On a bench ブログ

ようこそ、当ブログへ。ジローと申します。
 毎日毎日、たくさんのCDやLPを聴いて過ごしております。

聴いたCD The Reykjavik Recording. Nordic Design vol. 3

2023年01月27日 | ジャズ(管:Sax,trumpet 等)

 

 BENJAMIN KOPPEL(as) EYTHOR GUNNARSSON(p) HOMMY ANDERSSON(b) ALEX RIEL(ds)

 これは、10年以上前にジャケ買いで入手して、その後もジャケットが良いのでしまい込むのがもったいなくて、そのおかげでたまに出てきては聴き返していたCD。

 そして、聴く度に演奏のほうも少しずつ耳に入ってきて、今ではかなり沁みてきた感じ。正直刺激があるようなタイプの演奏じゃなくて、かなり保守的といってもいいのかも知れないけど、でもかなり好演奏なのではないかと。

 最初に聴いた当時は、せいぜい ALEX RIEL の名前を見知っていたかどうかというくらいの時期で、ジャケットもレトロ感があるしリールはベテランのほうなので全体に古めのCDなのかと思っていたけど、でも気づけば2005年の録音だし、フロントの BENJAMIN KOPPEL はぐっと若い世代だったらしく、自分が入手したのもまだ発売されて数年経ったくらいだったという計算に。

 当然ながら黒さなど微塵もなく、いかにも北の方のヨーロッパの保守的なジャズの雰囲気が良く出ているし、中でも冒頭からフロントの BENJAMIN KOPPEL のサックスがすごくフレーズの流れが自然で表現も豊かに感じて、つい普通に聴き入ってしまう。

 それと、やっぱりこのジャケット・デザイン。

 気づけばこれ、「Nordin Design」というシリーズの3番目の番らしく、先ほどレーベルのHPで調べてみたら、1と2のジャケットも良い。ただ、これまで見た覚えがないということは、ややレアなCDなのか、単に気づかなかっただけか(この『レイキャビック・レコーディング』はすごくよく見るんだけど)。

 でも、これは演奏の内容抜きでも、ちょっと欲しい気がするなあ。

 

↓(1曲目と2曲目です)

Destination Home

Tufted Duck In The Atlantic

 

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聴いたCD Esteban Algora , Alessandra Rombolá & Ingar Zach : ....De Las Piedras

2023年01月22日 | ジャズ(フリー系)

De Las Piedras (Ingar Zach / Alessandra Rombolá / Esteban Algora)

 steban Algora(accordion)  Alessandra Rombolá(flute, tiiles installation)  Ingar Zach(percussion)

 これは、今自分が所有している中でもかなり「秘蔵」のCD(日本のアマゾンではヒットしないから、ジャケ写が使われている YouTube の紹介動画貼っておきました)。

 非常にひんやりした感触の、どこか現実感のない、異世界の音楽とも感じられる即興演奏で、どちらかというとクラシック系の現代音楽の室内楽っぽい雰囲気に近いのかも。

 敢えて楽器名を挙げると、アコーディオン、フルート、パーカッションによる即興演奏ということになるのだが、しかしアコーディオンは普通のアコーディオンから連想される響きとは全くかけ離れた邦楽器のような音を出しているし、パーカッションもいろんなものを擦ったりチョコンと鳴らさせたりでほとんど打楽器を叩く場面もなく、フルートもフルートらしい音はほんの一部(その、フルートの Alessandra Romboláが、しばしばタイルのインスタレーションというものも演奏しているらしく、音は大体確認できるのだが、どんな形のものなのかまでは分からないのが残念)。

 まあ、そういう意味では、楽器から独自の音色を引き出すことを追及するタイプの現代音楽家たちの即興演奏と言ったら、一面的には当たっているのかも。

 で、アルバムタイトルの『 ....De Las Piedras』とは、ジャケット内に一部引用されている、パブロ・ネルーダの石を音楽に変える錬金術についての詩から採られているようで、録音場所もスペインの古い石造りの教会を選び、その内部の豊かな残響を録音に生かしている感じ。

 また、6曲ある曲の曲名も、ambar(琥珀)、alabastro(アラバスター)、galena(方鉛鉱)、turmalina(トルマリン)、jade(ヒスイ) 、amastista(アメジスト)と、全て鉱石の名前になっていて、全体に石の内部に眠るひそやかな音を取り出して聴く、というようなコンセプトなのかもしれない。

