ぱそらぼ (ぱぁと1)

パソコン講座を、まじめに愛するブログです

2019年02月25日 | 命の生き方
昔の日本の暮らしは、生まれた家で家業を継ぐ者も多く、狭い地域社会が成立していました。現代のサラリーマンは、生まれ故郷に関係なく、転勤を命じられて、核家族もしくは単身赴任で転居を余儀なくされることも少なくありません。そのため、先祖代々の墓を守ると言った暮らし方ができなくなっています。墓じまいを考える人も増えているようですし、放置されたまま無縁墓になってしまう場合もあるようです。不要になった墓石を預かって供養をしてくれるお寺もあるとかで、年々持ち込まれる墓石が増えていると言います。

お墓を建てるには、まとまったお金が要ります。にも関わらず、故郷を離れて居住地近くに墓を購入したり、次男や三男が新たに墓を建てる…で、理論的には墓は増える一方です。ところが増えたお墓も、いずれ訪れる家族や連絡先が分からなくなり、無縁墓になってしまう…という何だか空しくなってしまう「現代お墓事情」があるようです。

昔は、生活も貧しく、医学も発展していませんでしたから、人が志半ばで一生を終えることなど、珍しい事でもありませんでした。「人間50年」と辞世の句を詠んだ織田信長は満48歳で、自ら放った炎の中で自害しています。それに比べると、現代日本は女性が87.26歳、男性も81.09歳という平均寿命を誇っています。

昔は死の訪れが今よりも早く、その分人々は「死」もしくは「死後」にこだわっていたのが、寿命が延びて長い人生を送れるようになった今、人々は「死」よりも「生」にこだわるようになった気がします。「生」にこだわる事は悪いことではありません。人生を最後まで諦めない事は尊敬に値する事ですし、誰だって一日でも長く生きていたいのが本音です。

「生」はキットその長さにこだわるのでなく、その質にこだわるべきなのだと思います。ここで言う「質」とはいわゆる「QOL」の事ばかりでなく、生きた「証」のようなものなのではないかと、漠然と思います。人がその「生」を操れると考えるのは、ある種の驕りのような気がしています。

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AI

2019年02月24日 | 社会派らぼ
京都の高台寺に、世界初のアンドロイド観音がお目見えしたそうです。頭部と両手はシリコン製ですが、本体はアルミニウムで内部の部品がそのまま見えている感じです。報道関係者を集め、公開されたそうですが、幻想的な音楽をバックに、照明が落とされた中、般若信教の内容をテーマに、初の説法も行ったと言います。同寺は、仏が語ることで、仏教の本質を考える機会になれば…としています。

AIを搭載した人型(仏型)ロボットがどれほど、人を惹きつけるか?はこれからですから分かりませんが、若い世代にはこうしたものの方が敷居が高くなくて、入りやすいのかも知れません。既にこれだけニュースになっているのですから、思惑通り訪れる人が増える事でしょう。

但し、これから尚一層、AIが生活のあちこちに浸透して来るであろうことを考えると、私たちは何をAIに託しているか、よく考える必要があるのではないでしょうか。将棋や囲碁の世界で、時折コンピューターと対局とかをやっていますが、個人的には棋士がコンピューターと競う必要は全く無いと思っています。言うならば、プログラム研究のために、人間と指してその性能を確かめたりヒントをもらったりすることが必要かも知れません。それなら、世間に公開する必要など本当はありはしません。

AIは人の生活を豊かなものにするため…に、使われるべきで、その原点を見失ってはいけないと思います。

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デスクトップの文字の影を外したい

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発信

2019年02月23日 | 社会派らぼ
弓なりに伸びた日本列島は、環太平洋火山帯の丁度真上に位置しています。その環太平洋火山帯で、21世紀になって以来、火山活動が非常に活発になっている…と言われています。火山の噴火や大きな地震が増えているようです。ツイ2日前にも、北海道で震度6弱の地震が起こりました。昨年9月の北海道胆振東部地震の余震とも言われています。活断層がどこを走っているかなどと取沙汰されますが、日本列島丸ごと地震帯の上じゃないの…と思ってしまいます。

災害時には、テレビよりもラジオが良いと言われます。停電でも、乾電池があれば聞けますし、防災ラジオには、サイレン機能、LED照明機能などが付いていたりもします。が、ラジオよりも、もっと有用な情報が得られるのはSNSだとも言われています。もっとローカルな情報が得られます。安否、避難所の状況、二次災害の危険、支援物資の配給場所など、ラジオで流さない情報も取得できます。昨夏の広島での水害時にも、各地の被害状況や、救助支援要請などに役立った記憶があります。

