ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

非識字

2008年01月28日 09時27分03秒 | 
土曜日に参加した交流会。今、読み書きの教室であったり、夜間中学で勉強している人たち。もっともっとゆっくりと話す時間があればいいなぁと思った。

~~~~~
 私は小学校の時な、全然学校に通われへんかったんや。妹も弟もおったけどな、働かんとあかんかってな。もう、しょうがないわ。ずっと働いてて、60歳になって初めて学校行こうかなと思ってな。それで夜間中学に行きはじめたんやけど、勉強って本当におもしろいよ。それまで全然読まれへんかったからな。ひらがなはちょっとだけ自分で勉強したよ。でも、漢字なんて分からんやん。もう、ほんまに困ったわ。いっつも仕事してたから、学校行くの大変やったんやけど、でもな、夕方になるやろ、そしたらな、胸がどきどきするねん。どんだけ忙しくて体疲れててもな、うれしくなってな。がんばって行こうって思うねん。先生もおるし、それに友だちおるやろ?一緒に話をしてな、それで勉強するんやけど、そりゃ楽しいよ。ずっと行けなかったんやもん。こうやって勉強するの、本当にいきがいやねん。私は死ぬまで勉強するよ。
~~~~~

本当に重みがあるし、学校とは、学びとは、生きるとは何かを考えさせられる。何であまり意識されることも少なく、いずれ消えゆく問題として、今残っているけどそのうちなくなる問題としてあっさりと扱われるのか考えさせられる。

本当に学ばないといけないのはどっちの方なんやろかって思った。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする