瓶が地味で、味も正統だが地味かも

2019-02-01 00:00:20 | あじ
数ある地ビールの中でも、国際的な賞を何度も獲得し、じわじわと市場浸透を図っている大山(だいせん)ビールの代表的4種の詰め合わせを頂いた。横浜でも何店かでは飲めるのだが、そこで飲むためには料理を頼まないといけないし、困ったなと思っていたのだが、幸運である。初詣で「大吉」を引いた運が、まだ続いているようだ。本当は昨年末に運気があった方がよかったのだが。

daisenb


大山ビールの大山は、「おおやま」ではなく「だいせん」と読む。鳥取県にある大火山である大山の麓の湧水を使っているそうだ。

代表的なビールは、ピルスナー、ペールエール、ヴァイツェン、スタウト。ホームページには各ビール毎に受賞マークが並んでいて、ピルスナーが6、ヴァイツェンが3、ペールエールが2、そしてスタウトが1なのだが、味の旨さの順かどうかは定かではない。賞というのは、東京大学の入学試験と同じで、相対的順位を表すだけで、絶対的な優位性を示すわけじゃない。

beer


自分的に順をつけると、ヴァイツェン、ペールエール、ピルスナーの順かな。スタウトについては、まったく違うものだし、ギネスという巨人がいるので、評価しにくい。

ところで、グラスに注げば、色の違いは明白なのだが、ビンやラベルはいかにも平凡だ。ビンの正面の腹の部分のラベルは4種同じようだし、違いは首周りの小さなラベルのみ。スタウトだけは液体の色が大きく異なるのだが、残りは区別しにくい。

ただ、日本海側の会社らしく『地味』を主張しているような気がする。銀河ビールをはじめ多くの地ビールが目立つラベルを使うのに、いいのだろうか。ある意味、割高な地ビールが日常生活に溶け込むためには、地味であるべきなのかもしれない。

日本の大手ビール会社は、おおむね3種類の価格帯でビール類を売っている。ビール、発泡酒、第三のビール。技術開発の結果、第三のビールでも十分にビール同等になりつつあって、大手ビール会社の戦略的には量を売るなら第三のビールで、質を売るならビールというように考えていたようだが、どうも第三のビールだけが現状維持ということのようだ。あるいは、質を買う人は地ビール党になってきたのではないだろうか。そうなると大手は第三のビールだけを売るという悲しい結果になるのかもしれない。