 そんな、非常に繊細で秘めやかだが、張り詰めた空気に満ちた空間の中で、それぞれの楽器から響く音の運動や共鳴があり、時に氷のようであったり流動性が高まったり、柔らかな感触の瞬間が訪れたり。

 そして、ジャケットの(鉱物の断面写真か何かだろうか)、別の宇宙か次元の彼方のようなイメージが、一層現実世界の彼方へと、聴いている自分を連れ去ってくれるような・・・。

 とまあ、そんな空想をしながら、深夜にまったりとこのCDに浸っております(笑)。

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YouTube で南インドのヴォイス・パーカッション、「コナッコル(Konnakol)」を聴く

2023年01月16日 | 民族音楽・ワールドミュージック・カントリー・純邦楽等

 どうも、ジローです。

 今日は、久しぶりにインド音楽の話。といっても、以前よく聴いていた北インドのラーガとは違って、南インドのヴォイス・パーカッション、「コナッコル」です。

 元は、去年だったかにツイッターで流れてきた映像で、以前から知らないわけではなかったけど、昔は南インド音楽自体よく分からなかったし、第一こんなに鮮明で音質も良い映像なんかありませんでした。

 それに、当時はこれとタブラの口太鼓の「ボル(bol)」を、ちょっと混同していた時期もあったりして。

 「ボル」の場合は、タブラのいろんな音の音名を口で言って表すというもので、多分この「コナッコル」とは似て非なるものだと思います。

V Shivapriya & BR Somashekar Jois | Konnakol Duet | MadRasana Unplugged

 で、スゴいのは、この動画には、別の人がマーチング・バンドで使うようなドラムスで再現して、しかも譜面も添えてしまっているという点。ズブの素人にはただただ超絶技巧に見えても、きっとしっかりした「型」があるはずなので、習得した人にはわりと普通に可能なことなのかもしれないけど、やはり初めて目にすると、ものすごい技のように見えてしまいます。

Konnakkol & Quads Transcription

 そして、久しぶりにタブラのほうも思い出したついでに、懐かしのラヴィ・シャンカール&アラ・ラカの演奏も聴いてしまいました。

 この、シタールの演奏の途中で、ラヴィ・シャンカールがタブラについてレクチャーをしながらアラ・ラカがソロを披露するというスタイルは、かつて彼らの定番の演目だったはず。

Ravi Shankar, Alla Rakha - Tabla Solo in Jhaptal

 画像が粗いとはいえ、やはりLPレコードで音だけ聴いているのと違って、こうして映像があるのは有り難いです。かといって、こうして手で表紙を取ってくれていても、自分は今も昔も相変わらずロクに拍子が取れないんですけど(笑)。

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聴いたCD シューベルト:4つの即興曲Op.90&142(エヴァ・ポブウォツカ)

2023年01月12日 | クラシック

 

 久しぶりにシューベルトの即興曲集を聴く。

 本当に、こうして作品90と142をまとめて聴くのは何年ぶりだろう。

 この曲集は、曲によってはそんなに難しくなく、ティーンエイジャーでも弾けるので、「90-2」などは子どもの時から耳タコの曲だったりして、あまり好きな曲でもなかったのだが、しかしそれから幾星霜、自分も中年になった頃からやっとシューベルトに少しずつ開眼し、一通りピアノ・ソナタも聴くようになって改めてこの曲集に戻ってみると、それぞれの曲が震えるように美しく感じてしまう。

  で、録音としては、実はそんなにたくさん聴いているわけじゃないんだけど、昔から持っている演奏で気に入っているのが、このエヴァ・ポブウォツカ盤。

 この曲集、聴く身としては、やっぱり詩情が豊かに漂うような演奏であってほしいけど、あまり神経質な張り詰めた感じがしてしまうとシンドいかなと思っていて(けっこう、聴いていて弾いているピアニストの表情や心情とかが頭に浮かびやすい曲だと思う)、その点この演奏は、非常に詩情もあって音の粒立ちもとてもきれいだし、その上潤いや温かな包容力みたいなものも感じて、今回改めて聴いてみても、これがあれば十分と思ってしまう。

 ただ、このポブウォツカの録音って、ほかにもバッハの録音なども日本のビクターのものが多くて、多分日本以外では恐らくあまり流通していないと思われるのがいつももったいなく感じるのだが。

