Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

必要な改革への粛清?

2013-12-15 | マスメディア批評
車中でのラジオニュースで北朝鮮問題を特集していた。その中で専門家が情勢分析をしていた。その意見はとても興味深く、金正恩は西側育ちの指導者として今後の北朝鮮の民主化へと大きな改革を進めているというものである。その年齢も若いことから期待は大きいとされていて、今回の粛清の波もその民主化改革の流れの中で捉えている。成程と思った。

今回粛清されている一派が保守派であり、自らが粛清や締め付けを指導してきた官僚的な指導層であるならば改革の流れの中で粛清されるのは当然であって、ああした独裁全体主義の支配構造の中では処刑は当然のことであろう。少々考えてみればわかるが、朝鮮半島の指導者でいったい何人が今も生きているだろうか?今でも南鮮は北鮮より僅かにマシなだけである。

スキー場開発や欧州のそれを習った指導者像の構築など金正恩の指導体制は、国民に食料を行き渡るようにすることさえ出来れば大きな可能性があるというのだ。そうした改革の中で、従来の内政や外交を継続していく保守派の存在が邪魔になるのは当然ということである。

日本の報道などをネットで見る限り、残虐でどうしようもない指導者として面白おかしく宣伝されているようだが、専門家の分析は全く異なった視点に立っていて、そうした分析が外交や政治の現場での判断の基礎となる。要するに面白おかしく伝える報道というのは北朝鮮がやっているように宣伝報道であるということでもあるのだ。

もはや現在の日本政府は、世界の中で北朝鮮などの水準に近づいてきていて、その核開発や非民主的な法案の数々など、日本国憲法の主旨に反して、その質的な低下が目覚ましい。しかし、戦前の日本がそうであったように政治家がその責任を全て負うという構造ではなく、明治維新以降長い期間に亘って熟成させてきた官僚主義が堅牢で、結局は誰も粛清されないという構造になっているだけなのである。

北朝鮮に関しては全く言っていいほど知識は無いが、嘗ての平城大学のことなどをよく耳にはしていても、少なくとも強国の中で主体的な外交政策を取り続けていて、今回の金正恩にしても安倍などよりは遥かに西欧的な意識が強い指導者であることはこうした報道解説が無くとも想像が出来るのである。そして、北鮮の人民は南鮮の市民より、それどころか日本国民よりも行間を読む能力は高いと考えることも出来る。

木曜日は第14日目であった。二人組の中に入って少し登った。駈けつけそうそう、一カ所問題があった場所を復習した。登ってみたかったところなので、ウォーミングアップ無しで登ったが、あらかじめ自身の核心部前で休むことで綺麗にクリアー出来た。これで課題が一つ解消した。その左隣の場所で逆に今度は新たな課題が見つかった。下手な確保で上手に登れなかったが、次の楽しみである。その他の復習もあったが、直ぐに体がぼろぼろになった。風邪気味で鼻の縁も荒れていて、直ぐに汗が出て果てた。

金曜日15日目は、結局一人でボルダールームでしこしこと登ったが、全く春の昨シーズンの最後の程度とは違った。幾らでも登れるのだ。先ずは手掛かりの指がしっかりと掛かる。荷重方向が決まるのだ。それに足がしっかりと決まる。知らず知らずに夏の間に身につけてきた技術と体力なのだろう。体幹が大分しっかりしてきたようだ。あまりの進展に自らが驚いた。小一時間しか登らなかったが、とても価値があった。



参照:
四面楚歌の安倍と日本 2013-05-26 | マスメディア批評
権利と死の義務の日本人 2012-04-16 | マスメディア批評
国獲りゲームのような戦略的関係 2010-11-26 | 雑感
社会不安を煽りたい麻生 2009-02-12 | マスメディア批評
旧大陸での人権の保障 2007-02-13 | マスメディア批評

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 狂っているか?、大芸術 | トップ | 美しさへの確信を抱かせる »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