八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

首相靖国参拝に思う

2005-10-19 05:31:41 | ニュース・時事
私人というが、それならなぜ公用車を使い、SPを付けるのか。
小泉チルドレンの片山、佐藤議員なども私人と言うが、馬鹿を言うな。あんた達は思考が停止しているのか。マジでそう思っているなら庶民とは感覚がずれている。私人というなら一人で警備もなしでタクシーなり徒歩なりで行くのがよかろう。首相として身の安全がというなら、つまり、首相という公務の間は私人はありえないということである。
まず、これがテレビの報道を見ていてその場で思った率直な感想である。

「戦没者に哀悼の誠をささげることは当然」とは首相の言だが、それはA級戦犯が合祀されていないければそのその理屈は通るだろう。戦争を起こしたものと、その戦争に出征するように命じられて亡くなった一般国民とが同列に論じられてよいのか。新聞なども一緒になって勝っていると嘘の大本営発表に踊らされ、異論を唱えると危険思想と弾圧された庶民を。A級戦犯の合祀以前の靖国については中国も認めているとのことである。

靖国という一宗教法人に首相が参拝するというのは、明らかに政教分離の憲法に違反する。

また、外交政策として日本の生き方をどう考えているのか。中韓などの近隣と関係を冷却させ、対立したまま、アメリカべったりの今のやり方が日本の幸せになると思っているのだろうか。

麻生総務大臣は中韓以外のアジアからは抗議がない、と言う。それはそうだろう、他のアジア諸国は欧州の支配国から解放される結果となり、感謝している国もある(先日の日経にも出ていた)。だが、彼らと中韓が決定的に違い、だからこそ中韓が抗議をするのは、戦前に日本が彼らに対してした仕打ちのゆえであろう。

中国に対しても言いたいことはある。国内の政治の不満を海外に目をそらさせることでガス抜きをするのは政治の常套手段ではあるが、貧富の差が拡大し、その不満のはけ口として日本を利用し、あまつさえ20年間国家として反日教育を行っている。
将来を志向してそれはいかがなものか。

また、この60年間、先進国のなかで戦争をして軍隊が人を殺していないのは日本だけである。その事実にも目を向けてもらいたい。

さりながら、自らも反省が必要である。そして、ほんとうの謝罪を。日本が戦前中国でなをしてきたか。すでに何回も謝罪しているが、靖国がいまだに問題なのはほんとうの謝罪になっていないからであろう。同じ戦敗国であるドイツと比べればよくわかる。ヒットラーのナチスドイツの所業は日本のA級戦犯の比ではない。だが、その後ドイツがこのことで非難されることがないというのは、きちんと歴史のけじめがついているからであろう。