脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

市場を壊すな

2015年01月29日 | 経営
スカイマークが民事再生の申請をしましたね。
価格競争の激化、燃油コスト増などの要因があるそうです。
搭乗率も55%程度まで落ち込んだそうです。

こうなると規制緩和という政府方針も『?』ですよね。
緩和が無ければ産まれなかった会社なワケです。
まぁ色々な事情はあるのでしょうけどね。


航空会社の事情は知りませんけど、こういうローコスト(低価格)を売りにしている会社の倒産は「迷惑極まりない」と感じてしまいます。

低価格路線でもてはやされたけど、大手も値下げして競争が激化して、結果、倒産。
市場を壊しただけですよ。

建築業界も同様。
低価格路線の会社、下請け、職人が市場を壊すだけ壊します。

低価格は、最も安易な経営戦略だと思っています。
もちろん価格維持には仕入原価、人件費など、かなりの努力をしているのだと思いますけど、ブラック企業の例もあるとおり、社員満足、顧客満足も低くなっています。
満足が低ければ経営は立ち行かなくなりますよね。
客が来ないだけではなく「働き手が確保できない」という理由で店を閉めるなんて、考えられない事情です。

安易な安売りは全否定です。

と言いながら、価格.comを見ている自分がいる。。。。。
消費者が価格を重視している現実を、自分自身でも理解しているつもりです。


問題なのは「維持できないような安売り」で「市場を壊す」事です。

安売りで客が増えて売り上げが増えれば、維持できるハズです。
仕入コストが増した分は、価格に反映させるしかないのですが、ここに関して努力しなければ潰れます。値上げは難しいです。特に激安を売りにしていれば。

だから「安易な安売り」はマズイんです。
みんなが迷惑する事になります。

私は安売りしません。適正価格で勝負です!



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時代の変化なのか。。

2015年01月29日 | 経営
現場で会ったクロス屋さん(以降Kさん)の話。

Kさんは、クロス屋の看板は降ろして、建設会社(以降E建設)のスタッフとして活動しているそうです。
元々E建設の下請けで活動していたのが、そのまま専属契約みたいな形です。

Kさん曰く「ヒマでも手間代もらえるからありがたい」そうです。

E建設は、大手ハウスメーカーの下請けです。
そのE建設には、Kさん以外にも、Hさん(塗装工)、Gさん(電気屋)、Rさん(設備)など、複数の職人が在籍しています。

ハウスメーカーからすれば、大工、クロス屋、水道設備、電気と、複数の業種に発注をかける手間や工事管理が省けるので、便利みたいです。
E建設は、「全て一手で請けますよ」とアピールする事で、下請けとしての頼みやすさを武器にしているようです。

Kさん「1日幾らで請けるスタイルだから手間は減った」との事。
下請けの頃は1メーター単位で請けていたので、頑張った分の見返りはあったそうです。
が、暇な時期もあったので不安定。

安定を取ったという事ですね。


職人としての請け方も考えさせられますし、大手の発注スタイルにも考えさせられます。
「色々な業種に発注をかけるのは面倒」と考えられてしまうと、私も「面倒な発注先」に分類されてしまう危険があります。

そうなると

大きな改装工事=E建設のような会社へ発注
ドア1本みたいな単品工事=当店に発注

と色分けされる懸念があります。

大きな改装工事のほうが売り上げは見込めますから、大きい工事を如何にして当店に発注してもらうかを課題にして取り組んでいました。
結果、今ではかなりの発注をもらえるようになりました。

が、E建設に建具屋が入ったら・・・・

いつまでも一匹狼では通用しないのかもしれません。
考えさせられます。



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広告宣伝効果

2015年01月11日 | 経営
正月明けの風物詩に「マグロの初セリ」と、「それを競り落とした店の超特売」がありますよね。
*敢えて店は伏せますが、皆さんご存知ですよね。

マグロを競り落とした金額と、売った金額を計算すると、数百~数千万単位の大赤字だそうです。

が、ここにはお店の戦略『広告宣伝効果』があると考えます。

新聞1面広告で3000万
TVのCMは50~300万(15秒)
電車の中吊り広告は、2日間で120万前後

だったように記憶しています(10年以上前に調べたので、間違っていたらスイマセン)

このマグロの初セリ、TVのニュース番組で取り上げられます。
ほぼ全てのニュース番組です。

番組本数を朝5本、昼3本、夜5本と仮定。各30秒放送として上記単価(30秒200万とします)に当てはめると
13×200万=2.600万

CMを出そうと思ったら、2.600万円必要です。

さらに、15秒のCMと違い内容も濃く伝わりますし、視聴率が良い(合計)ですから、効果は大きいワケです。
これが売り上げに跳ね返ってくると考えれば、先の赤字の元は取れるのでは、という事です。


