなんかいいところがあるなぁとは思うし、
この映画の切なさはぼんやり覚えていて、
昔見た映画だけど借りてしまった。
これはテレビで見たのかな?きっとそうだ。
ずっと昔です。
古いアメリカ映画は大体テレビで見たものです。
「ハリーとトント」とか「卒業」とかこの辺のアメリカ映画はみんな、
テレビの名画劇場とかで見たのです。
チャップリンとか、風と共に去りぬとかベンハーとかも、みんな、
興味がなくても、わかんなくてもぼんやり見てて、
今となるとホントに良かったと思う。
今のテレビで、ぼんやり見てて何十年かあとに、
よかったと思うような番組ってあるだろうか。

ミア・ファーローなら「ジョンとメリー」とか
「ローズマリーの赤ちゃん」とかを、
自分の趣味と違うモノでもなんでも名画劇場は結構見た。
それがよかったな、と今思う。
ぼんやり記憶にある映画を、大人になって今改めて見る楽しさって、
初めて見る楽しさとは別の良さがあるのよね。
「フォローミー」はこの有名なテーマ曲を良く覚えてることに気づいた。
そして、原題がイギリスでは「follow me!」
アメリカでは 「the public eye」。
日本は「follow me」 を選んでよかったね。
あらためてちゃんと見ると
悲しくない映画なのに涙がボロボロ出るー。
ああ、いい映画はいいなぁ。

妻と気持ちがすれ違い、彼女の行動を疑った夫が
探偵を雇って尾行させる。
完璧で神経質な夫といいかげんででたらめな探偵。
尾行に気づいた妻と探偵の口もきかないままの
毎日の長い散歩のあと・・・というお話。

子どもの頃は探偵を何だか気の毒に思ったんだな。
孤独な男と思うけど、気の毒ではないな、今見ると。
彼には諦観があるし、自分の孤独ともうまくやってける。
彼女を必要なのは夫の方で、それは彼女も同じなんだって、
今はわかるけど、これは大人じゃなきゃわかんないよねぇ。
この夫も、妻を疑って探偵を雇うなんて、最低な感じだし
結婚生活の描写でも、全然魅力的じゃない男と思って、
なんでこんな男捨てちゃわないのか不思議だったのよね・・・。
それが今はねぇ、自分が彼女でも同じことをすると思う。
こういう男がこういう女を好きになると
きっと変われるし、二人の世界も広がるし
何より、あんな風に彼女と恋に落ちたんだから
彼もいい人なのです。

わたしが、もう、好きな人と何も話さずに
ただ黙って深夜のバスに一緒に乗っていたいと思うのも、
少ーし似てることかもしれない。

また何年かして、見てみたい映画です。

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