↓(YouTube を探したら、かろうじて1曲だけ収録曲が見つかりました)

即興曲 Op.90-2(シューベルト)

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聴いたCD ぞめき弐 徳島阿波おどり 正調連

2023年01月07日 | 民族音楽・ワールドミュージック・カントリー・純邦楽等

 

 これは、今こうしてこれを聴いている自分に、ちょっと驚いているCD。

 いやあまさか、あの阿波踊りの音を「音楽」として聴く日が来ようとは。

 阿波踊りといえば、実は過去に1,2回たまたま高円寺の阿波踊りの日に現場を通りかかったことがあって、せっかくだからちょっと見ていくかと思ったのだが、でもあまりの人の多さに結局前の人の後頭部しか見えずに早々に退散した思い出しかなくて、それに阿波踊り自体についても、「踊り」というくらいだから当然伴奏の笛タイコよりは踊りのほうがメインなのだろうと思って、あまり音楽に耳を傾けること自体したことがなかった。

 それが、過日たまたまこのCD(のシリーズの内の1枚)を見つけて、何だかゾワッとするものを感じて試しに聴いてみると、これが音楽だけで全然聴けてしまったのですよ。というか、聴けるという以上に、かなり乗れるしカッコいいのですよ、ホントに。

 その証拠に、これ、CDとして少なくとも8枚までシリーズ化されていて、高円寺ほか本場の徳島の団体の演奏もあるし、「Remix」盤まで出ている人気ぶり。それぞれ特徴もけっこうあって、太鼓の重低音のビートの激しいものから普通めのやや軽めの音、それとリミックスのDJなんかが手を加えたものまで、それぞれの傾向を聴き分けていくだけでもけっこう面白い。

 で、もともと「太鼓好き」を自称する自分としては、最初太鼓重低音系のCDに食いついてしまったのだが、しかし聴いてみると三味線や女性ボーカル(というのか?)がバランスよく入った、この「弐」みたいな正統派の音に、現時点では惹かれるものを感じております。

 「えっ、阿波踊りのCD? そんなものが面白いの?」と今思ったあなた、いやホントに、実際に聴いてみると想像の数倍良いんですよ、これが。そして聴いている内に、身体が自然に動き出してくるんですよ、この真冬に(笑)。

ぞめき伍 ZOMEKI no.5 Sampler 徳島高円寺阿波おどり

ぞめき六 ZOMEKI no.6 Sampler 徳島阿波おどり 粋

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明けましておめでとうございます

2023年01月02日 | ブログ

 2023年 明けましておめでとうございます。

 どうも、ジローです。

 う~ん、実は前々から予兆はあったのですが、当ブログ、昨年の後半から目に見えて更新ペースが落ちてきてしまいました。

 最初に始めたホームページからこのようなブログに移行したのが恐らく2009年のことで、もう12,3年続いている訳だから、そろそろ変化が訪れる時期ではあるかなとは思っていましたが、それがついにはっきりと表れてしまいました。

 で、今の時点で自分なりに原因を探ってみると、やっぱりブログをコンスタントに更新しなければ、という義務感みたいなものはずっと心の中にあって、それが知らず知らずのうちに重荷になっていたという面はありましたかねえ(それに、ぼくの場合は、多分人と比べても書くのにかなり時間がかかっていると思う)。

 それに、コンテンツとしてもこれだけ長く音楽を聴いていると、耳新しい音楽に出会ってフレッシュな感動を得るなんてことも少なくなってきたと思うし、CD自体の発行点数が激減していることも当然ながら大きいと思いますが(このブログは、特にこれまで聴いたことがない音楽を見つけた、という種類の記事が多い)。

 というわけで、最近は毎日家に帰ってきて気づくと、ダラダラとYouTubeばかり見ていたりして(といって、音楽もフツーに聴いてはいるんだけど)、なかなかブログ更新に気が向かなくなってしまいました。

 これが単に小休止に終わってまた復活できるのか、それともこのままフェードアウトしてしまうのかは自分でも分かりませんが、取りあえずこのところは、多少の残念さと(日々の更新から解放された)気楽さの入り混じった気分を味わっております。

 でも、何もなくなるとやっぱり淋しいから、すぐにははっきりやめないと思うけど。

 ともあれ、今年が皆様にとって良い年になりますように。 

 2023年元旦 ジロー。

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