Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

またまたゴムの圧力に魘される

2010-03-06 | 
一昨日のおかしな夢である。オーストリアか何処かの谷にある小さな村を訪れている。どうも冬季のようである。道に薄っすらと雪が乗って凍てついている。

旅行の途中なので宿を出て次ぎの目的地に移動しようとしたら車のタイヤがパンクしているのである。この寒い時に都合が悪いと思いながら、今にも雪がちらつこうかとしているような早朝の曇天を、修理する手段を探して最寄の村へと車を転がせる。

次ぎの少し大きめの村で、不幸か幸いかメルセデスに乗っているのだがBMWの代理店を見つけた。仕方なくそこを訪ねるが、タイヤが殆どナイフで切られている様に破損してしまっているので新たに四本のタイヤを交換するしかないという事になる。

早朝でありタイヤの卸などにも連絡がつき難く、いらいらするが、なによりも折角高額を出して態々購入した冬タイヤが、その場の都合だけで悪いものに取って変るのが納得出来ないのである。もちろん二本だけ替えるとかスペアータイヤで急を凌ぐことも出来るのだが、なぜかそのような案は出てこなかった。

その理由には、タイヤの走行音を気にして使えるものを捨ててまで敢えて冬タイヤを交換した事情が隠されているのである。だからもはや同じタイヤは入手不可ならば、更に良いものに付け替えなければ気が済まないのである。とは言いながらどうしてもメーカーも違えば車種も違うので、その代理店で入手出来るタイヤに満足出来るものはない。スペアータイヤをつけて貰って、更に離れたメルセデスの代理店を教えて貰うおうとか考えるのだが、旅行の途中の土地勘のないところでは手間がかかるだけなのである。焦燥しながら眼が覚めた。

前日に夏タイヤのテスト結果が自動車クラブの冊子に載っていたのと、お隣さんのBMWのタイヤがパンクしているのを先日見たばかりなので ― その時、実は不思議な気持ちを抱いたのだが、それが強く意識に残っていたように思われる。しかしこの夢の隠された意味はあまり良く分からない。

ADACのテストはブリジストンのローマ試験コースで試験されたようであったが、やはり夏タイヤはピレリーが良い結果を残している。今まで使った高速タイヤではやはりピレリー車のものが今でも印象に残っている。冬タイヤの評価ではここ数年は、ミシュランが良くて、コンチネンタルなどがいつも良い位置につけている。ミシュランのそれも使ってみたいと思いながら価格が上回っていたりで、未だに経験がない。

昨今の話題は極東からやってくる格安のタイヤで、ネット販売などを通して数が出ているようである。嘗てホンダ車に純正のオカモトリケンのタイヤが使用されていて、初夏のスイスの峠を捻り擦りつくように快走したので驚いたことがあったが、台湾や中国からのそれは当然ながら他社のものをコピーした適当なプロフィールやゴムの混合であって、安かろう悪かろうだけでなくてかなり性能が低く危険とされていた。

タイヤのプリフィールやゴムの調合だけで膨大な研究実験費を計上しているのは周知の事実ではあるが、そこまでの性能を求めない消費者も多い事も間違いない。それに比べ、走行音と振動音に拘って仕舞う自身の神経質な選択を考えると殆ど魘されるほど心理的に重みなのである。

夏タイヤへの交換のお知らせがポストに入っていた。いよいよ次ぎの遠出の時期を考えて適切な交換時期を計画しなければいけない。今年はまだ十分にプロフィールが残っている筈で、夏タイヤを買わないでも済むと思っている。とは言っても、週末はまだ零下八度まで下がり雪が降るとなると、夏タイヤどころではなく積雪も勘定しなければいけない。


追記:一年に二度やってくるタイヤ交換になぜここまで拘るのか?上の夢の正体は何なのかを考えながら就寝すると明け方になって気がついた。夢の行くへへの恐怖心は、そのものトラウマの源にあるタイヤ破裂によるアウトバーンでのスピン事故であった。時速百三十キロ当たりから中央分離帯のガードレールに激突して止まるまでの何秒間かの記憶は夢の中においてさえも隠され続けている。不快とか恐怖の体験とかと思われるものではない本質的な体験であるからこそトラウマとなり得ているのに違いない。



参照:
バイエルンの雪景色 2005-11-22 | アウトドーア・環境
季節間の溝の深さ 2006-10-31 | 暦
再び安全なゴム使用の話 2006-11-26 | 雑感
柔らかいゴムの心地よさ 2008-11-08 | 暦
ロールスロイスで雪道を思う 2009-12-15 | ワイン

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