…が、便利なものは諸刃の剣と言えば良いでしょうか、有用な情報と同時にデマ投稿も目立ってきます。今回も「自衛隊からの情報」として「大きい地震が来る可能性が高い」というデマが流され、苫小牧市危機管理室の電話が鳴りやまないほど対応に追われたと言います。また、「大規模な断水が始まる」などの情報も誤ったものだったようで、市がホームページやSNSで注意喚起したようです。

鳩山由紀夫元首相が、CO2を地中に閉じ込めるCCS実験によって引き起こされた可能性があるとして、人災だとのツイートを投稿しました。道警はこのツイートも流言飛語の例として発表していますが、元首相は反論を展開していると言います。昨年6月には大阪府北部地震が起きていますが、この時は、吉村大阪市長が9:20AMに「保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校は安全確保のため、全て休校」とツイートしています。市教育委員会がメールで各学校に臨時休校を指示したのは11:00AMを回っていたと言います。既に授業を始めていた学校もあり、保護者からの問い合わせが相次いだとの事。

善意/悪意を問わず、SNSの情報は、速く駆け巡ってくれますが、同時に大きな混乱をもたらすという訳です。私見ですが、こういう「公」の立場にある人が、「個人」名でSNS発信するのは、自重すべきではないでしょうか。吉村大阪市長のツイートも、例えばこれが「大阪市」のツイートであれば、もっと良かったような気がします。鳩山前首相に至っては、言う場所が違うのでは?無いでしょうか。どの役所の管轄なのかわかりませんが、経済産業省なり、然るべき学会なりに発信されれば良いわけで、いきなり多くの人が目にするツイッターに元首相が書き込むべきでは無いのではないでしょうか。発信の方法を持たない1市民が、究極の方法として「世の中に発信」する手法を、国のトップに近いところにいる人たちが真似るべきでは無いと思ってしまいます。

スマホ

2019年02月19日 | 社会派らぼ
携帯電話やスマホの小中学校への持ち込み禁止を見直す方向で、文科省が検討を始めました。一足早く、大阪府教育庁では、大阪北部地震を機に持ち込みを認めるよう方針転換しており、昨日ガイドライン素案が各市町村教育委員会に示されました。それによると、使用できるのは災害などで学校が許可した場合、及び登下校中の緊急時のみとされています。文科省は、この大阪の動向も注視しながら、見直しの検討を進めるとしています。原則カバンから取り出さない…といったルールも定められるものの、守られないのではと懸念から、愚策だと批判する声もあるようです。

災害時の安否確認に手間取ったため、子どもに持たせておきたいという保護者からの要望がかなりあったようです。普段でも塾などに通わせる家も多く、連絡用に持たせておきたいというのも本音でしょうか。校内では、緊急時以外は使わない…とルールを定めても、守られないのではないかという懸念も、おそらくは当たっているでしょうし(守らない生徒が出てくるのでは…)、こうした機器は家庭の判断で購入するものですから、買い与えたくないと思っているご家庭もあるはずでしょう。

携帯電話やスマホの、娯楽性が高いことが、懸念の大きな原因になっているのではないでしょうか。スマホは小さなパソコンですから、ゲームもできれば、音楽も聴けるし、SNSへの投稿や閲覧もできてしまいます。親と連絡が取れるだけでなく、友人は元より、見知らぬ人とも簡単に繋がれてしまいます。尤も、学校へ持ち込んでいないだけで、既に所有している子ども達は、使い方について、十分に親御さんと話しているとは思うものの、仲間が寄ると無用な誘惑も増えるのではないでしょうか。

時代の流れ…と、簡単に言ってしまえばそれまでですが、長時間画面を見続ける事、大音量で音楽を聴き続ける事、依存症とも言われる危険から子ども達を守どうしたら守れるのか…十分に議論が尽くされるべきです。

緊急時の連絡用であれば、もっと機能が限定された機種を販売するとか、SIMカードのように取り外すことができるようなOS切替カードを装着するようにして、機能制限を可能にするとか。まだ考える余地はあるのではないでしょうか。(子ども達からはブーイングでしょうけれど。)

