光画繚乱

映画と写真、どちらも「光」が関わるので、そしてそれが「錯綜し合う」ということから、ブログタイトルを光画繚乱としました。

フレネミー

2019-11-24 19:59:42 | 私見偏在

 ジーソミアの協定破棄を持ち出しながら土壇場で事実上撤回した韓国。庶民レベルの話でも国としてのその矜持のなさが浮き彫りになったのだが、当の本人・韓国ではこれをどう評価しているのだろう。
 国と国との約束事をいろんな難癖をつけては守る気もなく、通らぬ道理を「提案」などと称し相手国にしれっと押し付けてくる。東大法科を暗記だけで通過してきた外務官僚に交渉を任せてはならない。彼らは遭遇したことのない民族、必ず失敗する。日本は本気を見せなければ、またまたなめられることになる。「怒りを通り越して唖然としてしまった」などと、もう言わないでもらいたい。「断固として超然」・「毅然として粛々」と対応してほしい。
 ネットで「フレネミー」という言葉に出会った。
 friend:友達とenemy:敵を組み合わせた造語らしい。
 解説では「味方のふりをした敵のような友達のこと」とある。しかし、この解説では生ぬるい説明でしかない。
 はっきりと「味方のふりをした敵」と表現したほうがいい。特に韓国との関係は「味方のふりをした敵」と言ったほうがわかりやすい。明確な敵よりも「味方のふりをした敵」は厄介だ。バランス外交か蝙蝠外交かはどっちでもいいが、他国に迷惑だけはかけないでもらいたい。国としての「矜持と恥」を欠いた存在と良好な関係などあるのだろうか。

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セブン 1995年 127分

2019-11-24 19:47:37 | 映画

 七つの大罪を模した猟奇殺人事件が起きる。あと一週間で退職するベテラン刑事と野心を持つ若い刑事。二人の掛け合いが事件の根深さを際立たせる。
 聖書にある「七つの大罪」をテーマにしたり、画面構成がすごく凝っている点など、名作の風格を備えた作品だ。画面構成は泰西名画の手法を使って、またダンテの新曲を引き合いに出すなど重厚な雰囲気に魅せられる。ラスト、犯人のジョン・ドゥが若い刑事と共に「七つの大罪」を完結させる。奥が深く、いまだに名作として評価される所以だ。
 

  評価 A
 

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違法薬物

2019-11-20 20:30:36 | 私見偏在

「有名女優」が違法薬物所持容疑で逮捕された。「いつものように」テレビでは番組制作上の損害額の計算などが披露され、芸能界に多大な影響を与えたことが報道された。
大河ドラマの撮り直しや、販売されているDVDの行方など「いつものように」コメンテーターの憶測が目立ち、芸能界の裏でどんな取引が行われているのか視聴者にはわからない。取り締まるほうも容疑者も芸能界も一種の出来レースを見せているように感じる。
違法薬物摂取が人体に与える影響も、取り締まるほうの関係者が「推測」で話しているに過ぎない。もちろん一度も経験なしで話している。なので行政側が「薬物は絶対ダメ」を強調したければ、容疑者や薬物患者の供述を世間に広めたほうがいい。これをやるとかえって薬物の宣伝になる、という意見もある。外国では、重篤な薬物患者の写真が載せているサイトもある。「人間やめますか」などきれいごとではなく、「やったらこうなる」的写真をもっと広めるべきではないか。
日本ではたばこの箱にも「吸いすぎに気を付けましょう」とあるが、外国では見るに堪えないものまである。
またまた「作品には罪はない」などとするコメントが目立つようだ。これを繰り返すと、薬物常習者にとっては一種の免罪符と思えなくもない。
真剣みが足りない気がするのだが……。

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子供電話相談室・シナリオ

2019-11-17 20:00:11 | 私見偏在

子供電話相談室
〇午前、ラジオスタジオ内に電話
お姉さん「こちら子供電話相談室です、最初に学年を教えてください」
男の子「三年生男子です」
お姉さん「どういう相談でしょう」
男の子「僕の将来の仕事のことについて聞きたいのですが」
お姉さん「小学校三年生なのにもう将来の仕事のことを考えているの?」
男の子「はい、今から考えているほうがいいと言われたので……」
お姉さん「誰から言われたのですか?」
男の子「お父さんからです。お父さんは僕に、将来は国会議員になりなさい、と言ってます」
お姉さん「国会議員なんてすごいですね、お父さんに言われたの?」
男の子「はい。先生にお聞きしたいんですが、国会議員になるにはどうすればいいですか?」
先生「その前に、なぜ君のお父さんは君を国会議員にしたいのかな?」
男の子「お父さんは国会議員って仕事が楽だし、たとえ悪いことをしても不逮捕特権とかがあるので安定した生活ができる、と言ってました」
先生「……」
男の子「でも」
お姉さん「でも何ですか?」
男の子「お父さんは国会議員になるなら野党側から出ろ、と言います」
お姉さん「どうしてかしら?」
男の子「野党は与党の悪口や揚げ足取りをしてればいいらしいからです」
スタジオ、返事に困り少し黙る
畳みかけるように男の子は
男の子「野党は代替え案とかも考える必要もないので、楽な仕事だ、と言ってました。どうすれば国会議員になれますか?教えてください」
こんな子供の相談に先生たちはどう答えるのだろう

