実は母ユラは次男が死ぬ前に、息子が隠れて血で汚れた車を泣きながら拭き取っているのを目撃していたのでした。とっさに全てを悟った母は息子に家に入れと言って、全てを処理したのでした。それゆえチョンアの言う事に疑問を感じていました。葬儀も終わります。長男ジュンウイは兵役からいったん戻って葬儀に立ち会いますが、死ぬ数日前に兄にこの世の最後だからと言ってバスケットに誘った時のことを思い出していました。葬儀が終わって、二男ジュンギョンの所持品が警察署から渡されます。ジュンウイと一緒に中身を調べる親子。母ユラは素早くその中に火葬費用確認書、入院費用確認書が入っているのを見つけ、急いでその用紙を長男の目に触れないよう隠します。やはりあの車に付いた血をぬぐっていた息子は、人を轢き殺してしまったのだと悟ったのでした。葬儀後長男は軍隊へと帰って行きました。
母ユラはチョンアを自宅に呼び、どっちが本当?と聞いて、義死者証明書と入院費領収書を見せます。チョンアは本当のことを言いたかったのですが、母親から強く口止めされていることから、義死者証明書の方を指し示します。事実をわかっていながらほっとするユラ。そしてチョンアに外国に留学して勉強させても良いとまで申し出たのでした。
兄ジュンウイはあの死出の旅に行く約束をした列車に乗ったチョンアの座席の前に座っていたのです。兄はオックスフォード大に留学していたのです。そしてある日手紙を受け取ります。それは弟ジュンギョンが兄当てに描いた手紙でした。2009年8月23日と書いてありました。兄さんに会いたくて書いた。今の僕は面白い子に会った。トッポキもたべ、豚足も食べ、カラオケも思いっきり歌った。そよ吹く風に喜びを感じた。今まで一度も経験したことがなかった。死ぬことに一瞬ためらいを感じた。兄さんに知らせたかった。兄さん愛している。ジュンウイは弟の死に疑問を感じ始めていました。
チョンアの姉でアナウンサーのジュンギョムは美人で多くの男たちから求愛されていましたが、自分は財閥と結婚すると言い、見向きもしませんでした。ユラの妹の息子は大財閥の息子でしたが、この息子がジュンギョムに一目惚れ、結局見合いの場を設けてプロポーズ、勿論ジュンギョムは承諾して結婚したのでした。
それから数年がたちました。ジュンギョムはあのヒステリックな夫の姑にてこずっていましたが、何とか暮らしていました。夫への愛情はなく、ただ跡継ぎを産むことにだけ専念していたのでしたが、なかなか出来なかったです。夫も妻が全く自分に対して愛情を持っていないことに不満を持ち始め、ついに会社の自分の秘書と愛し合うようになってしまいます。二人は旅行出かけますが・・・
一方チョンアは今は警察官なるためにアルバイトをしながら勉強をしていたのですが、もう7年間ずっと落ち続けていたのです。彼女は家を出て友人の男友達と下宿をしていますが、愛情関係もなくさらったした男女の友人みたいな関係でした。母はもう食堂はせず、今はヤクルトの販売をして家計を支えていました。夫は未だプータローでした。
ユラの息子ジュンウイは大財閥の息子にも関わらず、その会社には入らず、小さな広告会社を作って働いていました。その広告会社にアルバイトにやってきたチョンア、しかし二人は昔汽車で出会ったことをお互いにわからずにいたのです。
さて、姉ジュンギョムの夫は愛人と車で出かけるのですが、途中自動車事故に会い、二人とも意識不明の重体で同じ病院へ運ばれます。驚いたジュンギョム、病院へ駆け付けます。そして不倫を知ったのでした。姑はいざと言う時を覚悟して、ジュンギョムからカードなどを全て没収します。相手の女性の兄も病院へ駆け付けます。そこで初めて出会う二人。この男性の妹と男性は親が誰かわからない捨て子だったのを、警察官が引き取って子供として育てたのでした。そしてその交通事故の車のもう一方の運転手はチョンアが同室している男だったのです。その男も病院に入院していますが、意識もあり重症ではなかったのです。その男性の頼みで相手の男女の病院へ偵察に行ったチョンアは廊下で姉ジュンギョムにぱったり出会ったのでした。驚く二人です。 続く