八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

迎撃ミサイル配備を3カ月前倒し/高校での履修不足の問題

2006-10-26 14:55:17 | ニュース・時事
【記事 1】[毎日新聞 2006年10月24日 11時08分]
防衛庁:海自の迎撃ミサイル配備を3カ月前倒し方針

 防衛庁は24日、ミサイル防衛(MD)システムの一環で導入する海上自衛隊のイージス艦搭載迎撃ミサイル「SM3」の配備を3カ月前倒し、07年12月に配備する方針を自民党の国防関係合同部会に説明した。

 海自のSM3は、08年3月末に配備される計画だったが、北朝鮮による弾道ミサイル発射(7月)や核実験を受けて前倒しを検討。米国と協議した結果、前倒しが可能となった。

【コメント】
軍事専門家によればSM3は防衛効果がほとんどなく、壮大な費用の無駄遣い、血税をどぶに捨てるようなものということである。

<引用開始>
イージス艦搭載のSM3はノドンを迎撃できない。その理由はノドンの発射台が移動式(トレーラー車載式)だからだ。普段はトンネルなどの地下施設に配備される。そして発射時にトンネルから出て、ミサイルを垂直に起動し、数時間後には発射できるシステムとなっている。テポドンの様にまず発射台を組み立て、そこでテポドンを組み立て、最後に液体燃料を注入して準備完了ではない。もしノドンが発射されれば、十数分後には日本に着弾する。

 それに数隻のイージス艦を日本海に常時配備しておくことは無理である。また10年度に4隻体制が完成しても、沖縄方面、関西方面、関東方面、東北方面などをカバーするにも無理がある。地上配備のパトリオット・PAC3も射程は20キロ程度という。命中精度を議論しなくとも、ほぼ垂直に落下してくる弾道ミサイルの弾頭を迎撃できる範囲は、直径10キロも満たない狭い範囲である。これでは都市や工場を防衛するのではなく、米軍基地を防衛するのがやっという程度である。
<引用終了>

いや、「どぶに捨てる」は正しくない表現で、正確に言えば、軍事利権族の久間防衛庁長官と役に立たない兵器で稼ぐアメリカ軍産複合体体制を喜ばせるだけ、というこになる。

***********************************************************************

【記事 2】[毎日新聞 2006年10月26日 12時14分]
履修不足:文科省と教委の監督責任指摘 塩崎官房長官

 塩崎恭久官房長官は26日午前の記者会見で、高校の履修単位不足問題で一部の学校が履修を装った虚偽の報告を教育委員会にしていたことについて「残念で遺憾。虚偽の報告を許していたという状態で、監督がきちっとできていなかった」と述べ、文部科学省と教育委員会の責任を指摘した。塩崎氏はまた、教育再生会議でこの問題を議論することを明らかにした。【西田進一郎】

【コメント】
 この問題のそもそもの原因は、現在の大学入試で出題される内容が、高校での授業を一生懸命勉強しただけではとうてい解けない難度の高いものである(言い換えれば指導要領に沿って学習したのでは入試合格はおぼつかない)ことにあるのではないか。

 生徒数が減少している現在、高校も生徒を集めようと思えば一流の進学校を目指し、そのためには入試対策が重要になってくることは言うまでもない。学校だけにその非を負わせるのは筋違いだと思う。入るのは難しいが出るのは優しいと言われる日本の大学、一定の基準をクリアしたものはすべて入学させ、また一定の基準をクリアしなければ卒業させない仕組みにするなど、入試制度や大学のあり方を変えるべきではないか。

 安倍さん、あんたの出番だよ。「各学校は緊張感持って」なんてコメントしてるようだけど、それはピント外れだよ。やっぱり小学校からエスカレーターで大学にも行き、入試の苦労や入試がなんたるかわかってないからそんな頓珍漢なことを言うのかな。でも、せっかく教育再生会議を設けたんだから評価の定まっていない教育バウチャー制度なんぞよりこの問題を先に処理してくださいよ。