「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、、文化財および近代土木遺産をめぐる。

鋭く抜けた 第51回 オークス馬 「 エイシンサニー 」

2017-05-21 08:14:17 | 馬の詩 ・ それぞれ...







 「 より鋭く 」  エイシンサニー 



  その根性は 男まさり
  その差し脚は 稲妻のよう
  そんな彼女に
  若い岸 滋彦が
  サンドピアリスに続いて
  クラシックへの野望を膨らます

  オークスで
  人気になったアグネスフローラの
  二冠の夢を打ち砕くように
  エイシンサニーの勝負根性が
  緑の芝に砂塵をあげて
  直線鋭く突き抜けた





 第51回 オークスより


第3回 ヴィクトリアマイル覇者 「 エイジアンウインズ 」

2017-05-14 06:35:52 | 馬の詩 ・ それぞれ...

  『 風 』   エイジアンウインズ



  府中の馬場に
  マイルを制した風ひとつ ・・・

  女ばかりの戦いなら
  負けるわけにはいかないウオッカと
  GⅠを獲れる力がありながら
  なかなか勝てないベッラレイア
  父も母も手綱を取った師が送る
  ニシノマナムスメ
  これらの馬群を抜けた
  内で粘るブルーメンブラットと
  外から追い上げるウオッカの間で
  黄色と赤の勝負服が先頭でゴールした

  この時
  府中にアジアの風が吹いた





 第3回 ヴィクトリアマイルより


想い出のシンウインド 「 病床に贈った手製の壁掛け 」

2017-05-13 17:49:57 | 馬の詩 ・ それぞれ...

あれはちょうど去年の今頃だった。
前橋競輪での仕事を終えて、羽田から出版社(芸風書院)に
電話を入れて知った訃報に、一瞬自分の耳を疑った。
まさかと思い、もう一度聞き直した。

萩原迪夫さん(日本現代詩歌文学館振興会副会長、芸風書院社長)が亡くなったのだ。
肝硬変のため順天堂病院に入院、加療中の身であったことは知っていたが、
こんなに早くとは思ってもみなかった。

私が初めて萩原さんと会ったのは、
そぼ降る雨の中を傘を差して迎えに来てくれた後楽園駅の改札口だった。
小柄で眼鏡をかけ、優しそうな顔をして立っていた。
これが、最初で最後の出会いであった。

これまで出版に際して、幾度となく手紙のやり取りを行なってきたが、
実際こうしてお会いするのは初めてであった。
喫茶店で小学館のデスクを交えて文学や出版の話、
それに競輪や競馬などいろんな話をした。
前日行なわれた競馬(京王杯スプリングカップ)に話題が移ると、
みんなは興奮気味に話した。
このレースを勝った馬はシンウインドである。

萩原さんとは 「 今年の暮れか、来年そうそうにでも単行本として」という返事をいただいて、
水道橋の駅で別れた。
その後、お互い手紙の交換で状況を知らせ合った。
夏に過労で肝臓を苦しめ入院しているとの便りが届いた。
『 病室には私の好きな馬を飾っています。これを私は牧場と呼んでいます。』
などと書かれた手紙を手にして、
私と萩原さんの共通の思い出の馬 『 シンウインド 』 の壁掛けと
ブローチを作って送る約束をした。
それはお盆のころの暑い日だったように思う。

シンウインドが着いてすぐのお礼の便りに『シンウインドありがとうございました。
早速牧場に入れさせていただきました。』 
『肝血管腫瘍という厄介な病気は手術も危険ということで、
目下全身をチェックしながら進めています。』と書かれてあった。
その後、三度便りが来たが、
それほどまで悪くなっているとは思わなかった。 

 『私が二十年余にわたりすすめてきた日本現代詩歌文学館が
この五月二十日に開館いたしました。
ここ数年は全国を巡り振興会を結成し、
みなさんの協力をお願いして参りました。
文学館の完成までといった気持ちで少々無理をしたものですから、
入院を余儀なくされました。』( 中略 )
 『小学館の相賀社長には貴方のことを話してあります。
生きているうちに貴方のものはなんとか出版したいと思っています。』
という自筆の手紙のあと代筆で
『貴方の詩集のことをいろいろ考えています。』と便りが届いたが、
急逝されるとは思ってもみなかったので残念でたまらなかった。

もっとたくさんのことを話したかった。


第35回 京王杯スプリングカップの覇者  「 シンウインド 」

2017-05-13 11:41:21 | 馬の詩 ・ それぞれ...







