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どの数字を基準にするか

2024年03月22日 | カネ(笑)にまつわる話
世の中に出ている数字は、実に「発信者側に都合がいい」ものが跋扈していると気づく。
例えば自転車事故が急増したというニュースで採用されてた数字が「事故割合(%)」だった。
交通事故に占める自転車事故の割合が増加していると。

バカげた数字だ。
事故総数は減少していて、自動車事故などは大幅に減っている。
自動車性能が向上している事もあるだろう。
だから「自動車事故が減る=自転車事故の割合が増えた」だけだ。
実際、自転車事故の数字は減っている。
コロナ渦の外出制限を除けば、年々、しっかり減少しているのだ。

補足すれば「自転車が加害者になっている事故」や「命に関わる」「アシスト付きが・・」という類は増えているかもしれないので、数字を全否定するものでは無い。
が「急増」という話に裏付ける数字として、割合(%)が正しくない事は理解できる。

さて、これを元に、平均年収を考えてみる。
▶2023年の平均年収・・・414万
これを多い、少ないと論ずるのは義務教育からやり直すべきだ。
なぜなら、この数字は「正しくない」

そこで出てくるのが「中央値」である。
人口中、最も多い分布層。実態を把握している数字という根拠だ
▶2023年の中央値・・・360万
これで「年収が多い人が平均を引き上げている」と考えて「オレは、これより高収入だ」と安心しているなら幼稚園からやり直したほうがいい。
なぜなら、この数字も「正しくない」

おかしい。なぜ正しくない数字が跋扈しているのか。
誰かに都合が良いからではないか。

その誰かを探す事も意味を成さないので、正しい数字は何だろうと考えてみる。
先に挙げた「平均」だが、上が引き上げるのと同義で、下が引き下げている事実もある。
そこで
▶50歳(私は40代だが、四捨五入して)
▶正社員
▶男性
で調べてみると『624万円』と出てきた。

いまだ年功序列で計算される企業が多いと分かるが、これも論ずるところでは無い。
言いたいことは「世に跋扈している平均との違い」だ。
では、平均の414万で見ると「男性27歳」となった。

これも平均で語れば、初婚年齢は31歳。
単純計算、27歳は単身で子育てに掛かる費用も無い事になる。
その平均が、世に跋扈している年収として出歩いている。
中央値など論外だ。

何が言いたいか。
それは、自分がカネ持ちという誤解をしていないか、である。
特に我々自営業に言えるかもしれない。

建築業界、相変わらず「人工(にんく)=日給みたいなもの」で計算される事が多い。
この人工には経費(車両の維持費やガソリン代、工具、消耗品など)も混みだから、実際に財布に入る金額は少ないのだ。
おおよそ7~8割が財布に入る(会社員の給料と同じ)として逆算してみると
▶414であれば、414×1.4(約75%)≒580万
年の稼働日数を、これもサラリーマンと同じ260日として
▶580÷260=22.300円
になる。

が、先に挙げたとおり、この414万は正しくない。
働き盛りという点も考えて50歳を採用し、先の公式に当てはめると
▶624×1.4=873.6
▶873.6÷260=33.600円

414万を根拠にすると、1日22.300だから「2.5万もらっている事で満足」するかもしれない。
が、624万を根拠にすると、2.5万では全く足りないと気づく。
ちなみに、私がいる地域では2.5万は夢のある数字だ。実際は2万くらいが相場である。

2万でも、260を掛けると520万になる。平均より多いと感じるかもしれない。
が、これでも「実際の平均」より圧倒的に少ないのだ。

技術を安売りしてはいけない。
でも、それを自分だけが声高に叫んでも、自分の首が絞まるだけ。
それを納得させるため、平均が用いられているような気がしてならない。

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