ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

泣く手前

2019年03月10日 20時53分39秒 | 多文化共生のまちづくり
今日はやばい一日だった。


朝から市内南部の小学校の防災フェアに参加。ブースを出させてもらう。だーっと来た外国人の対応を多言語スタッフと一緒にする。地域の人たちがたくさん興味を持ってくれる。「これはなに?」「みんなどこで何しているの?」などなど。地域に出て,頑張ってきたことが少しずつつながってきているような気がしてうれしい。

センターに戻ると中学のときからセンターに通い,母語のスタッフなどをしてくれてた若者と出会い,話をする。何の気なしに昔のことを話し,そしてそのとき彼の授業を受けていた子が今はコーディネーターとしてセンターに戻ってきていること,去年,セミナーで母語でお兄ちゃんに出会えたことがとても大きかったと話していたことを話す中で,お互い,次の言葉が出なくなる。もう一言でもしゃべろうもんなら,泣いてしまいそうな感じに。

また,その若者は当時一緒に活動していた先輩の母語のスタッフがロールモデルとなっていたことを知る。あこがれであり,はげましてくれる存在であり。自分の進もうとしていた道をあきらめようかとしたときに「ここまでってあんたはどれぐらいがんばってきたの?これからじゃないと。」とぴしゃりと言われ,そこからまたがんばろうとやってきたことを知る。

受けた想いが次の世代へ,それがまた次へとつながっているんだって知り,目頭が熱くなる。やばい。


午後の一発目は会議。暇だった。だって,若い職員がうまく切り盛りしてたから。全然できなかったのに,こんなに上手に前向きにできるようになったんだって,急に実感した。みんな成長するんだな。

その後,子ども,若者の活動。みんなわーわーうるさい。しつこいし。でも,こんなに自由に過ごせる空間で本当に楽しくやってる様子を見ていると,うれしい。


その後,職員から一つ報告を受ける。これは大人の話。子どもの日本語教室をやってた人たちとは本当に激しくぶつかったし,話をするのもしんどい時期もあった。立場上逃げられないから,どうしようもなくきつかったときもあったけど。それを消化して,その次のステップへどう進むか,それも自立してどう進むかということを考え始めているらしい。

これはめっちゃやばかった。みんな,なんてすごいんだって思って,涙がこぼれるんじゃなくて,泣きそうになって「うっ」となる。


こういう職場にいて,こういう人たちと出会えて,なんて幸せな仕事なんだって思う。あー生きてるって実感する。
コメント
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