   「 春の風 」  シンウインド 





  ドロンコの京王杯スプリングカップ
  小雨にけむる欅をこえて
  直線へやって来た
  内から外へいっぱいに広がり
  力まかせの追い比べ
  みんな真っ黒になってやって来る
  どの馬も前脚ばかり目について
  まるで陸上の 『 腿上げ 』 みたいに
  重そうにあえいでる
  内から黒い帽子がやって来た
  南井が懸命に追う
  小雨にけむる遠いゴールに
  春の風が吹く





  第35回 京王杯スプリングカップより



第4回 NHKマイルカップの覇者 「 シンボリインディ 」

2017-05-07 01:56:50 | 馬の詩 ・ それぞれ...

  「 未発走の終止符 」  シンボリインディ 



  イラ立つあまりゲートを蹴って
  自らの生命をも奪ってしまった

  もう二度と戻れない
  緑のターフ

  走ることも
  立っていることさえ
  ままならぬ

  シンボリインディ
  未発走の終止符




シンボリインディ  牡5才
父 エーピーインディ
母 ゲーリックテューン

平成13年4月1日 中山競馬場
ダービー卿チャレンジTの発馬機内で
右下腿骨開放骨折のため予後不良


 「 さつきの空に 」   ドクタースパート

2017-04-16 03:55:11 | 馬の詩 ・ それぞれ...

 「 さつきの空に 」  ドクタースパート



  GⅠ制覇に燃える
  的場の野望を
  その背に乗せて
  怒涛のごとく追い込む
  地方上がりの野武士
  ドクタースパート

  父が ホスピタリティ なら
  息子が ドクター という
  なんとも滑稽な語呂合わせ

  グリーンのメンコに
  白い星
  しぼりにしぼった
  究極の仕上げは
  イラ立ちを闘志に変える




  第49回 皐月賞より


『 帯同馬 』   ピカレスクコート

2017-04-01 00:20:32 | 馬の詩 ・ それぞれ...







   『 帯同馬 』  ピカレスクコート 



  競馬を知らない者までが
  その結果が気になった
  ディープインパクトの凱旋門賞
  ディープ ディープ の声援も
  ゴール前 あと一息で
  力尽きた

  そんな英雄の調教パートナーとして
  フランスへ同行した
  ピカレスクコート

  日本中の 誰よりも
  世界中の どの馬よりも
  もっともディープの気持ちが分かる
  帯同馬




ハイセイコーの2着なら 「 アイテイエタン 」

2017-03-26 12:11:46 | 馬の詩 ・ それぞれ...



昭和49年7月28日 小倉競馬場 ( 北九州記念パドックにて )





 『 ハイセイコーの2着なら 』  アイテイエタン 



  怪物ハイセイコーの登場で
  賑わう名古屋の街の祭典は
  高松宮杯と名付けられ
  老いも若きも熱い思いでやって来る
  関東の両タケデンに
  中京得意のグットキラメキ
  ローカルの鬼 ロッコーイチと
  次位争いに焦点が絞られる

  エタンの血を受け継いだ
  エリートホースのアイテイエタン
  スピード溢れる走りから
  爽やかなイメージを醸し出す

  ゴール前 離された集団の
  頭に抜けた差し脚は
  素質の良さを物語る





1974年 第4回 高松宮杯より



父 エタン
母 日高誉
生年月日  / 1970年4月23日
馬主  / 石黒 茂
厩舎  / 橋口厩舎
生産牧場  / 白浜真男
産地  / 浦河産
通算成績  / 74戦14勝


姉のマツカオリは女だてらに10勝を挙げ、
特に小倉で好走した 「 女無法松 」 と呼ばれるほど男勝りだった。
その弟のアイテイエタンは、姉ほど活躍しなかったが、
それでも高松宮杯でハイセイコーの2着に入る活躍を見せた。


「 金鯱賞馬 」   イズミスター 

2017-03-11 11:39:59 | 馬の詩 ・ それぞれ...








