グレン・グールドのドキュメンタリー映画を見て、
彼の伝説のいくらかは誇張されていたというのは
さもありなんで驚きは全然なかったけど、
彼の女性関係を全然知らなかったので、へえ、とは思いました。
つくづく思うのは、クラシックにしろ何にしろ
なんで音楽家というのは他人の奥さんとくっつくのか?
よく知られる彼の奇行というか奇妙で頑固な習慣は、
それぞれは特にとっぴには思えないです。
自分の椅子をいつも持ち歩くとか、夏でもコートを来て手袋をしてるとか
ピアノを弾くときの姿勢やスタイルとか
それぞれ、彼なりの理由があるし、さほど異常とも思えない。
映画館で席についたあと、いつもすぐ、
首に巻いてたストールを小さく四角くたたみ、
それをハンカチでくるんで小さいクッション上のものを作り
背中に当てるわたしだって、十分変かも・・・。
ストールは顔にあたるので、そのまま椅子の背に当てたくて
いちいちハンカチでくるむのですが
これをクッションが割にしてると背中がラクなのです。
(おばさんくさいかな・・・)
そしてそれができたら次は目薬をさし、iPhoneの電源を切ってから、
ハンドクリームを手に塗りマッサージする。
だってこれから2時間文字を書いたりキーボードを打ったり
料理をしたりしないんだもん、
絶好のハンドクリームタイミング!と思うのですよ。
ここまでが、ひとりで映画見るときの儀式のようなものです。
自分を特にこだわりの強い人間とは思ってないけど、
少々の強迫観念はあるし、
そういう人間から見るとグールドは全然変人じゃない。
天才ではあるけど。
そして亡くなる前の何年かの彼は壊れてきてたとは思うけど。
グレン・グールドのCDはよく聴くし、彼には興味があったのだけど
映画自体きれいで、とても面白いドキュメンタリーと思います。
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