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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:アドバンスト・スタイル

2015-10-04 | 映画


近所の小さい映画館で1週間だけやってた最終日の最終上映に間に合った。
70分ちょっとの短いドキュメンタリーなんですけど、観てよかった。
圧倒的に自由な人たちを見ると、感動して泣きたいような気持ちになります。
ずっと泣きたいような気持ちで映画を見て、元気出た。

おばあちゃん子だった青年が、ニューヨークに来て、
自由で派手な年配女性たちに魅了され、街で声をかけて写真を撮るようになる。
そのブログが評判になり、写真集もでき、これはその中の
60代から90代の7人ほどの女性を追ったドキュメンタリー映画。

ニューヨークのファッションといえば、一昨年くらいに見た
→「ビル・カニンガム&ニューヨーク」を思い出します。
予告編見て思い出すと、映画としては「ビル・カニンガム」の方がずっと上手い。
それに比べるととこちらは、カメラも音楽も全体のリズムも素人っぽいし、
実際予算も少なく、この写真家の男の子と友達の子と二人で作ったもののようなので、
そこはまあ仕方ないんですよね。
でも、そのかわりに登場する女性達が元気で強くて非常に人間的にカラフルで
映画として素人っぽくはあっても、物足りなさや未熟さを感じることはなく
とても楽しい70分を過ごすことができました。
わたしは、映画「ビル・カニンガム」が宝物のように大好きで、見ていると、
ビルという人間の自由さに、自分の頭の中にきれいな青空が広がるような気がしたけど、
こちらの映画は、カラフルなお花畑の中にいるような気分かな。
もう時間はあんまりない、と言いながら毎日好きな服を着て楽しんでいる女性達が
とてもとてもみんな、素敵なのです。
でも個性が強く自分を持った強くて自由な心の人たちなので
実際に身近にいたら、ちょっと疲れるかもしれないくらい元気なんだけど。笑

「この歳になると、自分がよければいいと思う。オシャレは自分のためだもの」

流行に興味がなさすぎて、服にもあまり興味がなく、
ファッションは他人事のように思ってた時期が長いですが(まあ今もそうかな)
そのわりに世の中の、人の目に、自分も囚われているような気がします。
でもこの映画見てると、なんかもう、そういうのどうでもよくなってきちゃった。
ほどほどにセンス良くかわいく好感度の高い、わきまえた格好とか、
ミニスカートにハイヒールも嫌いではないんだけど、
それはそういう格好をしている自分が、
少しでも若く綺麗に見えるのが気持ちいいだけで、
人にどう見えるかなんて関係なく本当に自分が好きな服って違う気がするのです。
わたしももっと歳をとれば、あんな風に自由になれるんだろうかなぁ。


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