コメントから派生した話題ですが、
三角対抗について詳しい掘り下げをやってみたいと思います。
今からここで書く内容は、
Sレギュ以前からのルールに詳しい上級者向けに書いております。
解説する内容は、なんで三角対抗が出来なくなったのか?
そもそもSレギュ時代だと本当に出来たのか?です。
正直にいいますと、どうしてどういう理屈で
今のルールだと三角対抗が不可能なのか、
わたしにはQ&Aを見ても良く分からないんですよ。
漠然と「出来ない」と言うだけで。
なので今回はどうして出来ないのか、
わたしなりの考えを書いてみたいと思います。
結論からいいますと解釈によってQ&Aの裁定が変わるわけでもないので
プレイヤー視点で見るなら非常に無意味な情報です。
議論のタネでしかないと思ってください。
まず三角対抗の理屈を確認してみましょう。
パーティ設定は
先攻側
大翼竜 サキュバス
後攻側
ベルゼブブの使徒
だとしましょうか。
変な戦いですね。
でもいいんですよ。そのほうが分かり易いので。
○第1例
さてここから
普通タイミングで
サキュバスがベルゼブブの使徒に対して
フレイムストライクを使用します。
これを詳しくしますと、
宣言を行ったユニット=サキュバス
宣言に使用されたカード=フレイムストライク
その効果の対象=ベルゼブブの使徒
となりますね。
さらに両軍のプレイヤーは常に適切な対象に含まれるので
フレイムストライクに対抗を宣言するためには
サキュバス
フレイムストライク
ベルゼブブの使徒
先攻側プレイヤー
後攻側プレイヤー
の5つのうちのいずれかを含む形でなければいけない、
ということです。
これに対してベルゼブブの使徒は
サキュバスではなく大翼竜に対して
ウィンドカッターを撃ちたいと思ったとしましょう。
現在、大翼竜は対抗連鎖に絡んでいません。
このままでは
サキュバス、フレイムストライク、ベルゼブブの使徒、
のどれかに対してしか対抗は撃てません。
ここでベルゼブブの使徒は
サキュバスを含む敵軍パーティに対して
ブラック・フォッグの使用を宣言します。
宣言を行ったユニット=ベルゼブブの使徒
宣言に使用されたカード=ブラックフォッグ
その効果の対象=サキュバス 大翼竜
です。
この宣言は可能です。サキュバスを対象に含んでいるので。
これで新たに大翼竜が対抗連鎖に絡むことになったので
ベルゼブブの使徒は大翼竜に対してウィンドカッターを宣言できます。
ここまでは全く疑問の余地のないやり取りです。
○第2例
同じパーティ構成で
今度はサキュバスはベルゼブブの使徒に対して
ファイアジャベリンを使用するとします。
これに対してベルゼブブの使徒は
ファイアジャベリンのダイスに対してアンラックを使用出来るでしょうか?
アンラックの対象は「プレイヤー1人」です。
サキュバスもフレイムストライクもベルゼブブの使徒も
アンラックの対象に含まれません。
が、勿論可能です。
両軍のプレイヤーは常に適切な対象ですからね。
先攻側プレイヤーを対象にした効果の宣言は可能です。
直接大翼竜にウィンドカッターを撃つ目論見は適いませんが、
これでファイアジャベリンのダメージを1点に出来たら
次は大翼竜が動く事になるはずなので御の字ですね。
実際にどうなるかはダイス目次第ですけど。
○第3例
やはり今度も同じパーティ構成で
サキュバスはベルゼブブの使徒に対して
フレイムストライクを使用するとします。
これに対してベルゼブブの使徒は
「大翼竜」と先攻側プレイヤーを対象にして
バックファイアの使用を宣言する事は出来るでしょうか?
バックファイアの対象は「敵軍ユニット1体&敵軍プレイヤー」です。
すでに対抗連鎖に絡んでいる敵軍プレイヤーを対象に含んでいますので
適切な対象のルールを満たしているように見えます。
プレイヤーを起点にして無関係のユニットを対象に巻き込んで
対抗連鎖を繋げる。これが問題になっている三角対抗ですね。
答えは「出来ない」です。Q&Aにそう書いてあるので。
さてやっとここで本題です。
なぜ出来ないのか?
過去に出来た事はあったのか?
