光の道に小さな波影が写っている辺りが 「 昇天石 」 の場所
平戸島のほぼ中心にある根獅子浜は、
「 日本の快水浴場百選 」 に選ばれた白砂の美しい遠浅のビーチで、
夏には数多くの海水客で賑わう。
その浜の沖にある岩場が 「 昇天石 」 と呼ばれている聖地である。
「 おろくにん様 」 が根獅子浜で処刑され、
海に打ち捨てられると曇天であったにも関わらず岩場に日があたり、
パライソへと招魂される様子が見えたと伝わっている。
その後も弾圧は続き、寛永12年 ( 1635年 ) には
70名もの信徒たちが根獅子の浜で処刑され、
海岸は血で真っ赤に染まったといいます。
「 おろくにん様 」 に続き、この浜で殉教したものは
この岩からパライソへ向かうと信じられるようになり、
「 昇天石 」 と呼ばれて大切にされています。
海水浴をする子どもたちは、この岩には腰掛けないよう、
今も大人たちから言い聞かされるとのことです。