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ミノタウロスはメタろうという話

2014年06月19日 00時55分40秒 | モンコレ
全国大会予選もそろそろ中盤。
今週末に大阪大会が行われますが、最近の環境で強いのはやはりミノタウロスデックですね。
ブロック5までのミノタウロスは環境的にはメタりやすいポジションだったので
まだ狩りに行くのが楽だったと思います。
しかしブロック6になってからミノタウロス対策ポジションのカードが刺さらないデックが多数登場し、
ますます手がつけられなくなった感があります。
前回岡山大会でもミノタウロスデックが上位を独占していましたね。
特に複数の大会を梯子して出場する遠征プレイヤーが良く使うのがミノタウロス。
たぶん、数回挑戦してどこかで1回優勝するなら効率面からみて非常に優秀だからでしょう。
ミノタウロスは本来のポテンシャル以上に「大型大会向け」のデックだと言えます。
それをスキルと大会出場経験に秀でたプレイヤーが使用するのですから毎回上位に絡むのは必然ですね。
ミノタウロスは優勝決定戦に必ず絡んでくるのでこれに勝てなければ予選突破は出来ない障害です。



ミノタウロスデックには勝てるがそれ以外のデックには非常に不利なデックと
ミノタウロスデックには勝てないがそれ以外のデックにはほとんど勝てるデックがあったとしましょう。
この2つ、どちらが強いかといえば強いのは後者のデックですが、
予選大会で使うとしたら万が一にも優勝の目があるのは前者のデックであって、
後者のデックは勝ち越し、善戦はできても優勝の可能性はありません。
スイスドロー形式はそういうルールの大会だからです。
もし大会形式が総当たり戦だったら後者のデックで予選の突破はできるでしょうし、
そもそも総当たり戦ではミノタウロスデックもここまで上位を席巻できていなかったと思います。
しかしモンコレの予選はスイスドロー形式で行われています。
ミノタウロスデックとは勝ち上がればどこかで必ず当たると思ってください。
ですから予選突破を目指して出場するのであれば
ミノタウロスに勝てるデックを使用する事は必須、というより前提条件であり、
総合的に強くてもミノタウロスには厳しいデックが
運よくミノタウロスデックとのマッチングを避けて優勝する、みたいな幸運は
現在の大会形式ではまずあり得ません。
強いかどうかではなく、まず予選突破向けかどうか、です。
それでミノタウロス以外のデックに負けるのは運ですが、
ミノタウロスに勝てないデックが予選突破できないのは運じゃないです。



以上、今回の記事の本題はここまでです。
ここからはミノタウロスデックの何が強いのか、どうすれば有効な対策となるのか、
みたいな話を書きますけどほとんどの方にとっては今更の内容だと思います。



結論から書きます。

「効果的で様々なデックに採用しやすいミノタウロス対策の方法は、
攻撃対抗で20点ダメージを発生させるスペルを沢山積んでおく事」

アイテムxを持つ場合ダメージがアップするとか、アイテム消耗品を消失させるとか、
そういう効果も無駄ではないですが頑強の薬やバトルドラムで耐えられる程度のダメージを連発するやり方では
根本的に即時不可ミノタウロス2体のアイテム4枠を対抗数で上回らない限りは倒せないです。

実際にミダス又はオズボー、金角、銀角とかのうち2体が
普通に頑強の薬、バトルドラム、ガリュンバー、スクロールくらいの手札を握ってると仮定して
スタンナックルとかマインドディストラクションで先攻でも後攻でも勝てるビジョンありますか?
ブラインドネスはDual使用で牛頭鬼のトマホークを防ぐ事が出来るカードではありますけど
スペル枠2枠を温存した状態でミノタウロス側に牛頭鬼のトマホークを使わざる得ない状況まで
追い込む必要があります。できますか?

岡山大会で優勝したミノタウロスデックのレシピを見てみると消耗品の内訳は
スクロール ×5
封印の札&ロープ ×3
滅びの粉塵 ×2
頑強の薬 ×3
ガリュンバーの瞳 ×3
猛牛のバトルドラム ×3
牛頭鬼のトマホーク ×3
合計22枚です。
自分が使うデックがスペル単デックの場合、滅びの粉塵2枚は除外して数える事が出来ます。
すると有効手札は20枚になりますね。
ほとんど攻撃しないならさらにガリュンバーの瞳も数から除いていいですし
逆に特殊能力を使わないなら封印の札とロープのほうを除く事が出来ます。
しかしそれでもまだ17枚は有効なんですよね。
対して自分のデックの戦闘スペルカードは何枚がミノタウロスに対して有効でしょうか。
こちらは耐性付与やスペルキャンセルのカードは除いて数える必要があると思います。
アイテムデック対策にフラッシュファイア又はスタンナックルを3枚積んでいるくらいで、
有効札の数で上回る事が出来ているでしょうか?