 「 金鯱賞馬 」  イズミスター 



  雨の中京 金鯱賞
  軽いハンデに恵まれて
  ワカオライデン相手の大金星は
  北九州記念でも人気を集め
  ダイナシュートやイブキバレリーナの
  牝馬上位に一矢報えと頑張るが
  人気の重さに耐え切れず
  馬群のなかに姿を消した

  ローカル回りも 連闘競馬もなんのその
  タフが身上のイズミスター
  地方の水沢へ行っても
  いつも輝く馬となれ




父 キャタオラ
母 チェリースター
生年月日  / 1982年6月7日
調教師  / 白井寿昭 (栗東)
馬主  / 今泉 淳
生産者  / 北沢清次
産地  / 様似町
通算成績  / 31戦2勝  [ 2-2-6-21 ]
主な勝鞍  / 金鯱賞



 「 私は泣いた 」  チリエージェ

2017-03-03 01:46:20 | 馬の詩 ・ それぞれ...










2004.8.1 有明特別 





 「 私は泣いた 」  チリエージェ 



  雨を気にしていたわけじゃないけれど
  重い馬場に脚をとられて
  思うように走れないもどかしさ
  自分の力を出し切れないまま
  ゴールした

  私に出来ることは
  みんなの夢を乗せて走ること
  だけど ・・・
  だれもが思っているほど
  1着になるということは
  甘くなかった

  台風の余波が残る空の下
  負けた自分に悔しくて
  私は泣いた




父 サクラバクシンオー
母 メガミゲラン
生年月日  / 2001年4月23日
調教師  / 小野幸治 (栗東)
馬主  / ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
生産者  / 白井牧場
産地  / 門別町
通算成績  / 28戦5勝  [ 5-1-4-18 ]
主な勝鞍  / 別府特別 ・ 久多特別 ・ 鳥羽特別 ( いずれも1000万下 )


このチリエージェは、大阪の知人が共同馬主で持っていた馬である。
それで小倉を走る時に応援に行っていた。
一番人気に支持されながら
雨でぬかるんだ不良馬場に脚を取られて
思うように走れなかった有明特別。
その後、晴れた別府特別では快勝してくれたが、
勝った時よりも人気を背負って負けた時の方が強く印象に残っている。


抜いても抜いても生えてくる支払いという 「 貧乏草 」

2017-02-27 01:13:02 | 馬の詩 ・ それぞれ...


  「 貧乏草 」 



  雑草が生えたので
  草取りをした

  取っても取っても
  抜いても切っても
  すぐに生えてくる
  まるで毎月の支払いのように
  払っても払っても
  次から次へと支払いに追われる

  たまに ほんと ゴクマレに
  小金が入る
  そのとき
  いままで欲しくてガマンしていた物を買う
  ほんの些細な贅沢だけど
  うれしく感じる
  だけど小金はすぐに無くなる

  そしてまた
  取っても取っても生えてくる
  貧乏というスギナのような根の深い雑草が
  支払いというカタチで生えてくる


  小金の命は短くて
  苦しきことのみ多かりき




家を建てて間もないころだから、
かれこれ15年くらい前に、庭の草取りをしていると、
センリョウに似た葉っぱの苗が出ていた。

「 おっ!これはひょっとして縁起のいい草かも? 」 と思って
抜かずに大事に残していたら、
それを見た植木屋さんから、
「 こんな貧乏草取らんとあきまへんで! 」 って言われ、速攻で抜いた。
それ以来その貧乏草にお目にかかることは無かった。
センリョウ、マンリョウに似た葉だったので、
「 あれはひょっとして縁起のいい草だったのかも? 」 っていう思いが、
心の何処かあった。

すると、去年の暮くらいにその 「 貧乏草 」 と言われる草が群れで生えていたので、
「 あの時は抜いたけど、今度は抜かずにしばらく放っておこう 」 と、そのままにしておいたら、
節分を過ぎて情勢は急変し、良いことどころか悪いことばかり続いたので、
根こそぎ抜いてしまった。

草などの他力本願に頼るより、
今まで通りに自力で活路を開いて頑張るしかないようである。


想い出の 「 小倉大賞典 」  ダイカツケンザン

2017-02-19 01:31:27 | 馬の詩 ・ それぞれ...







