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GILAD HEKSELMAN(g) JOE MARTIN(b) ARI HOENIG(ds)
これは、2週間くらい前にけっこう聴いたCD。てっきり感想書いた気になっていたけど、忘れていたみたい。
で、このGILAD HEKSELMAN。すごく人気のギタリストのようで(イスラエル生まれ→NYで活躍)、ぼくも以前『Homes』というアルバムは聴いたことがあったけど、その時はどうもあまりよく分からずに、以来まだ未消化のまま。なので、先日この盤を見つけた時もどうしようかと思ったけど、これはライヴ盤ということで、それなら演奏も分かりやすいかなと思って購入した次第。
で、そうして聴いてみたところが、今回は冒頭から音がすごく耳に入ってくる。思えば、以前聴いた盤はちょっとコンテンポラリーな感じの盤で、そこが今一つついて行けなかったような記憶があるのだが、今回はそれよりずっとメロディアスというか、非常にシンプルで力んだ感じもないし、すごく自然に歌が耳に入ってくる。
気づけば、このCDは GILAD HEKSELMAN のデビュー作だったらしく、この時まだ23歳くらいだったらしいのだが、いやしかし、この歳でこの地に足がついた感じというかこの落ち着きようというか、とても繊細な感覚を感じるし音楽性もしっかりしているし、単純にすごいなあと思ってしまった。
実際、もしぼくのような人間がギターをやっていたとしたら、まだ20代前半だったらきっと難しいパッセージや早弾きをして喜んだり、派手な音楽に走ったりした頃で、とてもこんなしっかりした音なんか作れなかったと思う。それに、最初から最後までギターを持ち替えたりもせず、それでCD丸々1枚しっかり飽きさせないで持たせてしまうって、なかなかすごいと思った。
それと、そんな23歳のデビュー盤なのに、すでにバック陣が豪華。ただ、 JOE MARTIN のベースが全体に今一つ音が聴こえにくいのが難点だけど。その代わり、 ARI HOENIG のドラムスの音はうるさいくらいはっきり聴こえる。この ARI HOENIG と GILAD HEKSELMAN は関係が深いのか、これ以後もよく組んで演奏しているみたいだけど、きっと先輩格みたいな感じなのかな。ただ・・・、ベースが演奏も終始控えめなところにきて、ちょっとドラムスが饒舌すぎるかなとも思えた点、バランス的にどうなんだろうとは思った。
・・・と、ともあれすごく良かったこのCD。この勢いを駆って、未消化だった『Homes』も再聴してみようと思ったのだが、それがCDの山の中で、ちょっと探したくらいでは容易に見つからない。
そうか、それであの時、ブログに感想書くのも忘れてしまっていたのかと、さっき気づいてしまいました(笑)。