雇用創出

2019年02月18日 | 雑談
若い世代にはSNSが当たり前…といった風に思っていたりしますが、昨年3月のデータによると、Facebookのユーザーは、2~30代でほぼ人口の4割、Twitterは20代で6割、30代で4割、Instagramは20代4割、30代3割といった程度の数字が出ています。この数値を多いと言うのか、少ないと言うのかは、見る人の基準によるところでしょうか。ともあれ、逆の数値を読んでみると、利用者が多いTwitterでも20代のほぼ4割は利用していない…という事になります。

そんな中、長崎県の県立高校で、学校からあるアカウントをフォローするよう言われた…と、戸惑う声が上がっています。「つながるナガサキ」というアカウントは、喫緊の課題である若年層の県定着のために、高校卒業後も地元と関りを持ってもらおうと、県が開設したのだそうです。お知らせのチラシには、TwitterとInstagramでフォローしたことを報告するためのチェック欄があって、先生に提出するようになっています。高校には、フォロー指導の手順書も配られ、何人のフォロワーを獲得できたか高校教育課に報告するよう求めています。

人工流出に悩む切実な県事情が見えて来るようですが、勇み足のようにも見えます。多分、半強制的にフォローさせたとしても、サイトに魅力が無ければ、いずれ飽きられるのは明らかです。SNSを若者に定着させたければ、まずは若い世代が魅力に感じるサイトづくりから始めなければならないというところでしょうか。

一方で、若者が魅力を感じるサイトが、そのまま若者のUターンに繋がるかというと、甚だ疑問でもあります。1にも2にも「雇用」を創出しない限り、若者は地域には戻って来ないはずです。

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障がい者割引

2019年02月17日 | 社会派らぼ
昨日から、大阪市立美術館でフェルメール展が始まりました。オランダ絵画黄金期を代表する画家の一人と言われているフェルメールですが、寡作で知られており、現存する作品は30点ほどのようです。そのうちの6点が展示されている…との事で、初日から多くの人が押し寄せ、開館前には100mを超える長蛇の列ができたという事です。

先立って行われた東京展には、9点の作品が並んだとの事です。東京では、日時指定入場制が実施されました。来場者を分散させて、特定の日時に混雑が集中するのを防ぐためだそうです。会場に行った人からは、外で待たされることは無かったものの、会場はかなり混んでいたとの感想も聞かれましたが、大阪はそうした制限はしていないようです。そのため、東京で前売りが2,500円だったチケット料金は、大阪では1,600円(当日券は1,800円)と、1,000円ほど安いようです。まぁ、作品数も違いますし。

フェルメール展の話ではありません。このような入館料は、多くのところで障がい者手帳があれば無料になります。今回のフェルメール展も、介護者1名を含めて無料と掲げられています。一口に障がい者と言っても、いろいろな状況の方がおられると思います。不幸にも障がいを負ってしまった事によって、治療費はもとより様々なところで出費がかさむことも多いことや、障がいのために生活費を稼ぐことにも不自由な場合があることなどを考慮した上での配慮かと思われます。

障がい者割引を設けることに異存は無いのですが、金銭面だけを考慮すれば、それが配慮だという考え方に多少疑問が残ります。例えば会場内を車いすで進む場合、白杖をもって介助者に誘導してもらう場合などを想像すると、大混雑の中で障がいを抱えた方が、ゆっくり安全に鑑賞できるのか気にかかります。会場内にロープを張って、障がい者用の順路を確保することはなかなか困難でしょうが、障がい者優先の日時を設けるとか、何かしらのもう一工夫があれば良いのにと思います。

障がい者に配慮している印象のためだけに、割引を設定している施設もあるかもしれません。ちなみに東京ディズニーランドは障がい者割引を実施していないそうです。障がいを抱えている人にもそうではない人にも、十分満足してもらえるだけのホスピタリティーを整えている…という自負が見えてきます。折角の障がい者割引です。そうした方々がしばし日常を忘れて、至福の時間をゆっくりと過ごせると良いのですけれど。

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勝手に文字に色が付く

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言葉

2019年02月16日 | 社会派らぼ
昨夏のアジア競技大会で、競泳6冠に輝いた池江璃花子選手は、18種目の日本記録を保持しています。もちろん東京で開かれるオリンピックでは、金メダルを確実視されている期待のホープです。その池江選手が、白血病の治療に専念すると、休養宣言を発表したものですから、大騒動になっています。日本ばかりでなく世界中の各界から、激励のエールが相次いでいます。幸いご本人も、ツイッターで前を向いて力強く復活を宣言しておられますので、私たちもその日のために、陰ながら祈ろうと思います。同じ白血病と闘う家族やそのご家族、アスリート仲間、各界から激励の声が、彼女を勇気づけてくれていると信じたいと思います。

