名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-4 四間飛車に鷺宮定跡(1)

2023-04-14 | 基本定跡の研究

次に検討するのは鷺宮定跡、青野照市先生が考えて、米長邦雄先生が採用して有名になりました。2人とも鷺宮(東京都中野区)に住んでいたので、この名前になったのです。

右46銀急戦でもあったように、(左46銀では斜め棒銀もできたのですが、)32銀型に38飛とする形です。43銀と受ければ35歩同歩46銀

45歩33角成同桂35銀32飛34歩

25桂28飛24歩33角

これがうまくいった例で、先手有利です。評価値は+518。

後手としては28飛とされたところで

24歩ではなくて34銀、あるいは22角77角同角成同桂34銀(こちらがより良い)が良さそうです。34銀同銀同飛24歩45飛

38飛成41飛成29竜とするか、44歩16角25銀同角同歩同飛24歩34歩・・・という順ですが、わかりやすい28飛成のほうを選んでも

評価値は-92で後手ペースです。駒の損得は無く、攻め駒も4枚ずつですが、玉の堅さが違うので、妥当な評価でしょう。

先手としては28飛ではなくて36飛と浮くのが最善です。(比較的新しい定跡。)

49角には18角と受けるのですが、その図で評価値は+221の先手ペース。AIは22角77角同角成同桂49角18角が最善だとしていて、

この図の評価値は+104、一応は先手ペースですが、58角成同金28金以下は難しい戦いです。

でも斜め棒銀よりは鷺宮定跡のほうが良い攻め方のようですね。

 

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