On a bench ブログ

ようこそ、当ブログへ。ジローと申します。
 毎日毎日、たくさんのCDやLPを聴いて過ごしております。

聴いたCD ジミー・ジュフリー:ウェスタン組曲

2019年07月10日 | ジャズ(管:Sax,trumpet 等)
ウェスタン組曲
ジミー・ジュフリー,ボブ・ブルックマイヤー,ジム・ホール
ワーナーミュージック・ジャパン

 これは、昔1度聴いていた盤。でも、その時は全然分からなかった。

 それが、先日すごく久しぶりに出てきて、せっかくだから聴いてみようと思って聴いてみたら、意外に今度は面白い。この3人のプレーヤーの中でジム・ホールは今ではギターでは比較的よく聴く人なので、当時それにも気づいてなかったということは、よっぽど前に聴いたんだと思うけど、こういう風に以前は分からなかった音楽が今はついていけるようになったという体験はいつでもうれしい。

 (ただ、悲しいことだけど、今の「分かる」自分から見て、以前の「分からなかった」自分が、時々理解できないことがある)。

 で、これは気づけばものすごく独特な雰囲気の演奏で、なぜそうなのかと思ったら、そもそもまず編成がクラリネット(サックス)、トロンボーンとギターという、全く初めて見るような組み合わせ。ドラムスもベースもなしなので、そもそも普通の「ジャズ感」みたいなものが少ない(と、解説を読んで気がついた)。

 こういう、ジャズなのか室内楽なのかよく分からないような編成って、クラシックの現代音楽の分野でもあるにはあるんだけど、しかしそういうのは概して作曲(演奏)ももっと新しいので、それがこんなに古めの(雰囲気も含めて)録音っていうのは、逆にすごく新鮮にも感じてしまうのかもしれない。

 それに音楽も、何だかのどかな時代の雰囲気がある一方で、アンサンブルそのものはしっかり組み立てられていて、そんなギャップも面白い。そして、シンプルですごく生な臨場感があって、繊細で静か。あと、最近こういう古い録音での、トロンボーンのややくぐもった音を聴くのもちょっと気に入ったりもしているので、そこもひそかに快感。

 それと、後半のスタンダード2曲も、さっきネットで少し他のレビューを見てみたらあまり評価していない人もいたけど、今はとりあえずこの3人の音の組み合わせ自体が気に入っているせいか、すごく面白く感じる。そして、やっぱりこれはすっごく白人の音だよなあとも。

Jimmy Giuffre Trio - Western Suite

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