この発表を受けて、東京五輪を開催し、成功裡に終わらせることを言わば義務付けられている桜田五輪相は、池江選手を日本が誇るべき選手だとした上で、本当に「がっかり」していると語って、大バッシングが起こっています。実際は、記者とのやり取りの中で、東京五輪で日本が本当に期待している選手だとし、突然その期待の選手の出場が危ぶまれている状況を「がっかり」と表現したもの。当然のことながら、言葉が足りなくて、「がっかり」が独り歩きしてしまいました。

五輪相の発言には、「人として最低」「論外」「辞任すべき」などの声が相次いでおり、その声にまた刺激されてか、競うように非難の声が止みません。相方を急性リンパ性白血病で失ったというカンニング竹山氏が「絶対に治る」とツイートすると、「専門的な医師でもないのに絶対はおかしいなどと叩く声まで。

どんな人にも誤解されないように言葉を選ぶことは大変難しい事です。その上に、目の前の人と交わす言葉にはその表情も仕草も雰囲気もすべてがプラスアルファで何かを語り添えてくれますが、活字になると表情も仕草も言葉を助けはしません。字面だけが独り歩きして、更に誤解を深めます。SNSが大流行りの今、活字が人と人の間を更に引き裂き、ギスギスさせて、事実をより一層ややこしくしている気がします。

足りない言葉でしか話せない人がそれだけなのではありますが、話す言葉を磨くと同時に、人の言葉を温かく受け容れる努力を怠ってはならないのではないでしょうか。

個人情報

2019年02月14日 | 社会派らぼ
facebookの広告は、広告マネージャで作成されており、それぞれのニーズに的確に応えるカスタム仕様のソリューションが用意されていると言われています。広告のターゲット設定ができるようになっており、趣味・関心、年齢、性別などが登録できる、つまりユーザーの興味に合わせた広告が表示されるようになっているのでしょう。ただし、それをユーザーが歓迎しているかどうかは別の話です。

あるフェイスブックユーザーの女性は「出産」などのテーマで投稿していたため、ベビー用品などの広告が配信されてきました。ところが不幸な事に、赤ん坊は死産という経緯をたどり…にも関わらず、舞い込むベビー用品の広告に耐えられなくなって、ツイッターに「手紙」を投稿したそうです。ベビー用品などの広告停止を求めた彼女に対し、今度は養子縁組を勧める広告が表示されたのだそうです。「もう広告なんて一切表示しないで」と彼女は綴っていいます。

何に興味をもって、何を買おうとしているのか…、そうした事が分かれば、やみくもに広告を打つよりも、はるかに効率の良い商売ができます。ネットはそういう理論で出来あがっています。それが良いか悪いか…という議論はあるべきだと思いますが、ネット上の様々な機能を、私たちはほぼ無償に近い状況で利用しています。検索エンジンなど、ただで当たり前…とすら思っていますが、そうした経費が広告で賄われている事を思えば、「広告は表示しないで」が実は身勝手だという事も分かるかと思います。

ネットがあまりにも身近になりました。ですから、よく考えもせずに利用しているのではないでしょうか。SNS流行り…という事で、私的な投稿がこれでもかっ!というくらい、ネット上には蔓延しています。思い切り私的な情報を自ら投稿しておいて、個人情報が…という心配をするのにも、何かしら矛盾を感じてしまいます。

多分、ネットの歴史は始まったばかりで、何ができるか?を手探りしている時代なのかも知れません。次々と新しいサービスが登場し、人がわぁっと飛びついて、わぁっと飽きていくことの繰り返し。その繰り返しの中で、賢くネットを利用する方法が、これから確立して行けるといいなぁと思います。

著作権

2019年02月13日 | 社会派らぼ
文化審議会著作権分科会で、著作権を侵害しているコンテンツのダウンロードを全面的に違法とする方針が了承されました。これを受けて、文化庁は今国会に著作権法改正案を提出すると言います。悪質な場合には、罰則も適用される方向とのことです。現行では、音楽と映像について違法とされて来ましたが、漫画や小説、雑誌、写真、論文、プログラムなどあらゆるコンテンツが対象になります。

勿論、正論なのですが、一方で非難の声も上がっています。特に漫画の海賊版サイトについては、被害が深刻なようで、漫画の規制を機に、他のコンテンツにも拡大する方針が打ち出されたと言われてます。その肝心の日本マンガ学会からも、規制反対の声が上がっているようです。漫画の原作からスピンオフ作品を作るなど二次創作も著作権侵害になる可能性もあり、今回の方針はチョット行き過ぎだとしています。著作権を侵害しているイラストや写真を載せている個人のブログやSNSも対象となるので、ダウンロードすれば違法になります。また、スクリーンショットを撮るのもダウンロードとみなされると言います。「ネット利用が委縮する」の声も高いようです。