バックファイアの対象のうち、
敵軍プレイヤーのほうは間違いなく適切な対象に含まれているんですよ。
ルールブック7-7-2bによると適切な対象の範囲が
「1つでも含まれていれば」その宣言は適切であるらしいので、
やっぱりプレイヤーを含んでいるんですから有効なように思えるんですが。
ではもうひとつ。
○第4例
先攻側
行動完了した七つの海の王子 チャージつけたポセイドン
後攻側
ユニコーン ナノティラヌス
先攻側が攻撃を宣言します。
宣言を行ったユニット=ポセイドン
宣言に使用されたカード=なし
その効果の対象=ユニコーン ナノティラヌス
ですね。
さてこの場合、ユニコーンは
自分と七つの海の王子を対象にして
癒しの角を宣言できると思いますか?
ユニコーンの癒しの角の対象は
「敵軍ユニット1体&このユニット」ですね。
このうち「このユニット」(ユニコーン)は
間違いなく対抗連鎖に含まれています。
でも「敵軍ユニット1体」(七海)のほうは含まれていませんね。
Sレギュ時代のレッドソニアの爆発命令の対象は
「自軍ユニット1体と敵軍ユニット1体」でしたね。
敵軍のバハムートが先攻普通タイミングで
爆撃のブレスをレッドソニアに対して使用したとします。
レッドソニアは敵軍ユニットバハムートと自軍ユニットオーガシスターズを対象にして
爆発命令を使用できたでしょうか。
バハムートは対抗連鎖に含まれていますが
オーガシスターズはまだ対抗連鎖に含まれていません。
出来なかった・・・訳はないですよね。
しかしGレギュのルールだと第4例のケースが出来なくなったので、
バックファイアも不可能になったという事ではないですか?
要するに対象が「&」で区切られている場合
両方ともが適切な対象に入っていないと
対抗連鎖での適切な対象の条件を満たさないようにルール変更された。
「1つでも入っていれば」というのは
全てのユニット、とかパーティ1つとかの文面の場合だけの話で
対象が「&」で区切られている場合には通用しなくなった。
(これはルール変更です。)
というのがわたしの現在の解釈です。
あるいは
戦闘に参加しているプレイヤーを適切な対象に含まなかった
バージョン1.05の時だけ不可能で、
ルールが復活したバージョン1.06現在では
やっぱり三角対抗は出来るようになった・・・
という可能性もありますが。
あ、ちなみにですね。
Sレギュ時代のバックファイアはそもそも対象が
「戦闘スペルなどを使用させようとしたプレイヤー1人」であって
ユニットは対象に指定していないので
無関係のユニットを一緒に指定して対象範囲を拡大させる云々とは
全く無関係でした。
三角対抗について詳しい掘り下げをやってみたいと思います。
今からここで書く内容は、
Sレギュ以前からのルールに詳しい上級者向けに書いております。
解説する内容は、なんで三角対抗が出来なくなったのか?
そもそもSレギュ時代だと本当に出来たのか?です。
正直にいいますと、どうしてどういう理屈で
今のルールだと三角対抗が不可能なのか、
わたしにはQ&Aを見ても良く分からないんですよ。
漠然と「出来ない」と言うだけで。
なので今回はどうして出来ないのか、
わたしなりの考えを書いてみたいと思います。
結論からいいますと解釈によってQ&Aの裁定が変わるわけでもないので
プレイヤー視点で見るなら非常に無意味な情報です。
議論のタネでしかないと思ってください。
まず三角対抗の理屈を確認してみましょう。
パーティ設定は
先攻側
大翼竜 サキュバス
後攻側
ベルゼブブの使徒
だとしましょうか。
変な戦いですね。
でもいいんですよ。そのほうが分かり易いので。
○第1例
さてここから
普通タイミングで
サキュバスがベルゼブブの使徒に対して
フレイムストライクを使用します。
これを詳しくしますと、
宣言を行ったユニット=サキュバス
宣言に使用されたカード=フレイムストライク
その効果の対象=ベルゼブブの使徒
となりますね。
さらに両軍のプレイヤーは常に適切な対象に含まれるので
フレイムストライクに対抗を宣言するためには
サキュバス
フレイムストライク
ベルゼブブの使徒
先攻側プレイヤー
後攻側プレイヤー
の5つのうちのいずれかを含む形でなければいけない、
ということです。
これに対してベルゼブブの使徒は
サキュバスではなく大翼竜に対して
ウィンドカッターを撃ちたいと思ったとしましょう。
現在、大翼竜は対抗連鎖に絡んでいません。
このままでは
サキュバス、フレイムストライク、ベルゼブブの使徒、
のどれかに対してしか対抗は撃てません。
ここでベルゼブブの使徒は
サキュバスを含む敵軍パーティに対して
ブラック・フォッグの使用を宣言します。
宣言を行ったユニット=ベルゼブブの使徒
宣言に使用されたカード=ブラックフォッグ
その効果の対象=サキュバス 大翼竜
です。
この宣言は可能です。サキュバスを対象に含んでいるので。
これで新たに大翼竜が対抗連鎖に絡むことになったので
ベルゼブブの使徒は大翼竜に対してウィンドカッターを宣言できます。
ここまでは全く疑問の余地のないやり取りです。
○第2例
同じパーティ構成で
今度はサキュバスはベルゼブブの使徒に対して
ファイアジャベリンを使用するとします。
これに対してベルゼブブの使徒は
ファイアジャベリンのダイスに対してアンラックを使用出来るでしょうか?
