Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

太地イルカ猟とKorus

2008-10-23 | 文化一般
太地町のイルカ漁が十分ほどかけてZDFで放送されたようだ。日本でも明朝に衛星放送として流されただろうか?昨年に続いて毎年の事のようだ。その事実関係は、相当する日本語のネット情報で十分に想像出来る。

鯨なのかイルカなのか良く判らないが、年間三千頭の規模や鯨博物館を通しての売買などと聞くと、少々の駆除や学術調査の規模ではないのが知れる。

一般的には伝統的に鯨漁の町と思われているが、小振りのイルカと聞くと殆ど世界中の人が犬の食用と殆どかわらない感じを抱くに違いない。

鯨の肉に関しては何度も書くように、散々強制的に給食で食べさせられたので、金輪際食したいとは思わない。あれほど不味い肉は食した覚えがない。思い出しただけで胸が悪くなる。

そうした肉とイルカの肉と同じなのか、それともより違う味がするのかは判らないが、鯨と称してイルカの肉が売られているらしい。伝統的文化として大量に虐殺する情景は、英国のきつね猟などと同等の社会的批判を受けて当然であろう。

ネットなどをみると数年前から沿岸で猟される鯨が小さなイルカだと初めて知らされた日本人が驚いている様子が記録されている。沿岸であのような漁をしていたのでは、白鯨の世界とは大違いだと改めてその女々しい文化の矮小性を知ることになるのだろう。

TVでも紹介されていた博物館の商売や実入りのよい漁は、本来は少数民族保護などを前提として護られている事を考えれば、特殊な既得権のようなものがそこに存在して殆どタブー化しているのだろう。最近は、特殊外国人やその手の逆被差別は日本特有のものではなく、世界中でもそれが批判されることが多く、オバマ大統領候補批判への対応でも慎重に配慮されている。

大韓民国が米国との関税協定を結び、EU・北米Naftaの関税協定に続きKorus FTAと呼ばれる世界第三番目に大きい市場となったと言われるが、その修正作業の終わる前にEUとの間でも同様の関税協定の締結を狙っている。

またここでも朝鮮民族らしい独特な交渉があるようで、EUとの交渉においては既存するKorus協定の内容を基準条件として求め、それまでにEUと泡良くば更によい条件で協定できれば、米国との協定をさらに有利に修正しようと試みている。

国の破産が囁かれている大韓民国が、あのスポーツの勝負で見せるような粘り強くなりふり構わない猛攻でEUとの交渉に臨み締結へとひた走る。

三年か七年かとする締結後実施までの準備期間の長短以上に、例えば自動車産業では日本を倣って伝統的に試みているような独自のレギュレーションを振りかざしてそれを輸入障壁にする方法はEUにとっては認め難く、EUのレギュレーションを大韓民国がそのまま採用することが求められている。

独自のシステムを棄て、グローバル社会の中でそれを適当に繋ぎ合わせて生きて行くのも中小国のせめてもの処世術かも知れないが、反対にローカルの中の極少数の利益を少数民族の伝統文化としての建前で、その実は好い加減でさしたる根拠もない怪しい伝統文化に拘るのも同じように愚かしい国民文化である。



参照:
イルカの追い込み漁の中止について (ようこそ知事室へ 和歌山県情報館)
様々な銘柄への批評 [ ワイン ] / 2008-03-19
調査と云う似非文化問題 [ BLOG研究 ] / 2008-03-10
肉食をするなと主張 [ 料理 ] / 2005-09-28
蛇が逃れる所-モーゼとアロン(2) [ 音 ] / 2005-05-03
ヒロシマの生き残り [ 暦 ] / 2005-08-06

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