「 春を呼んだ 」  ダイカツケンザン



  小倉であすなろ賞を勝ってから
  ペガサスステークスに毎日杯
  京都四歳特別と
  2着ばかりを繰り返す
  「 またか、またか 」 と
  2着が続くたびに
  ため息ばかり

  そんな甘い末脚も
  5才になって返上し
  泥んこになりながら
  西浦を背に駆け抜けた
  小倉大賞典の勝利は
  豊前の国に春を呼ぶ
  ひと足早い春まつり




父 アラナス
母 ダイカツスター
生年月日  / 1984年3月26日
調教師  / 福島勝 (栗東)
馬主  / 志賀泰吉
生産者  / 辻牧場
産地  / 浦河町
通算成績  / 43戦4勝  [ 4-8-8-23 ]
主な勝鞍  / 小倉大賞典



フェブラリーステークス覇者ゴールドアリュール死す

2017-02-18 18:18:18 | 馬の詩 ・ それぞれ...

 『 幻の遠征 』  ゴールドアリュール



   イラク情勢の悪いなか
   戦火真近の
   アラブ首長国連邦へ

   しんと静まり返った
   夜の競馬場

   ドバイの砂は
   月の砂漠のそれに似て
   カクテル光線に
   光り輝く砂の上
   そこに立つべき筈であった
   ゴールドアリュールと武 豊

   砂鉄が煌めく夢の砂の上に




   平成15年3月20日  
   日本時間 午前10時 アメリカ軍によるイラク攻撃開始




明日、フェブラリーステークスが行われるが、
その前日にかつての覇者の訃報が入った。

03年フェブラリーSなど現役時代にG1・4勝を挙げ、
引退後は北海道安平町の社台スタリオンで種牡馬として活躍した
ゴールドアリュールが18日、心臓疾患により死んだ。
18歳だった。


「 念願の初優勝 」  中本健太郎

2017-02-05 14:27:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...



14回目のマラソン挑戦で初めて優勝した中本健太郎








2時間9分32秒でゴールテープを切る





 「 念願の初優勝 」  中本健太郎 



    思えば4年前
    川内とデッドヒートを演じ
    涙を飲んだ別大マラソン
    ここを勝って
    世界陸上へ夢をつなぐ
    14回目の挑戦で
    安川電機の中本が見せた
    念願の初優勝  






    平成29年2月5日 別府大分毎日マラソンより

九州人の魂を揺さぶったニルキング

2017-02-05 01:56:08 | 馬の詩 ・ それぞれ...



4頭が横一列に並んだゴール前





 「 九州男児 」  ニルキング 



  九州産ばかりのデビュー戦こそ
  3着に敗れたものの
  父 ニルコスの血を発揮して
  またたく間の4連勝
  一気にスターダムに伸し上り
  シンザン記念はエリモジョージ
  きさらぎ賞はスリーフラムの
  ともに3着と頑張るが
  骨折という憂き目に遭い
  クラッシクを棒に振る

  再び小倉の馬場に姿を見せたが
  3才時 九州のファンを熱くさせた
  激しいまでのニルコスの血を
  見せることはなかった



父 ニルコス
母 ローヤルチェリー
生年月日  / 1972年2月25日
生産地  / 宮崎県
生産者  / 今市幸夫
性別  / 牡
毛色  / 鹿毛
調教師  /  田之上勲(栗東)
馬主  / 服部文男
競走成績  / 平地16戦4勝 ・ 障害6戦1勝
主な勝鞍  / デイリー杯3才ステークス



上の写真は第15回きさらぎ賞のゴール前の写真だが、
勝ったのは内から3頭目の白帽子のスリーフラム。
そして2着がゼッケン10番の桃色帽子のロングファスト。
3着がゼッケン8番の橙帽のニルキング。
そして4着が一番内のゼッケン4番のグレイトファイターで、
その着差はハナ、ハナ、アタマの大接戦だった。

この3着になったニルキングは
ニルコスとローヤルチェリーの間に生まれた九州産馬で、
全てにおいて劣勢だった九州産馬が、次々に勝って行く姿に夢を託した。
ニルキングもケンセイグットもコウエイロマンも、
九州産馬というだけでその活躍に魂が震えた。
それは、自分の中に流れている 「 九州 」 という血の宿命かもしれない。