パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

昭和の鉄道模型を作る

2018-09-02 | life
「昭和の鉄道模型をつくる」。講談社が、2007年(平成19年)8月2.9日号から2008年(平成20年)7月31日の1年間、毎週、プラモ付きで発売した50冊。Nゲージのジオラマ制作マガジンだ。価格は、1号が特価の税込み780円、以降50巻までは各巻税込み1,490円。50巻で合計73,790円だ。全巻購入予約の人には、25巻までの応募券で、無料で特製コントローラーがついた。そして、特製クリアケースが、2008年8月28日(木)までに税込み29,400円で買うことができた。

企画は、昭和と銘打ち、この頃、定年前後の団塊の世代を狙った。7万円は一気に出せないが、毎週1,500円ならいける、そう思わせた。Nゲージの鉄道模型とプラスティクの模型。昭和の時代を生まれ生きたこの年頃のおやじたちにはたまらない魅力であったろう。

自分は、当時定年まで10年を数えていた。今後、この間、どんなことが起きるのか。無事、迎えられるのか。もちろん、家族がどんな状態にあるのかさえも、わからない。そんな中、この企画は、もちろん魅力的だった。毎週、書店から送られてくる部品を眺め、雑誌を読み、家に持ち帰り、倉庫にしまい込んだ。定年までの願掛けのように。3万円のアクリルケースは買えなかったというか、定年まで、つまり、この鉄道模型を作るまで生きているのかさえもわからないのに3万円も出せないし、しまう場所もなかった。

その鉄道模型を作った。アクリルケースの代わりに近所のDIYで塩ビの透明版一ミリと角材を組み合わせ、作成した。ミニチュアの世界を紹介する。

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