sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:しあわせのパン

2017-02-23 | 映画


DVDで見た旧作映画は、良かったとこがあるときだけ感想書こうと思うけど
いろんな駄作見てるけど、ここまでがっかりするのは珍しいので書いときます。

予告編だけでダメな予感満載だけど、本編もそのままダメな凡凡雰囲気映画。
ファンタジーなのはわかるけど、ファンタジーにはファンタジーなりの
リアリティというものが少しはあるでしょ!と途中からムカムカ。

北海道でパンを焼く夫とコーヒーを淹れる妻が経営するカフェに
やってくる春夏秋冬のゲストたちとの交流、というあらすじなんですけどね。
凡庸すぎるストーリーはありえないご都合主義な展開で、
くさすぎる演出は驚くほどとってつけたような薄っぺらいセリフ、
空回りする思わせぶりに、あふれかえる作り物っぽい善意・・・。
安物のメルヘンちっくな「ちょっといいはなし」をだらしなく繋げただけで
時間的にも空間的にも間延びしたスカスカのゆるさ。

原田知世のショートヘアはかわいい。とてもかわいい。髪切りたくなりました。
切っても原田知代の劣化版の劣化版の劣化版にもなれないけど・・・笑
大泉洋は可もなく不可もなく。いや不可かな・・・。
これ、彼とてもやさしいいい人の役なんだけど
やりながら背中がかゆくなったんじゃないかな、おままごとがあほらしくて。
矢野顕子とキヨシローの「ひとつだけ」がラストに流れて、名曲ですね。
いい歌がダメ映画を支えようとするけど、映画がダメなのが目立つだけだし。

これ「繕い裁つ人」の監督だと後で知って、ああ同じ匂いがすると思った。
でも「繕い裁つ人」の方が、まだちょっとだけマシだったな。
この監督の別の映画はさらに悪い予感がすごいので、さすがに見ないことにする。

この手のゆるふわ映画の代表的なものが「かもめ食堂」だと思うけど、
これはそんなに嫌いじゃないんです。
微妙にメルヘンではあるけど、ちょっと光るところがいくつもある。
でもその後に出てきた、この手の映画はどんどんダメになってしまった。
映画がダメなのか、わたしに耐性がなくなったのかわからないけど
監督に少しでも矜持があれば作らないような、後発の二番煎じの作品に
ほとほとうんざりしてしまって。。。
ゆるゆるもふわふわもほっこりも、わたし決して嫌いじゃないんだけど、
ひたすら薄っぺらふわふわは、本当に気持ち悪い。

というようなことをTwitterに書き散らしてたら、
賛同してくれる映画友達が複数いたので、とてもすっきりしました。
こんなにずけずけこきおろして悪口書いていいのかな、と思いつつ。
(あーわたし性格悪いなぁ・・・)