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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:大阪ハムレット

2015-01-03 | 映画


マンガが原作と聞くと、わりと見る気をなくしちゃうんだけど
なんだかなぁ、わたしやっぱり大阪が好きなのかもしれない。笑
先週シェイクスピアの戯曲について人と話したばかりだし
ちょっと見てみようかなと。

大阪。ある朝お父さんが寝床で急死してて
お葬式に弟というよくわからない人が飛び込んできて
そのまま居着く。
家族はおかあさんと、やさしい高校生長男、乱暴者のヤンキー高校生次男、
そして女の子になりたい小学生三男。

死んだお父さんは間寛平、お母さんは松坂慶子。
ふらりと来て居着くおじさんが岸部一徳。
このお母さんのキャラクターがいいです。
呑気でおおらかで何でも誰でも受け入れちゃうおかあさん。菩薩のようです。
わたしなら近づきたくもないしょうもないセクハラ酔っ払いも
得体の知れない義弟も、なんでも喜んで受け入れちゃう。
それも渋々耐えてというのではなく、根っから気にしない明るいおおらかさで
子どもたちの父親も誰が誰かわからない?
おじさんとの関係もよくわからない?けど、だからなに?という役です。
松坂慶子の演技はくさいけど、彼女のおおらかなきれいさは
まあ、合ってる気がする。
若い頃のすらりとして完璧にきれいな彼女を、また見たい気もするけど
大柄でふくよかでも晴れ晴れときれいで幸せそうな雰囲気はいいので
このままでいいのかな。

まあそういうおかあさんなので、
ちょっとしたきっかけでシェイクスピアのハムレットを読むことになった
次男は、おかあさんとおじさんの関係や自分の実の父について
ハムレット的に悩むんです。
ヤンキーの高校生次男が大阪弁に直して読むハムレット、
すごくよくてびっくり。笑
この乱暴者で滅法ケンカに強い次男、中々かわいいです。
わたしはヤンキーと言うものがどうにも(美意識的に)嫌いなのですが
この子は、いい間をいい顔でとるなぁと思いました。
3回くらい声だして笑った。
馬鹿な単細胞で乱暴なこういう子もかわいいなぁと少し思いました。

そして女の子になりたい三男のシンデレラ劇。
王子様役は宝塚歌劇で男役をやるのが夢の女の子。セリフも大阪弁で
「こん中から嫁はん選ばなあかんのかー」とか言うのが楽しい。
家族のみんなが、当たり前のように
女の子になりたい三男を受け入れてる様子も自然でいいです。

年上女性との恋に悩む長男もかわいいけど、まあこのエピソードだけは
ありきたりかな。相手役のこの大阪弁が、かなりひどいし。笑
ちなみに
なんで関西人は変な大阪弁に不寛容なのかって、よく言われるけど
自分にわかるのが関西弁だからってことじゃないでしょうか?
わたし、あんまり変な日本語の外国映画も不快だなぁと思うし、
関西弁に限らず、よく知ってる言葉を変なイントネーションやアクセントで
ヘタクソに発音され、しかもそれが劇中では普通とされている噓が
気持ち悪いということかな、と思う。

話はそれましたが、これが年をまたいでみた、今年の1本目の映画でした。

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