オフィシャルが提供するミノメタ、アイテムメタのカードは
ほとんどミノタウロスの非常に高性能な防御アップのカードで対応できる範囲の威力しかないんですよ。
ワルキュリア聖斧隊は、コモンドローンも狩れる汎用性を含めて優秀なカードですが
これでも3枚積んでいればミノタウロスは安心といえるほどではない。
迷宮守備兵でもバトルドラムでも頑強の薬でも魔法のロープでも防げるなら
対抗負けする可能性は十分ありますからね。
ブロック6はミノタウロスを倒すためのカードが大量に封入されているように見えますが、
テストプレイをして完成度の高いミノタウロスデックに何割の勝率がある事が確認されているんでしょうか。
ミノタウロス相手に6点から7点のダメージを連発するメタカードは方向性としては間違っていると思います。
頑強の薬やバトルドラムで防げる程度のダメージとのチキンレースに強い。
これがミノタウロスの強さの秘密だからです。


そこで、上記の結論
「効果的で様々なデックに採用しやすいミノタウロス対策の方法は、
攻撃対抗で20点ダメージを発生させるスペルを沢山積んでおく事」
に至ります。
つまりミノタウロスの防御パンプで追いつけないダメージを与えればよい。
20点ダメージのスペルはスクロールと牛頭鬼のトマホークでしか返せないので、
20枚以上の消耗品カードの大半を無視できます。
特にこちらが先攻で攻撃した場合に、タイダルウェイブが手札にあれば
相手のガリュンバーか後列ユニットの防御パンプの対抗を一旦スルーする事が出来る。
これが強い。
ミノタウロス側の前列ユニットがアイテム2や迷宮守備兵だったとしたら
アイテム1枠を無駄にさせる事が出来ます。
ですから20点ダメージでも攻撃宣言前には使えないドリームテイルやプラズマボール等では完全ではないです。
攻撃宣言後に使えるならフレイムストライクでも問題はないはずなんですが、
フレイムストライクやヘルブレイズが使用可能で
銀角2体のイニシアチブ+6にも安定して先攻が取れる速度の勢力が存在しません。
神獣の乙女か竜鳴の谷は普通タイミング20点が撃てても良かったと思うんですが。
頑強の薬をスルーできる事が大きいので、攻撃対抗であっても20点でなければいけません。
防御力7点以上になってしまったミダスをアビスタイドやソニックブームで追い返すだけでは
有効カードの枚数差で最後には負けてしまうでしょう。

ということで、タイダルウェイブをはじめとする攻撃対抗20点ダメージが
いろいろなデックに入れやすい範囲で汎用性が高くわりと有効なミノタウロスメタのカードになります。
攻撃するデック全てに有効ですからアイテムユーザーを標的にするカードより応用力も高いですね。
勿論、タイダルウェイブを3枚積んだだけでミノタウロスに勝てるようになるわけではないです。
ミノタウロスに当たり負けしない攻撃力防御力があるか、あるいはワルキュリア聖斧隊のようなカードに加えて
対抗で20点ダメージを与える手段が欲しいという事です。
特に最近のミノタウロスデックはスクロール5枚以上積が主流となってしまっていますからね。
有効札の総数ではやはり敵わないでしょう。
しかしだからこそスクロールさえ握られていなければ一方的に勝てるタイダルウェイブが決定力になります。

そしてブロック5までのミノタウロスは環境的にはまだメタりやすいポジションだった、
というのもこれが理由ですね。
攻撃対抗20点はミノタウロスデックに限らず、ほとんど夢魔以外のすべての勢力に通用するカードでしたから。
神獣やバードマンでもユニット1体を止めれば攻撃力8点以下まで下げる事が出来たブロック5までなら
積み過ぎても無駄にならないカードだったんですが、
全く攻撃をしないでも戦えるデックが増えた他、ユニット1体を止めても圧倒的な攻撃力を残すデックが主流です。
さらにミノタウロス以外にもアイテムデックが見られたので
ミノタウロスデック自身もスクロールを5枚も積んでいなかった。
ブロック6はミノタウロスが大幅強化されたシーズンだと思います。
対策カードがデザインされてもそれが環境の中心にならなかったら
スイスドロー形式では無視して勝ち進む事が出来ますからね。
それならメタられ辛くなったことのほうがよっぽどプラスに働いています。

