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タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

益子&笠間他やきもの旅2024【土浦の町歩き他】

2024-02-03 | 益子&笠間他やきもの旅2024
石岡を歩いた後、時間的に後もう一か所くらい途中下車できそうだったので
牛久で途中下車して、牛久シャトーへ行きたかったのだけど、
16時閉館だったので、時間間に合わず断念。
土浦にも近代建築がいくつかありそうだったので土浦に寄っていくことに。

三連アーチ窓が並ぶ看板建築、カットハウスイシカワ。


うっすらと残る「石川美髪院」の文字。
アーチ内にも繊細な装飾が施されていた。


Y字路に建つクリーム色のタイル貼りの洋風建築。
看板がファサードを覆い隠していて建物が見えないのが残念。
「武蔵屋」という鮮魚屋さんのよう。





霞月堂という旧和菓子屋さんの店舗は、アール・デコ風の意匠に、
青と飴色のモザイクタイルが部分的に貼られていてタイル使いがおしゃれだった。


タイル柱の後ろには丸窓も。


モザイクタイル貼りの建物2軒。
グリーンとオレンジ?のモザイクタイルが市松状に貼られていた。


テナント募集中とのこと。


壁面のモザイク。



土浦まちかど蔵「大徳」
江戸時代の呉服店「大徳」だった建物を改装し、
観光案内所などとして使用されている。
1階は、案内書兼ショップになっていて、


2階の二間続きの広間は、自由に見学可。
屋久杉の一枚板が貼られた天井、床柱はザクロだそう。



見たことのないようなデザインの書院の組子細工。








縁側には、継ぎ目のない松の板が貼られ、鴨居板には、近江八景の透かし彫りが彫られているという細かなところまで贅を尽くしたつくり。


石山の秋月。


襖の引手も個性的で、このデザインのモチーフは何なのか?
青銅器の模様ぽい感じ、
伺ってみたけど、分からないとのことだった。
「昌晴」のサインから江戸時代初期から続く釜師の家系名越の十代目の作だというのが分かった。


こちらも名越昌晴作の霊芝をモチーフにしたデザイン。


色紙を二枚重ねたようなデザインの引手。


こちらも霊芝モチーフなのかな?!


こちらは波模様らしきものが浮彫りされている。
縁回りにも同じ浮彫りが。


こちらも波がモチーフのようだけど、上の引手とは、ちょっと雰囲気が違った感じ。


こちらは、すぐそばにある、土浦まちかど蔵「野村」。
こちらも江戸時代からの商家「野村」の母屋や袖蔵、れんが蔵を改修し、
資料展示や観光案内などが行われている。


そのれんが蔵が喫茶店になっているようなので、
伺ってみたら、残念ながら、営業時間終了で閉店とのこと。



中だけ見せてくださるというので、少し見せてもらった。
内部は、天井の高い空間で、れんがの壁がむき出しなのが、いい感じ。
外から見えていたステンドグラスは、喫茶店に改装時に、新たに入れたものだそう。


レトロな看板も良かった。

この後は、東京まで戻り、帰途についた。
丸々二日間の旅だったが、盛りだくさんで楽しめた。




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益子&笠間他やきもの旅2024【石岡の看板建築他】

2024-02-03 | 益子&笠間他やきもの旅2024

笠間から東京へ戻る途中、石岡へ立ち寄ることに。
看板建築でも有名な石岡、観光案内所で看板建築が網羅された登録有形文化財マップを入手し、看板建築が建ち並ぶという中町通りを目指す。


昭和3年に建てられたという平松理容店。
渦巻レリーフなど濃密な装飾が残されていた。
昭和4年に大火があった為、ほとんどの看板建築は、大火の後の
昭和5年に建てられたものが多い中、こちらは、大火を免れたという貴重な建物。


昭和5年頃に建てられた飼料店だったという「森戸文四郎商店」
2階には上部にレリーフ装飾が入った縦長窓が並ぶ。
両サイドはタイル貼りに。



看板建築が並ぶ中町商店街の街灯。
よく見たら天辺に鳥が三羽。親子のようで、とても可愛い~


昭和7年に建てられた「きそば東京庵」
ちょうどお昼がまだだったのでここでランチにすることにした。



店内は、昔ながらのそば屋さんの雰囲気で、
お昼時は、過ぎていたので誰もおらずゆったり貸切。



あんかけそばを注文。
一見、麻婆豆腐かと思うようなめちゃ濃い色のあんが掛けられて登場したが、
思ったより味が濃いわけではなかった。
これは、関東ならではの色なんだろうか・・
体も温まり、散策再開。


間口の狭い看板建築が、ぎゅっと凝縮して建つ一画。
銅板貼りの煎り豆屋さんや、アール・デコぽい黄色のファサードが可愛い吉田クツ店。たこ焼き屋さんだったが。



十七屋履物店と久松商店はいずれも昭和5年に建てられたもので、
お隣同士で、中央部分にアーチがあるところなどが似通っていて、
とっても映える看板建築。
久松商店は、戦前はファサードが銅板貼りだったとか。



お隣は、昭和6年に建てられた福島屋砂糖店。
コンクリートでできているという黒塗りの土蔵造りの建物は、重厚感があった。


わずかにレリーフ装飾が残されていた2軒の建物。


昭和5年頃に建てられた雑貨店で、現在は「すがや化粧品店」
2階にはイオニア式柱頭飾りのついた付け柱が並ぶ。





丁子屋は、江戸末期に建てられた染物屋。
現在は観光施設となっている。
こちらも昭和4年の大火を免れた商家建築で、現存する唯一の建物。



看板建築の立ち並ぶ中町通り。
これだけの建物がまとまって見れるところなかなかないのでは?!
変に観光地化はされてはなく、それぞれの建物が活用し続けられてるのがいいな。閉まってる建物もあったが・・


裏通りで見かけた好きな感じのタイル。






安政元年創業の造り酒屋、「府中誉」
母屋や長屋門、蔵などが残されているようだが、扉が閉ざされていた。


裏通りで見つけた下見板貼りの洋風建築。
「検査審査会石岡協会所」との表示があったので、使用されてるのかな。


入口扉の両脇に面格子の入った縦長窓。


そして、看板建築群が並ぶ通りを少し入ったところにある喫茶店四季へ。
最後にここでお茶して帰ろうかなと思っていたら、お休みのようで残念・・
昭和5年頃に貸店舗として建てられた。



看板建築群の中でもひときわ華やかさのある建物で、アーチ窓や、コリント式柱頭飾りのある付け柱、屋根の上には、三つの小塔が立っている。
内部も見てみたかったなあ。


看板の持ち送りのデザインも可愛い。


ツタの絡まる廃喫茶店。


そして石岡駅へ戻ってきた。
夕日に照らされた駅舎の壁面には、モザイクタイル画が描かれていた。



やわらかいトーンのモザイクタイル。


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