もともと法律の目をかいくぐって売られている「海賊版」は違法なのですが、違法と知りつつ利用したユーザーも違法となるというのが今回の改正です。国会に提出されれば審議が行われるはずですので、丁寧な議論を期待したいと思います。例えば、海賊版を作成している業者が雲隠れしていて、摘発できないにも関わらず、ダウンロードしたユーザーが罪に問われるというのも、納得しにくい状況です。またダウンロードした個人を特定する事も困難が伴うと予想されます。結局、摘発される者とされない者があるというのも不公平です。なので「悪質な行為」には罰則をつけるとされているわけで、大半の「悪質でない、出来心の行為」が見逃される事を勘案すると、こうした法律化に意味があるか否か疑問になってきます。

私は、パソコンに関わってきましたので、これまで様々な方の話を聞く機会がありました。これだけ「著作権」が大声で叫ばれる世の中になっていても、本当のところ「何をしてはいけなくて」「何をするのは構わないのか」をキチンと皆が知っているわけではないのが、現実です。著作権を犯す行為をしている人の多くが、実は悪意が無いのではないかと思ったりもします。それが「違法と知りながら」ダウンロードすると違法になると、言った文面になる根拠でしょう。

専門家の方が寄って、専門的に議論するのが分科会だと思います。が、定まった内容が「文面」になっても、多くの人には、多分伝わらないような気がします。もっと、具体的な表現をしなければ、一般には理解されません。弁護士などの先生によって解釈が異なるような法律は、作っても意味があるとは思えません。平易な文章であらゆる事例を書き上げるのは不可能ですが、それでももう少し具体的な事例を挙げて、白でも黒でもないグレーゾーンを狭くする工夫が必要なのではないでしょうか。

バイトテロ

2019年02月12日 | 社会派らぼ
くら寿司のアルバイト店員が投稿したInstagramの動画が大炎上しました。一旦ゴミ箱に捨てた生魚の切り身を、ゴミ箱から拾ってまな板に乗せているというものです。こういうご時世ですから、あっという間に店舗が特定されましたが、くら寿司は謝罪すると共に、関わったアルバイト店員2人の雇用契約を終了し、退職処分にしたと発表しました。更に刑事、民事で法的措置の準備に入ったとしています。くら寿司に限らず、ファミリーマートなど他の店でも不適切動画について謝罪するケースが続いています。

確か5~6年前には、冷凍庫内で寝そべったりしたような写真がツイッターなどにアップされる事が続いた時もありました。目立ちたい願望で、迷惑画像を投稿する者が相次ぎ、「バカッター」などと揶揄された事は記憶に新しいところです。中には店舗が閉鎖されたり、倒産する店が出たりしたことで、ニュースにもなりました。その時は静止画像だったものが、最近は動画に変わって来たというわけです。偏に撮影技術の進化やSNSの普及によるものでしょうか。

但し、こうしたソーシャルメディアへの積極的な投稿者は、全体の10%にも満たないという統計結果もあります。投稿する人が多ければ多いだけ、非常識な人間も比例して多くなるというのは理解できますが、10%にも満たないと言われる投稿者の中で、こうしたいわゆる「バイトテロ」が目立っているわけです。

一方、You Tubeに動画をアップして広告収入を得る職業(?)「ユーチューバー」が、子ども達の憧れの職業となっていると言います。人気のユーチューバーがアップしている動画には、それなりにチョットびっくりするものもあったりしますし、他人に迷惑をかけるわけでもありません。が、トテモ有意義なものかというと、キットそうでもありません。人生は生真面目に生きなければならないとも思いませんし、チョットしたウィットや、他人の意表をつくようなものもあって良いと思います。

が、積極的に発信をしている10%に対し、(統計によれば)25%前後の閲覧者がいるわけで、炎上するような不適切動画や脈略も無くあまり意味のないそうした情報が、広く拡散している事を考えると、もしかするとSNSって有害なのではないだろうかと思う側面もあります。もちろんそうした動画が炎上するのは、「とんでもない」という常識が働いている証拠でしょうから、心配するほどの事は無いのでしょうが、本当の希望を言うならば「意味のある」情報を発信していただきたいと思っています。