光画繚乱

映画と写真、どちらも「光」が関わるので、そしてそれが「錯綜し合う」ということから、ブログタイトルを光画繚乱としました。

根が深い危機意識の欠如

2019-10-30 21:03:58 | 私見偏在

日本人の危機意識の欠如が、この頃とみに際立った感がある。今回の豪雨による浸水被害。被災者たちは一様に「自分だけは大丈夫と……」とか「まさかこんなことが起きるなんて」や「50年以上住んでて今回が初めて」などとインタビューに答えていた。
 行政側も「50年に一度程度」の災害がほぼ毎年やってくることに、特別なコメントもない状態。行政の避難「指導」も一般の人にはなじみがなく、どれがどうなのかの区別もわかりにくい。行政にしてみれば、いつものように責任は取りたくないので、どうすれば責任を逃れられるかが一義的な問題となる。そこを見透かして住民も本気を出すことなく過ごしてしまう。
 多くの浸水被害から、ハザードマップの重要性を住民も見直したと思うのだが、そもそもハザードマップの製作は「各自治体が独自」に作ったと思っている節がある。
 地図を作っている「国土地理院製作」を、もっとアピールする必要があるように思える。それほど地方自治体の信用性はないのだ。
 災害は「天災だから」仕方がない、というあきらめが国民に蔓延すると、景気にも悪影響を与える。「天災だから」のあきらめが行政側の怠慢を助長している。その一つが川の水位を計る「水位計」だ。行政が「忙しいから」と言えば壊れたままにしていてもかまわない、という驚くべき姿勢が見られた。(続く)

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