RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

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The Rape ~our vision~

2010-06-06 01:16:45 | スタッフ雑感
ブログを開始してから、早半年が過ぎたわけです。
最近のブログっていうのは、優秀で、アクセスとかも、どこから来た人が多いのかとか、どういう言葉で検索して来たのか、とかいうことが分かるようになっているのです。
大半の方が、アドレスに直とか、本サイトやツイッターからとかなのですが、
やはり検索サイトから来られる方の検索条件で一番多いのは、「レイプ」です。
どういった意味合いを持ってその言葉を入れておられるのかは、私には分かりませんが、これは憶測でしかないですが大体半々じゃないかなぁと思っています。性風俗としてレイプ情報を求めている方、そして、性暴力被害についての情報を求めている方、です。
中には心ない言葉で検索をしてここに来られた方もいます。
それでいいのです。
「レイプ」という言葉を使い続けることで、そうした枠に飛び込めればいいと思います。

現状のインターネット上では、性風俗関係のポストが非常に多いし、そして強力です。
レイプと検索したところで、そう容易くは支援機関に繋がることが出来ないし、ピンポイントで調べない限り、検索で求める情報を探すのは難しいです。
「いや、情報はあるやろ、それぐらい探せるよ」という人もいるかもしれませんが、
少し想像をしてみて欲しいのです。

私たちは、確かにインターネットやあらゆる情報と、うまく付き合っていくための自らのスキルを高める必要があります。
メディアリテラシーという観点からもそうですし、
情報の取捨選択、そして自らを防御する能力も。

しかし、例えばあなたが酷い風邪に悩まされているとしましょう。
高熱で頭もぼーっとしていて、ちょっとした刺激で吐き気をもよおす、呼吸も苦しく、
そして、一人暮らしで誰も助けてくれる人が見出せない。一人で病院に行こうにも動けず、119に電話するにも、電話もない(・・・インターネットに繋げるためには、これはちょっと無理があるか・・・)。とにかく、人に頼るという選択肢が見出せない状況に居たとします。

その時に、藁をもすがる、という気持ちで現状の打開策を見出すために、インターネットで検索をします。
どうにか電源を入れて、どうにか、有益な情報を入手しようと検索にかけます。

そこで出てきた検索結果が、あなたにとって有益ではないどころか、
状況を悪化させ心配を増進させるような愛のないものだったらどう感じるでしょうか?

物事には常に陰と陽があるのだと思います。
どちらがいい悪い、とは一概には言えない。
陰がなければ、陽もないのですから。

私たちは陰から目をそらして生き続けることはできません。
しかし、私たちはやはり、陽を望みます。


「仕方ない」とは言えません。
助けを求めるひと、情報を求める人に適切な情報が届くように、その為に、私たちは活動をしています。


だからね、これからも、
レイプレイプいいながら、みんなといろんな事を語り合い、分かち合いたい。
こんな人達もいるんだ、っていうだけでいいから、すぐに届くように。
思いを伝えられる人に、場所に、出会えるように。

そんな思いが、今年度事業、ポータルサイト、紹介状制度の構築の基本であり、
レイプクライシス・サバイバーズネット関西の第一ミッションである「インターネット上での情報提供」が、私たちにとってどれほど大事なものか、再認識できました。

ありがとう!