2ヶ月半ぶりに安倍首相が記者会見を開く…と聞いて、辞任を予想していた人は少なかったようです。第1次安倍内閣と呼ばれたのは2006年から2007年にかけて…で、体調不良を理由に突然の辞任を表明されました。それから5年後の再登板後、首相の連続在任日数が佐藤栄作氏を抜いて最長記録となった矢先でした。今回も持病の悪化を理由とする突然の退任でした。首相という職のプレッシャーや重圧は察するに余りあるもので、長年の功績には素直に感謝すべきかと思います。大変お疲れさまでした。まずは体調を整えていただき、多分まだまだ日本という国のために尽力をいただかなくてはならないのだと思います。
健康問題とあらば、他人が口を挟める余地もなく、ご本人も(長期スパンで)予測できたわけでもなく、任期半ばの不本意な退陣は人為の及ぶ余地も無かったというほかなく、ご本人の悔しさも察するに余りあります。そこには様々な組織が同様に抱えている高齢化問題に近いものがあるように感じました。本人の能力と意欲に関わらず、老いや病魔は突然、もしくはじわじわとすり寄って来ます。
ただ一人の突出した指導者の最大の弱点は、「ナンバー2」なる人材が育たない事かも知れません。たった1つの才に任せておくことが一番得策で、その才を遺憾なく発揮してもらうためのサポートや下支えはできても、(対抗勢力ではなく)代わろうとする才が育ちません。安倍首相の功績の判断はそれぞれに任せるとして、その職を引き継ぐべき人材に、日本中が大きな不安を抱いています、多分。名の挙がっている方(手を挙げておられる方)は皆、日本を代表する政治家の方であろうとは思いますが、大統領がどう転ぶか先の読めないアメリカや、1強の不気味さを感じるロシア、虎視眈々と世界を狙う中国などの…一触即発の世界情勢を見るにつけ、それを託せるリーダーが現れるかどうか、甚だ不安です。いわゆる賢い人はたくさんいても、真に傑出した才能が政界に興味を示さない時代なのでしょうか。
不謹慎かもしれませんが、ある意味で先日亡くなった三浦春馬氏の事がよぎる部分があります。日頃から注意を払われていたであろう持病の悪化と、自死を同列に並べてはいけないことは充分に理解しながら、ある日突然「晴天の霹靂」とばかりに、その存在を一瞬にして失うことの無念さを何とかできなかったものだろうかと、悔やまれます。「PPK」でなく「フェードアウト」、じわじわと違和感なくす~っと消えることが世の理想かも知れません。
健康問題とあらば、他人が口を挟める余地もなく、ご本人も(長期スパンで)予測できたわけでもなく、任期半ばの不本意な退陣は人為の及ぶ余地も無かったというほかなく、ご本人の悔しさも察するに余りあります。そこには様々な組織が同様に抱えている高齢化問題に近いものがあるように感じました。本人の能力と意欲に関わらず、老いや病魔は突然、もしくはじわじわとすり寄って来ます。
ただ一人の突出した指導者の最大の弱点は、「ナンバー2」なる人材が育たない事かも知れません。たった1つの才に任せておくことが一番得策で、その才を遺憾なく発揮してもらうためのサポートや下支えはできても、(対抗勢力ではなく)代わろうとする才が育ちません。安倍首相の功績の判断はそれぞれに任せるとして、その職を引き継ぐべき人材に、日本中が大きな不安を抱いています、多分。名の挙がっている方(手を挙げておられる方)は皆、日本を代表する政治家の方であろうとは思いますが、大統領がどう転ぶか先の読めないアメリカや、1強の不気味さを感じるロシア、虎視眈々と世界を狙う中国などの…一触即発の世界情勢を見るにつけ、それを託せるリーダーが現れるかどうか、甚だ不安です。いわゆる賢い人はたくさんいても、真に傑出した才能が政界に興味を示さない時代なのでしょうか。
不謹慎かもしれませんが、ある意味で先日亡くなった三浦春馬氏の事がよぎる部分があります。日頃から注意を払われていたであろう持病の悪化と、自死を同列に並べてはいけないことは充分に理解しながら、ある日突然「晴天の霹靂」とばかりに、その存在を一瞬にして失うことの無念さを何とかできなかったものだろうかと、悔やまれます。「PPK」でなく「フェードアウト」、じわじわと違和感なくす~っと消えることが世の理想かも知れません。