m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ホテル富貴見学そのニ

2024-02-23 | 建築巡り・街歩き【大阪】
ホテル富貴へ。
有難くも、2回目の見学をさせて頂けることになり、先日3人のフォロワーさんと共に訪れてきた。

「武家」という名のついたお部屋。
扉を開けると、目に飛び込んできた壁紙は青海波が角ばったような文様で、渋い色味ながら華やか。


お部屋は、武家屋敷をイメージしたもののようだけど、瓦が乗った塀や、大理石が飛び石のように敷かれた外のような空間と、
囲炉裏風に切られた団らんスペースに、自在鉤が下がるほっこり空間が出現。



瓦の乗った塀の向こうはベッドルームがあり、



ベッド側の塀は、鏡になっていて、お城や風景が細かく描かれている。


金色の車輪が雅やかな御所車をイメージしたもののよう。


ベッド上は、鏡貼り、こんな和風照明が下がっていた。



お風呂は、窓と天窓が明るく、落ち着いたトーンのピンクのタイルが彩る。






よく見ると、泡が弾けるような質感のあるタイルだった。


お手洗いのタイル。



そして、お次に案内して頂いたのが「江戸」
こちらのお部屋もすごいインパクトで、階段を上がった一段高いところにベッドがあり、真っ赤な絨毯に赤い欄干が巡らされ、御簾が周囲に垂らされて、まるで寝殿造風?!



上り口を見上げると、唐破風のようなカーブを描く屋根が連なっている。


ベッド上の天井には、春画が描かれ、


その周囲は、凝った彫刻が施されていた。



周囲には、石灯籠が置かれ、庭園の趣。



部屋の周囲の壁面は、布地のクロスが貼られていて、改装時には絵柄を合わすにも職人さんが苦労されたのだとか。
技術を持った職人さんが少なくなる中、これだけの凝った内装を、手入れしながら使い続けるのはなかなか容易ではない。



お風呂は、がらっと雰囲気が変わって、爽やかなピンク色のタイルに包まれていた。
「武家」のお風呂のピンクとはまた違う。ピンクにもいろいろあるんだなあ。
大きなお部屋のほぼ全てのお風呂に天窓がついているのも魅力的。天窓ではない天井部分はモザイクタイルがびっしりと覆っている。




一面にポイント的に入れられていたタイル。


またここは、洗面台のシンクも可愛かった。マーガレットのような花模様が描かれた陶製のシンク。
蛇口と一体化しているので、壊れたら修理不可能だそうだが、長年きれいに使われてきてるのだな。



トイレ床のタイル。
扉を開ける度にワクワクドキドキ。


廊下の独特なクッション壁?はもちろんのこと、このような布製のクロスもこだわったもので、替えがなかなかないので大変なよう。



他にも、前回も拝見させて頂いた「英国」や、旧館の3階の各部屋個性あるモザイクタイルのお風呂も皆で堪能。



前回、撮れてなかった照明コレクションも。
前回同様、各部屋のすばらしさを味わい、十分に見学を楽しませて頂けた。
宿泊だけでなく、ポートレイト撮影やイベント、女子会など様々な用途でお部屋を借りることができるので、今後も多くの方に利用してもらえると良いなあ。



富貴の見学の後は、フォロワーさんがオーダーストップ間際の「グリル東洋軒」へお電話してくれて、ランチに駆けつける。
ここは、2017年に伺って以来7年ぶりだった。
この店内一面に貼られた大仏タイルに再会できて感激。


上部の一列は辰砂の酸化に還元が入り混じった美しいカラーのタイルに、
東洋風の花がデザインされたレリーフタイルが存在感あり。
その下には黒いタイルが引き締め、更にあたたかみのある色調のタイルが、リズムよく並べられている。
そのタイルの壁面は、真っ赤なソファともぴったりマッチ。







階段の裏の部分にもタイルがその段差に沿ってきっちりと貼られ、見事に収まっている。


ランチはカキフライ定食を頂いた。


東洋軒を出た後、さらにフォロワーさんに案内して頂いた銀行の壁面。
ブルーの濃淡が美しいタイルの壁面。






そしてパンヤと一体となったような警ら所へも。
別々の建物のようだけど、くっついているかのように見える。



アールを描く警ら所の庇、正面にはモザイクタイルが、
窓下にはボーダータイルが貼られていた。




木製のサッシもいいな。

いろいろと満喫できた一日だった。








コメント
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