 

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シャッターアイランド 2010年 138分

2019-11-17 19:40:20 | 映画

 これはまさしく「複数回の鑑賞」に耐えうる作品だ。冒頭の画面の構図もいい。これから何かが始まる予感を観客に十分感じさせる。
 絶海の孤島にそびえるシャッターアイランドと呼ばれる精神病棟。重度の精神障害から殺人を犯した患者たちが収容されている。
 非常に入り組んだストーリーと重苦しい映像。多く見られる「伏線」、見逃すと損をするつくりに感心させられる。
 ラストの回想と現実の融合が見事に描かれている。善人として死ぬか、モンスターとして生きるか、どちらがマシなんだろうか……
というセリフが観客の心をとらえる。

   評価 A
 

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避難訓練に見る不真面目さ

2019-11-13 21:10:53 | 私見偏在

 過去の自然災害や大規模火災を教訓にするため、全国的に当時の被災と「同じ日」に避難訓練が行われている。テレビで見ていて気になることがある。参加する一般の人たちの不真面目な態度がそれだ。一様に「やる気」のなさが目立ちすぎるのだ。ビルから降りて来る社員たちは総じて笑っている。特に女子社員たちは長い髪の毛を気にしたり、口にハンカチを当てたりしてるが、真剣みが感じられない。
 例えば小学校の学芸会などの練習をしている際に、生徒がこのような不真面目な態度をとったら先生に叱られることだろう。
 日本人はとかく、どのような時にも「笑顔」を絶やさずことをなす、ということか。
アメリカでの防災訓練などでは、俳優OBや現役の役者が負傷した市民の役を演じるという。不真面目ににやけてできる雰囲気ではないらしい。現場でトリアージを行い、救助の優先順位を決めたりするうえで、「臨場感」は必須条件。にやけたりやる気のなさを見せることは全く必要ないはず。一生懸命にやらないことが「大人」としての条件ではない。
 米軍の訓練風景を見ていると臨場感に満ちている。日本人は「命がけ」という言葉を忘れてしまったのか。底なしの「危機意識の欠如」を感じてしまう。

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身近にある不条理

2019-11-10 19:58:13 | 私見偏在

金沢市内にある野球場の駐車場で、車の中にマイナスドライバーを隠し持っていたとして、71歳の男が現行犯逮捕された。特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律違反だそうだ。警察は男が所持していたマイナスドライバーを「指定侵入工具」と断定し、現行犯逮捕した。
 調べに対し男は「マイナスドライバーを持っていたことは認めるが、ガスライターの火力を調整するために持っていた」と容疑を一部否認している。
 この事案に「ネット民」も興味を示し種々のコメントが見られる。
〇プラスドライバーだったらokか?
〇100均やホームセンター前で逮捕者続出。
〇警察が怪しいと思ったら何もなくても逮捕できるようになってる。
〇上級国民は母子をひき殺してもスピード違反してもお咎めなし。
〇これが下級の扱い。
〇上級は警察公認でスピード違反。
〇上級国民しかドライバーを持てない国。
〇そのうち爪楊枝所持でも逮捕されそうだな。
等々のコメントが見られる。
 日本はどこまで「刀狩り」をする気なのだろう。「指定侵入工具」と断定し、とあるが正当性を欠いている。結果的に殺人を犯しても「殺意」がなかったら殺人にはならず「傷害致死・過失致死」になるのにだ。
 トイレに拳銃を忘れたり、アルバイトに性風俗店に務めたり、指定暴力団の情婦になったりと、女性警官の矜持も乱れている。
 そんな中にこのような不条理な事案があっては、国民の警察に対する「見方」が揺らぐことにならないか。