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10 コメント

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Unknown (q)
2014-06-19 01:47:38
ディアブロがいけそうなんですけどね。
事故って勝てないんですよね…26構築の弊害で。
Unknown (白鳩)
2014-06-19 03:44:52
ディアブロは素晴らしいデックでしたが
超強い秘伝スペル2つが耐性付与にスペルカウンターと
全力でアイテムデックをアシストする勢力でもあるところが不味かった。

スペックが高めに作られているトライアルセットが
揃ってアイテム消耗品に全く無防備に作られているのは
悪いところだと思います。
アビスリフレクションはスペルor消耗品に対抗できて良かったと思いますよ。
Unknown (Unknown)
2014-06-19 23:31:16
ミロタウロスメタに作られたっぽいロスト・ブラッドも、なんだかんだで微妙威力で2枠消費じゃ焼け石に水。
2枠で対抗していったんじゃ対抗レースに勝てない。
アイテム枠とスペル枠の価値が、最後まで釣り合わなかった様に自分は感じます。
3枚以上の打ち消しアイテムを作るんじゃなく、別の方向で強化されてもらいたかった。
Unknown (細雪)
2014-06-20 00:40:46
ミノを考えてアビス・リフレクションをコンバストに変更した方がいいでしょうか?(
Unknown (q)
2014-06-20 01:07:12
エンプーサがディアブロだったらよかったんですけどね。
1枠スペルに拘らないでも私はいいと思いますけど、2枠対抗2発と能力対抗1発が全部10点以上のダメージなら、手札が相当よくなければ対抗ですべて返すのは無理でしょうし。

ブロック構築にするとロストブラッドとゴーストマジックとかも使えますけど…ヴェノムブレイドを切ることになりますし、ほとんどの人はブロック構築しないですかね。
Unknown (白鳩)
2014-06-20 04:01:21
ブロック6追加のアイテム殺しのカードは
ミノタウロスのどのあたりが強いから勝ってるのか
要点を押さえたデザインではないと思いますね。
他のスペルデックへの対策も怠らない範囲で素直に勢力で構築してみて
ミノタウロスに有利が付いていると思える新勢力は居ないですから。
攻撃対抗をを強くするべきなんですが、
(強い攻撃対抗を出す、ではなく攻撃対抗の地位を向上させる)
そっちはむしろ弱くなっている。

ただし全国大会で同じ勢力が連続して入賞するのは
カードのデザインの問題ばかりとも言えないですよ。
問題の本質はブシロードがネオスタンダードに制限カードを作らないところにあります。
普通、2期連続で上位入賞が相次いだら制限がかかりますからね。
ブロッコリーはもっと早いペースで制限が入りました。
デザイナーのコントロール力には限界がありますから
3年もカードを作り続けたら中にはいきすぎる事もあります。
それはいつの時代もそうでしたし、他のゲームでもそうだと思います。
発売前にどれだけ慎重に調整しても完璧はあり得ません。
問題は発売後の調整、つまり制限ルールが機能していない事です。

>ディアブロ

それは実際にやってみて試すしかないですね。
が、リフレクションをコンバストに替えるくらいでは足りないんじゃないでしょうか。
汎用の対抗カードでもミノタウロスの重対抗を上回るなら
リフレクション積のディアブロデックはスペルデック相手なら無敵に近いはずですが、
そこまでではないですから。
ミノタウロスに有利を取りたいならスペルへの対策を捨てて
フラッシュデトネイターと入れ替えるべきだと思います。
ただしそれで完成度の高いミノタウロスデックに勝てるのか、
そうした場合どういうデックに勝てなくなるのかは実証する他ないです。
大会当日までにどこかで試しておくべきです。
ところで今日は加藤先生が西区民センターで調整部屋を立てるらしいですな


Unknown (細雪)
2014-06-20 09:13:48
意見ありがとうございます。
やはりそうなりますね。
自分なりに検証してみます。
頑張ってください (レヴィン・ココ)
2014-06-20 23:02:20
大会出れない者から見れば皆がどういうデッキで出るかどういう結果になるのか楽しみです、皆さん頑張ってください。
Unknown (Unknown)
2014-06-22 17:53:57
大阪でみかけた気がしましたが、ミノ研究した結果勝てたんですか?
Unknown (白鳩)
2014-06-24 01:03:59
記事を上げました。
今回はイベントとしては楽しめたんですが
成績的には良いところのない大会でしたよ。

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