Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

柔らかいゴムの心地よさ

2008-11-08 | 
ここ暫らくはそれほど寒くない。しかし、何時また冷えるかどうか分からない。車に冬タイヤを装着した。雪や氷雨となる時こそ車が必要になる。予定の決まった時に冷えるとどうしようもないので、予め準備しておく。一度寒波がやってくると混雑してなかなかアポイントメントを取れなくなる。だから、早めに装着させた。

当日の温度か高いと早過ぎたかなと後悔しないでもない。磨耗の大きい冬タイヤで表面温度の高い乾燥した高速をそれほど走りたくないのである。それが、走り出して直ぐにそのふにゃふにゃした乗り心地に気がついたと同時に思いのほかの静粛度に気がついた。

思えば、まだ一シーズン乗れるに拘らず、どうも走行音が気になり出して現在使っている同じコンチネンタル社製の新型に取り替えて、三シーズン目なのである。表面が落ちて丁度性能が良いときなのであろう。思いのほか乗り心地が良く、それまで着装していた夏タイヤよりも快適なのである。

知らず知らずの内に夏の間の温度での走行感から秋から冬への走行感との変化に気がつかなかったのである。摂氏一ケタ台の温度となると、夏タイヤのゴム配合ではどうしても堅くなり過ぎていたのだろう。つまり、摩擦係数がかなり落ちて、ブレーキ性能は著しく下がったいたに違いない。

中欧においても一部の国では、冬タイヤが十分に使われていないという。ドイツにおいても十年ほど前までは雪のいない温暖な地域では夏タイヤだけで済ましていた車が多かった。しかし、今は夏タイヤでその能力劣化による事故が起きた場合の責任が問われることから、急速に冬タイヤが普及したのである。

タイヤメーカーのロビーストの力もあるだろうが、実際に事故件数の減少などの成果が見られるならばこうした変化は決して悪くはないだろう。しかしその代表格であったメーカーのコンチネンタル社も乗っ取り騒動のあと今後も研究技術生産部門でそれ以前のような良い商品を市場に送り込めるかどうか、なんとも言い難い。

企業もゴムのように経年変化するのである。兎に角、エンジン音までを含めて室内静寂性が高まったのは、やはりタイヤの走行音が上手くエンジン音をマスキングしているからで、なるほど完成度の高い冬タイヤであると改めて認識を深めた。



参照:
ど真ん中にいる公平な私 [ 女 ] / 2007-12-04
再び安全なゴム使用の話 [ 雑感 ] / 2006-11-26
季節間の溝の深さ [ 暦 ] / 2006-10-31
バイエルンの雪景色 [ アウトドーア・環境 ] / 2005-11-22

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