Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

非核を推し進めるのか、否か?

2012-06-04 | マスメディア批評
野田首相が選挙に打って出ると言う観測をFAZが報じている。その二つの条件は消費税と核政策の保持である。核政策の保持とは、大飯原発を再稼動さすことで今後とも日本は核エネルギーを使い続けることを世界に示すことであると新聞は解説している。

このことは、MBS「たね撒きジャーナル」にて原子力反対の弁護士でありかつ「大阪府市エネルギー戦略会議」の特別参与の河合弘之が語っていることと符合している。つまり、夏の期間の電力不足を補うための一時的な稼動などはそもそも政府の核政策にとって受け入れられるものではなく、決して暫定的な再稼動と脱原子力発電の最終期限などを決定しないことは、先ごろの今後のエネルギー政策の「不決定の決定」で後押しされた形になったと新聞は書いているのである。

日本国民は、もはやこうした政治の駆け引きや事実を伝えないマスメディアを当てにしてはいけないのである。田中龍作ジャーナルは、そうした事象を伝えている。フクシマで起きていること、不安な人々の動きを見て、もはや「あの時は知らなかった、知らされてなかった」などと、当時のナチの政権下で知らぬ顔で日常生活を送っていたドイツ人たちのような態度は取れないのである。

強い意思を表明するしかないのである。非核を推し進めるのか、否か?もはやそれ以外の選択は無い。民意を代表しない政府や立法府や行政府などにその正統性が存在する筈が無い。なんとしてでも阻止をするべく蜂起するしかないだろう ― まさかこれほどまでに核への強い意志が日本に存在しているとは思わなかった。



参照:
Japan steuert auf vorgezogene Wahlen zu, Carsten Germis, FAZ vom 1.6.2012
[1/2]たね蒔き「大阪府市エネルギー戦略会議って、なに?」 (YOUTUBE)
【福島県健康調査】 山下副学長のおふれ 「カルテ見せず」「再検査2年後」 
【大飯原発再稼働】 官邸前 怒りの2,700人「民意は明らかだ」 (田中龍作ジャーナル)
☆ 橋下市長は関西財界との打ち合わせどおり、再稼働に寝返りした! (風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句)
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3 コメント

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Unknown (Seedsbook)
2012-06-04 15:39:55
>まさかこれほどまでに核への強い意志が日本に存在しているとは思わなかった。

まったくです。
このまま押し切られてしまうのでしょうか。
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ナチが正式名称だけ見ても、人気取りをやったように (たる)
2012-06-05 00:07:06
橋本氏も、色んなものをごちゃ混ぜて、人気取りをやる・・・。
ただ、彼の実績は、基本保育園と図書館と交響楽団をつぶし、
学者を大学から追放しただけの様に見えます。

普段生活する身の周りの人と話していても、
ただ孤独感が募るばかりで…大抵の人は放射能を危険と思っている節がほとんどない。
原爆の写真とか見たことないんだろうな、と思います。

北摂にそのような活動があったのですね。
地元に帰った時は…



節目となったヴァンゼー会議のように、
人気取りの中で、人気が出た政策を重点に置く。
それも盲目的な競合しあう部署の張り合いの中で。
大阪の人もアホも大概にしないといけません・・・

本当に情報の理解・判断能力も問題だけど、
情報発信の方も頑張らないといけない。


結局加害する側を徹底的に解剖しないと、妙な事態は防げない。
広島の「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」のフレーズは、
やはりまずは加害を行う側の解明から考えないといけない。
日本やアメリカに限らず、どんなスケールにおいても。
そうじゃないと防げない気がします。


アメリカ的な軍産複合的な問題なのか、
ナチやアイヒマン的な問題なのか、
原発やめると経済の破綻するという問題なのか分かりませんが、
神風が吹くとか飛行機を竹やりで落とすのと、
原発事故の際に昆布を取るのとでは、
少なくとも情けなさに程度の違いがない気がいたします。

夏目漱石のような悩みの中で、なんとかやっていくしかないのかな・・・
返信する
イデオロギーの衣の中に隠された反核運動、核廃棄物の最終処理問題 (pfaelzerwein)
2012-06-05 04:52:05
Seedsbookさん、連邦共和国のことも考えて、日本を取り巻く環境を改めて考えると、嘗て冷戦下の左右のイデオロギーとして考えられていたものの背後が見えます。

イデオロギーの対決によって、まるで反核運動が特殊な意思によって反原発になってしまっていたと考えていたのが、明らかに誤りでした。反核運動自体が、イデオロギーの衣の中に隠されてしまい、嘗て広島・長崎後また50年代から第五福竜丸事件の流れを、最初は進駐軍の検査、そしてIAEAまで繋がっている流れのなかで、毒抜きされてしまったのでした。



たるさん、橋本一派はこれで「緑の票」を集めることは無くなったと思います。それは、シュレーダー政権での緑の党のイデオロギーから現実路線への変遷における厳しい流れを思い起こせば、明らかです。それどころかシュレーダー首相の一貫した反核への運動は如何に筋が通ったものであるかが分ります。それは現在の緑の党だけでなく現在のSPDにも受け継がれていて、とても現実を注視した政治姿勢として核廃棄物の最終処理問題へと引き継がれているのです。
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