その段ボールを集めている男に店の段ボールを出すチス。その男はチスの靴が傷んでいるのを見て直しましょうと言って直してくれます。私は昔靴屋をやっていたが、店を潰してしまった。悪いことをしたバツがあったのだ。昔は大きな農場をやっていたが、と言います。はっとしたチスは、もしやと思い、妹を子守りに預けた家の当主ではないかと、何処に住んでいたか聞き、結局ヨンスクを子守りに預かっていたが、商売に失敗した時、その子を捨てた本人であることが分かります。怒ったチスは胸倉をつかんで、ヨンスクを何処に捨てたか?と聞きますが、結局捨てた場所から姿を消してしまい、行方は分からなかったのです。
ある日ヨンスクに電話があり、自分を引き取って育ててくれた、父親代わりのお寺の和尚さんが亡くなったとの知らせ。失望したヨンスクは店をたたんで、寺でひとまず義父の49日を過ごそうと行くことになります。姉さんと言ってヨンスクを慕ってついて来ていた二人の若い店員にはそれなりの退職金を上げ、そして昔の親友でヨンスクの家に転がりこんで居座っていた女チョヨンには金をやり、借金とりから逃げる様に言います。この女、その前ある日食堂で金を払おうとレジに行った時、ヨンスクを捜して昔住んでいた場所まで行って情報を集めますが、出来ず、やけ酒を飲んで酔ったチスが、ぶつかった拍子に財布を落とします。それを拾ったこの悪女、そこに財布から落ちた写真、それはヨンスクが持っていたのと同じだったのでした。チスとヨンスクが兄妹であるとわかり、借金を肩代わりさせるのに良いと考えたのです。それでヨンスクが引っ越す時箱に入れてあった兄との写真を盗んだのです。
借金を肩代わりしてもらおうとヨンスクに成りすまして、ある日道を歩いていて、わざとチスにぶつかり、その写真を落とします。その写真を見て驚いたチス、お互いの血液検査をして、血縁と証明され、(どうして血液が一致したのかわかりませんが)結局その女チョヨンはヨンスクに成りすまし、チスの家に乗り込み、同居を始めたのです。可愛い妹に会えたと喜ぶチスは、その女の借金をヤーさんに会って払います。高級な服やバッグを買ってあげたりと至れり尽くせりのチス。威張りちらし、傍若無人に振舞うこの偽ヨンスクに家族は振りまわされます。妻オクブンは結局怒って家を出て行きますが、行く所がなく結局、髪の毛を掴みあって喧嘩した元婿ヨンギョンの母の所へ転がり込んだのでした。
次女ナヒ、三女ダヒは共にヨンギョン、ジェソクとうまく行っていました。ある日それぞれが腕を組んで歩いていたところ、会ってしまい、お互い協力して、愛を成就させようと協力しあうことになったのです。長女はネットで洋服の注文を取る仕事が軌道に乗っていました。モデルとして協力したイケメン、ヒョシンは9歳年上の長女に密かに恋心を抱いていました。ある日それは息子ジフンが柔道大会で優勝した日に、ヒョシンが元柔道の教師と話しているのを立ち聞きしてしまいます。そしてヒョシンが柔道の大会で相手を倒し、その相手は打ち所が悪く亡くなってしまった事。相手が貧しい家庭で、金でヒョシンの父親が解決しようとしたことから、家を出たことを知ったのです。一人酒を公園で飲んでいるヒョシンに、さっきあなたが元柔道の先生と話していた事聞いてしまったと言います。ヒョシンはその彼女に好きになってもよいか?と聞きます。驚く長女ですが、内心は彼女もヒョシンが好きだったのでした。
ヨンスクに成りすましたチョヨン、チスは奉公に行く時亡くなった母親が持たせた母の刺繍したハンカチを持っているか聞きます。知るわけもなく、そんな話も知らないチョヨン、忘れちゃったし、失くしたと言ったのです。
長男ヨンフンの元妻は家庭教師をして生計を立てていますが、ある日生徒の家に車を運転していく時、他の車が出てきてぶつかり、その時腸のあたりを強く打ったのです。その夜、傷み始め苦しんでいますが、幼い娘二人の姉は中学生ですが塾に行き留守。そして下の娘はまだ幼稚園、しかも口がきけない子でした。その子が苦しむ母親を見て、父ヨンフンに電話をかけてきます。ショックで口が利けたのです。ママがママが、苦しんでいると言って。救急車で運ばれた元妻は結局オペして回復。真剣に世話をした元夫とよりを戻すことに。喜ぶ両親。
さて本当のヨンスクは、お寺に居ますが、荷物を整理していて、あの大切な写真が無くなっていることに気付きます。驚いたヨンスク、急いで元の店の後に行き、部屋を探しますがなかったのです。途方に暮れるヨンスク。すごすごと帰って行くと、急に走って来た子が転んでひざを怪我します。ヨンスクはあの大切な母の刺繍したハンカチで、膝を縛ってあげたのです。その子は長男の娘、口が利けるようになった子ソジンでした。