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ボーダーライン 2015年 121分

2019-11-10 19:54:30 | 映画

 「その善悪にボーダーはあるのか」が副題。
メキシコからアメリカに入り込む麻薬を阻止する、という物語。正義派の女性警官と「麻薬組織を壊滅させる」させるには法律はいらない、とするCIAがらみの国家組織との葛藤を描く。日本でいう「取り締まり」などという甘いものではなく、彼らは麻薬組織との「戦争」としてとらえている。
 メキシコの警察官さえも信用できない現状。
誰でもこの映画を見ると、メキシコ旅行は考えてしまう。
 

  評価 A

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続々・根が深い危機意識の欠如

2019-11-06 21:11:04 | 私見偏在

 3.11東日本大震災の時、「想定外」という言葉が躍った。電源を地下や同じ高さの場所に設置することにより、津波や洪水の際には水没して役に立たなくなる。防災無線も市町村をカバーしきれず、また電源を入れ忘れたり、というような事例が多々見られる。行政側が「今後このようなことのないように……」という決まり文句を言う前に、なぜ失敗したのかの検証・精査がおろそかにしすぎではないだろうか。失敗の教訓が生かされてはいないようだ。
 津波が来る、という情報を市民に伝える際のアナウンスも、短く「津波が来るぞ、高台に逃げろ」でいいのに「こちらは○○市役所です……」などと、いつも通りの悠長な口調で平時か有事かの区別がつきにくい。これらもすべて「危機意識の欠如」からくるもの。
最近も駐車する際に、孫を先に降ろした祖父が、車の後ろに回ったことに気付かず、孫を轢いてしまった例がある。かわいい孫を死亡させた祖父の自責の念を思うと言葉もない。
しかし、「運転免許のある者だけが車全体の責任を負う」の原則をどこまでも貫くことが必要。たとえ嫌われても不満を買っても、安全のためには貫かなければならない原則なのだ。降雪期除雪機の作業中、遊んでいた孫をローターに巻き込む事案もある。
 「ちょっとした不注意が……」という言い方をしがちだが、私には「危機意識の欠如」としか思えない。政治家の暴言・放言。言わなくてもいいことを言ってしまう。地元選挙民を前にしての「高揚感」がそうさせるのか、能力のなさがそうさせるのか。私には「危機意識の欠如」としか映らない。
 人に対しての「笑う・笑顔」というキーワードとリンクしているような気がしてならない。 
 

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続・根が深い危機意識の欠如

2019-11-03 20:01:54 | 私見偏在

 テレビでの被災した人たちのインタビューでは、常に「笑顔・笑い」が絶えない。ひどい目に会っているのに「笑顔・笑い」が見られるのはどうしたことだろう、と考えてみた。
人類学的にみると、授乳期の幼児が笑うのはそばにいる人に助けてもらいたい時だそうだ。人間の持っている本能は限られている。とてもほかの生き物とは比べようがない。誰かの助けがなければ一人では生きていくことはできない。なので生き延びるための「知恵」として笑うのだという。ほかの動物は生き延びるという「独り立ち」の本能が備わっている、なので笑顔を作ることはいらないらしいのだ。
人間は人の情けを当てにしなければ生きていくこともできない、そういう弱い存在なのだ。
しかし、前にも書いたが『怒りの葡萄』的に考えると人間の「怒り」が何かを成し遂げる時のエネルギーになるはずだ。反対に人間に「怒り」の表情が消えた時、その時が本当に心配しなければならない時なのだ、とスタインベックは書いている。
 例えば、被災して壊滅的な被害を被って、廃業の選択を取らざるを得なくなった人たちの顔には「笑い」は見られなかった。
 日本人は何のために笑うのか、はっきりしないままに「笑顔・笑い」という行動をとるようだ。オリエンタルスマイルと言えなくもないが、笑うという行為は「不戦」というよりも「戦う意思」がないことを相手に知らしめる行為なのかもしれない。ものすごく「平和を愛する民族」なのだろう。
 スイスでは「平和を欲するなら戦争の準備」
をすることが常識らしい。とにかく「外交で物事を処理」していくべき、と提唱してやまない左派の論客。しかし世界では外交とは「他国にとって脅威となり得る強大な力を携えつつ穏やかな姿勢で対話に臨む」ことらしい。(続く)

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ファイティング・ダディ 2014年 116分

2019-11-03 19:58:25 | 映画

 息子をギャングに殺された父親が、ギャングを相手に復讐する作品。タイトルもチープだがストーリーもチープ。ギャングのボスも迫力に欠ける。除雪車での復讐は斬新だが、なぜかスピード感に欠ける。
 そうこうしているうちに露骨な「ホモ描」となったのでスルーしてしまった。
 

  評価 B

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