「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

鹿児島県徳之島  「 カムィヤキ古窯跡 」

2017-06-20 10:38:50 | グスク ( 城 ) ・ 遺跡



赤土層で出来た窯跡










古窯跡に立てられた説明板








跡地に落ちていたカムィヤキの破片 ( 100円硬貨と比較してもらいたい )








地表に出ているカムィヤキ土器片








この付近から広範囲にわたって出土している








カムィヤキ古窯跡にある溜め池






カムィヤキ ( 亀焼 ) 古窯跡は、徳之島の伊仙町木之又地区、
通称亀焼池の周辺で1981年に発見されたものである。
徳之島は奄美諸島の中でも奄美大島に次いで先史時代遺跡が多い所で、
グスク跡も多い。

グスクならびにグスク相当の遺跡からは
必ず亀焼 ( カムィヤキ ) 土器片が出土している。
亀焼 ( カムィヤキ ) 土器は、北は喜界島から南は沖縄諸島だけではなく、
宮古、石垣などの先島諸島からも検出されている。
窯の燃焼部の幅は70~85㎝で、天井の高さは約90㎝とされている。
燃焼部は焚口付近が最も狭くなっており、燃焼部に向かって広くなっている。
そんな燃焼部の長さは3.4m、最大幅は1.8mで、
傾斜は31度~36度となっている。
また、出土の器種は、甕 ( かめ ) 、壷、鉢、碗などである。



カムィヤキ古窯跡へのアクセス
カムィヤキ古窯跡へは、伊仙町の中心部より県道83号線を西に向かい、
東阿三の集落から町道を右に伊仙中部ダムに向かって2キロほど行き、
そこから左に入った池の先にある。
駐車は、窯跡近くに駐車できる。

※ 出土したカムィヤキの土器片は文化財なので、くれぐれも持ち帰らないように。


所在地  / 鹿児島県大島郡伊仙町木之又地区


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