神奈川新聞さんに寄稿しました。明日の朝刊に掲載される予定です。内容は、安保法制をめぐる一連の議論が浮き彫りにした現政権の「四つの問題点」。戦史・紛争史研究家の視点から、議論で見落とされている死角と陥穽を指摘しています。コンビニ等でも買えるはずなので、関心のある方はぜひご覧下さい。
言いたいことはだいたいきのうツイートしましたが、付け加えれば。日本にとってはタンカーの通過点に過ぎないホルムズ海峡も、イランには外洋とつながる唯一の窓口なんです。たくさんの貨物船も通ります。食糧も、医薬品も、海上輸送はここを通らざるを得ない。封鎖は非現実的ですよ。
ホルムズ海峡を封鎖したとき、原油の海上輸送ができなくなる国は、アラブ首長国連邦などの湾岸諸国、イラク、そして他ならないイランです。ただでさえ核問題での制裁で締め上げられているイランが、これ以上原油を売れなくなったらもうお手上げです。
日本会議会長の三好達氏は「元最高裁判所長官」という肩書き。日本会議の公式サイトにバナーがある「憲法改正を実現する1000万人ネットワーク」「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の共同代表も務める。最高裁判所の政治的中立性は大丈夫なのか。 pic.twitter.com/iKiQW55YzI
首相や官房長官、自民党幹部は形式を取り繕う思考の枠内だけで、憲法違反か否かを判断する資格を「最高裁判所だけ」が独占しているかのように強弁しているが、憲法学者のほとんどが「憲法違反」と指摘する法案を、最高裁判所だけが政治的判断で「合憲」と認めるなら、日本の法治体制は崩壊するだろう。
日本国憲法第98条「この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。」憲法学者のほとんどが「憲法違反」と指摘する命令を首相が自衛隊に発しても、裁判で「違憲」との判決が出れば「その効力を有しない」。
憲法学者のほとんどが「憲法違反」と指摘する法案が、仮に強行採決で可決されても、憲法第98条は「憲法に反する法律は無効」と定めているので、自衛隊員は「最高司令官の首相が下す憲法違反の命令」を拒絶する権利を持つことになる。1918年のキール軍港での水兵反乱のような事態が起きかねない。
新安保法制 法案の正当性 違憲を合憲と言う無理(北海道新聞)bit.ly/1BZPMR4「乏しい論拠しか示せないのは、憲法違反の集団的自衛権行使を無理に合憲と主張するからだ」「安保環境の変化を理由に統治の根幹となる憲法を解釈で変えてしまえば、法の支配は崩れる」
画像は平成22年度、平成23年度、平成24年度、平成25年度の『防衛白書』の記述。首相や官房長官、内閣法制局長官が言うような、1959年の「砂川判決」を根拠とする集団的自衛権行使は「憲法違反です」と、歴代の『防衛白書』も証言している。 pic.twitter.com/DnXI65M6gA
官房長官が「合憲だと言う憲法学者」として名を挙げた「百地先生、長尾先生、西先生」は、百地章日本大教授、長尾一紘中央大名誉教授、西修駒沢大名誉教授のことだが、3人とも日本会議主催のイベントで活躍している事実が公式サイトで紹介されている。 pic.twitter.com/0FhoBB28TA
言い換えれば、官房長官が「合憲だと言う憲法学者」として名を挙げた「たくさん(=3人)」の憲法学者は、3人とも日本会議に深く関わっている。さらに言えば、3人とも産経新聞によく登場して、首相と産経の憲法改正推進で中心的な役割を担っている。 pic.twitter.com/u1SQVP3Mc4
つまり、官房長官が「合憲だと言う憲法学者」として名を挙げた3人は、全員が「日本会議と産経新聞の両方と深く繋がっている」首相周辺側のサークル内の人間であり、そのサークルに属さない憲法学者の名前を、官房長官は挙げられなかった。彼らの思考がいかに狭い世界で完結しているかを物語っている。
今度は「矛盾かどうかを決めるのは論理学者ではない!」とか「これを矛盾ではないとおっしゃる著名な論理学者も多い」とか言いそうw。それで、そういう学者がいないとなると「論理が何の役に立つのか?」と言う。アホを見分けるためにあるのだよ twitter.com/itotakeru/stat…
@xxcalmo 本当の政治と金の問題もお願いいたします!
本当に歴代最悪の内閣です。
しかも責任をとらない!
派遣法の問題はね、派遣労働者だけの問題じゃなくて、労働市場全体の話。まず正社員は減る。正社員にしがみつこうとするあまりブラックな働き方がさらに増える。転職?何それ?派遣とバイトしかないよ。ってな状況になるわけ。今でも半ばそうなってるけど、それが加速度的に広がるわな。