これを、自分の商売に当てはめると、さすがに数百万や数千万という大きな金額は想像できませんが、例えば商工会などのイベントに参加するなどが当てはまりそうです。

出店費用や人件費などを計算して、これが、どの程度の集客に繋がるか?
こう考えると、出店費用が「安い」と考えるかもしれません。

『新聞折り込み』
確か、新聞折り込みが1枚4円(A4)だったと思います。
広告の印刷代を3円とすると、1枚コストは7円。
折り込み件数2.000とすると、広告コストは¥14.000-

これで何件獲れるかな?
最近は新聞を取っていない家庭も増えたし、広告先に襖や障子が無いかもしれないし、賃貸物件かもしれないし・・・・


『イベント』
大きなイベントでは数十万単位の費用がかかると思いますが、馴染のリフォーム屋さんとコラボするなどすれば、費用は抑えられると思います。
材料の直販も可能ですし、リフォームも獲れるかもしれません。
が、客層のリサーチも重要です。出店費用を、そのままドブに捨てる結果になるかもしれません。

が、イベントでチラシを撒く、看板を出す(看板入りの粗品も良い)で、お客様認知度を高めておくのも効果的。
単純な計算は難しいですけど「知らない店」から「聞いたことがある店」には格上げされます。

私も開業直後、無料のイベントで知名度UPを図りました。
7年経った今でも、この効果が残っています。
出店費用(確か8万を畳屋さんと折半した)は、安くつきましたね。








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激安襖店の裏側

2015年01月11日 | 経営
問屋さん経由で「激安襖店」に関する情報が入りました。
チラシで「1枚○○円」という、相場とかけ離れた単価を提示している貼替店の事です。
*先にお断りしておきますが、この先の話は「一部の会社」です。

「どうやって、その単価で請けるのだろう?」と常に疑問に思っていました。
『人件費、材料費を抑えている』普通に考えれば、ここにたどり着きます。
が、それでも限界があります。

結論からすると、2つの事が分かりました。
①その単価で請けていない
②襖以外のリフォームで儲けている

①は、ハッキリ言って詐欺です。論外。
こういう業者もいるので、消費者の方はご注意ください。
電話の段階で
(1)訪問後の見積は無料か?
(2)当日、契約を強制しないか?
などを確認して下さい。見積だけで出張料をとる業者もいます。

ちなみに訪問販売では無いので、クーリングオフの主張が難しいです。
これを逆手に取り、解約させない強引な営業手法もあります。

②は、これもやり方次第。
例えば、襖を『撒き餌』として、ほかのリフォームを取る方法であれば、これは「営業手法」「販売方法」であり、否定できないかと思います。
が、①と同様、強引であればNG。
「襖だけ」と言っているのに「障子や畳もセットじゃないければ請けない」とか条件を出すようであれば、やはり良い業者とは言えません。
交渉と脅迫は違います。


さて、私の疑問であった「どうやって、その単価で請けるのだろう?」ですが、結論としては「考えるだけムダ」でしたね。
人件費や材料費では無く、『詐欺』か、『広告宣伝効果を期待した赤字』だったワケです。


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被害者か、加害者か

2015年01月11日 | 経営
マックの異物混入事件。
事件という言葉が適当だと思います。

真偽のほどは分かりませんけど、調査した結果、製造過程、販売過程で「歯の混入は考えられない」という事。
じゃ、誰の? お客様の?

お客様のだったとしても、信頼の回復が難しいだろうなというのが、マックの記者会見。
「私たちの責任じゃ無いですよ」と言ってるようにしか思えません。


さて、被害者は誰でしょう?
誰が責任を持つべきでしょう?


比較に値しないかもしれませんが、私も会社経営者で販売者です。

私が販売した製品で、お客様がケガをした。
作ったのは私では無く、発注した海外の工場。

工場に問い合わせると「そんな事実は無い」

さて、どうするべきでしょう?


販売した責任というのがあると思いますから、原因究明はもちろん、お客様への謝罪、フォローは重要ですよね。
「オレのせいじゃねぇ!」なんて言ったら、あっという間に廃業です。

仮に、お客様の一方的なクレームであったとしても、100%事実無根と言える根拠が無ければ、加害者は販売元であり、謝罪すべきです。
繰り返しますけど、当店レベルは、あっという間に廃業です。
これが個人店。

マックのように大きな会社であっても、事業に影響が出ることは必至です。

起きないようにする、起きてしまったら被害を最小限に食い止める、フォローをする。
ファンである消費者の為、会社で働く社員の為、関連企業の為、もうちょっと会見の方法はあったのではと感じますね。





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