アンラックの対象は「プレイヤー1人」です。
サキュバスもフレイムストライクもベルゼブブの使徒も
アンラックの対象に含まれません。
が、勿論可能です。
両軍のプレイヤーは常に適切な対象ですからね。
先攻側プレイヤーを対象にした効果の宣言は可能です。
直接大翼竜にウィンドカッターを撃つ目論見は適いませんが、
これでファイアジャベリンのダメージを1点に出来たら
次は大翼竜が動く事になるはずなので御の字ですね。
実際にどうなるかはダイス目次第ですけど。
○第3例
やはり今度も同じパーティ構成で
サキュバスはベルゼブブの使徒に対して
フレイムストライクを使用するとします。
これに対してベルゼブブの使徒は
「大翼竜」と先攻側プレイヤーを対象にして
バックファイアの使用を宣言する事は出来るでしょうか?
バックファイアの対象は「敵軍ユニット1体&敵軍プレイヤー」です。
すでに対抗連鎖に絡んでいる敵軍プレイヤーを対象に含んでいますので
適切な対象のルールを満たしているように見えます。
プレイヤーを起点にして無関係のユニットを対象に巻き込んで
対抗連鎖を繋げる。これが問題になっている三角対抗ですね。
答えは「出来ない」です。Q&Aにそう書いてあるので。
さてやっとここで本題です。
なぜ出来ないのか?
過去に出来た事はあったのか?
バックファイアの対象のうち、
敵軍プレイヤーのほうは間違いなく適切な対象に含まれているんですよ。
ルールブック7-7-2bによると適切な対象の範囲が
「1つでも含まれていれば」その宣言は適切であるらしいので、
やっぱりプレイヤーを含んでいるんですから有効なように思えるんですが。
ではもうひとつ。
○第4例
先攻側
行動完了した七つの海の王子 チャージつけたポセイドン
後攻側
ユニコーン ナノティラヌス
先攻側が攻撃を宣言します。
宣言を行ったユニット=ポセイドン
宣言に使用されたカード=なし
その効果の対象=ユニコーン ナノティラヌス
ですね。
さてこの場合、ユニコーンは
自分と七つの海の王子を対象にして
癒しの角を宣言できると思いますか?
ユニコーンの癒しの角の対象は
「敵軍ユニット1体&このユニット」ですね。
このうち「このユニット」(ユニコーン)は
間違いなく対抗連鎖に含まれています。
でも「敵軍ユニット1体」(七海)のほうは含まれていませんね。
Sレギュ時代のレッドソニアの爆発命令の対象は
「自軍ユニット1体と敵軍ユニット1体」でしたね。
敵軍のバハムートが先攻普通タイミングで
爆撃のブレスをレッドソニアに対して使用したとします。
レッドソニアは敵軍ユニットバハムートと自軍ユニットオーガシスターズを対象にして
爆発命令を使用できたでしょうか。
バハムートは対抗連鎖に含まれていますが
オーガシスターズはまだ対抗連鎖に含まれていません。
出来なかった・・・訳はないですよね。
しかしGレギュのルールだと第4例のケースが出来なくなったので、
バックファイアも不可能になったという事ではないですか?
要するに対象が「&」で区切られている場合
両方ともが適切な対象に入っていないと
対抗連鎖での適切な対象の条件を満たさないようにルール変更された。
「1つでも入っていれば」というのは
全てのユニット、とかパーティ1つとかの文面の場合だけの話で
対象が「&」で区切られている場合には通用しなくなった。
(これはルール変更です。)
というのがわたしの現在の解釈です。
あるいは
戦闘に参加しているプレイヤーを適切な対象に含まなかった
バージョン1.05の時だけ不可能で、
ルールが復活したバージョン1.06現在では
やっぱり三角対抗は出来るようになった・・・
という可能性もありますが。
あ、ちなみにですね。
Sレギュ時代のバックファイアはそもそも対象が
「戦闘スペルなどを使用させようとしたプレイヤー1人」であって
ユニットは対象に指定していないので
無関係のユニットを一緒に指定して対象範囲を拡大させる云々とは
全く無関係でした。