On a bench ブログ

ようこそ、当ブログへ。ジローと申します。
 毎日毎日、たくさんのCDやLPを聴いて過ごしております。

聴いたCD Francis Coletta & Jonas Tauber : Port Said Street

2018年06月25日 | ジャズ(グループ、複数名義、オムニバス 等)
Port Said Street by Francis Coletta & Jonas Tauber (2011-01-18)
 
Origin Records

 Francis Coletta(g) Jonas Tauber(cello)

 どうも、ジローです。只今、2018年ロシアのワールドカップ開催中で、毎日夜帰ってきてテレビをつけると自然といつのまにか見てしまっているので(最初は興味がないつもりだった)、ほかにほとんど何もできなくなってしまいました。

 しかしホントに今回のロシアって、日本の夜更かし人間にとっては最高(最悪かも)の時間帯で、しかもグループリーグでは次から次に1試合ずつ始まってしまうのがうまくできているというか、いやもう、12時からの試合を見始めてしまうとキツいです。

 ・・・で、それはそれとして、音楽は通勤時やサッカーの合間にやっぱり聴いているわけで、感想はたまってはいるのですが、いかんせんこうしてブログで書く時間がない(泣)。

 そんな中で、上のCDは、ここ2,3日繰り返し聴いた盤。実はこれ、机の周りの雑然さがあまりにひどいのでサッカーのハーフタイムにちょっと片付けていた時に偶然発掘されたCDのひとつで、ジャケットを見て数年前に買ったことは思い出したけど、しかし聴いた記憶が全くない。

 となると、これは一度聴いてみるしかないかと思いたって聴いてみたら、すごく良かったという、個人的にわりとよくあるパターンです(笑)。

 で、編成はギターとチェロのデュオで、ギターのFrancis Colettaはフランス、チェロの Jonas Tauberはスイスの出身。どちらも例によって全然知らない人で、もうおじさんといっていい歳のように見えるし、あまりメジャーでもない人かもしれないけど、しかしそんな2人の全く奇を衒わないシンプルなデュオ演奏が、かなり聴かせてくれます。

 曲は、Colettaの自作と、有名曲(Body and Soul,Caravan,Nica's Dream,How Insensitive)が半分ずつといったところで、その点 Coletta のほうが主役っぽく見えなくもないけど、しかし聴いている限りは、本当に2人の親密で対等なデュオという感じで、いつのまにか聴き入っていて全然飽きがこない。

 気づけば、ギターとチェロのデュオってほかに聴いた記憶がないんだけど、ベースと違ってチェロという楽器が一段音域が高いせいか、ギターの音色とのバランスがすごく自然に感じるし、相性がいいとも感じる。そのチェロは基本指引きが多いけど、たまに弓弾きになってギターがバッキングに回ったり(でも、どちらかがバッキングしている時も「主ー従」みたいな関係には一切感じない)。

 聴いているとけっこうメロウなメロディーもあるんだけど、それも全然イヤみなどないし、本当にすごく上質なアコースティックな演奏というか、かなり素晴らしいアルバムだと思いました。

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聴いたCD Ruben Machtelinckx & Frederik Leroux: when the shade is stretched

2018年06月15日 | ジャズ(フリー系)

Ruben Machtelinckx - One Morning, Ten Years Later

 Ruben Machtelinckx:banjo, long scale banjo, guitars, vibration speaker, objects

 Frederik Leroux:banjo, tapedelay, voice, recorder, bird whistle, harmonium, percussion, piano and synth

 いやあ、これは見つけました! 今年はまだ6月だけど、もう完全に一番の発見だと言ってしまってもいいかもしれない。

 これ、先週いつものごとく新宿のDUでギター・コーナーを漁っていた時に見つけたんだけど、もうジャケットを見た瞬間に体に電気が走ったというか、痺れてしまったのですよ。で、例によって演奏者も全然知らない名前だったけど、瞬時に購入決定。ていうか、このCDってまだアマゾンにもデータがなくて、ジャケット写真がリンク貼れないのがアレなんだけど(上のYoutubeの画面に見えているのは裏ジャケ)、とりあえず下にRuben MachtelinckxのHPのリンク貼っておきましたので、そこにCDのアートワークのでっかい画像が出ているので興味ある方はご覧ください。

http://www.rubenmachtelinckx.com/home.php

 で、さっそく家に帰って聴いてみたところが、これが予想を上回ってまた痺れてしまった。最初にまず、けだるく儚げな伴奏が流れてきた後で、「ウードか何か?」っていうくらいの乾いた擦弦楽器の音色が現れてきたのですが、これが憂いを含んだ静かな美しさがあって、素晴らしい。そして、美しさの種類としてはものすごくECM的なに近いというか、それもこれまでのECMでは聴いたことがないような、ちょっと異質で新鮮な雰囲気がある。

 しばらく、何度か繰り返し聴いてしまいました。

 で・・・、そうするうちに徐々に興奮も落ち着いてきて、ジャケットの情報などを読み始めてみたところが(ライナー・ノートはないので、情報といってもごく僅かなのですが)、予想外のことが次々と出てくる。

 まず、このCDは演奏者が2人いてどちらも複数の楽器を演奏しているらしいのだが、その最初に表記されている主要な楽器が2人ともバンジョー(!)。 聴いていて全くそんな感じはしなかったけど、ということはこれはアメリカ音楽なのか。・・・かと思ったら、それが何とベルギー人らしい。えっ、一体何なの。どういうこと?

 そして、もうひとつ驚くことは、最初演奏を聴いてちょこちょこと色んな音が混じっているので、当然この2人の合奏かと思っていたのだが、何とこのCD、前半と後半でそれぞれ Ruben Machtelinckx と Frederik Leroux が半分ずつソロの演奏をしているだけだと判明。つまり、これまでアンサンブルと聴こえていたものは、個人個人でいろんなエフェクトや多重録音も使っていたのだということらしい(控えめな使い方なので、別にイヤな感じはしないのだが)。

 そう言われてみれば、確かに前半と後半でテイストはけっこう違って、前半の Machtelinckx は比較的シンプルで静か。後半の Leroux はいろんな楽器も使って音にヴァラエティーがある感じだけど、なぜそんな作り方をしたのかは(単にお互い仲良く半分ずつということか、それとも似ているようでよく聴けば違う微妙なコントラストを狙ったのか)とにかく全く説明がないので謎のまま。まあ、そうと分かってみれば、けっこうユニークな試みだとは思うけど。

  で、個人的な好みとしては、やはり Ruben Machtelinckx のほうが断然興味を惹かれるんだけど、ネットで調べてみるともうこの人ってヨーロッパで有名どころの人たちとけっこう共演もしていて、しかもそこにニルス・オークランドやベン・モンダーという名前を発見してしまったとなると、もうますますECMの影がちらついてくる。

 いやもう、さっきも言ったけど、これって本当にECM盤だと言われたとしてもすでに全然違和感がないくらいだし(むしろ、かなり上位の盤に数えられると思う)、実際にこのままこんな演奏をしていたら、近い将来本当にECMから盤が出るんじゃないかと思う。というか、この Ruben Machtelinckx はまだかなりの若さなので、ぼく個人的としては完全に今、「ブレイク前」という状態にしか見えません。

 で、そんな、まだ比較的無名の彼が、多分今年(というより先月)来日して各地でちょこちょこ(それもかなりこじんまりと)演奏をしていった様子。う~ん、今さら遅いけど、そうと知っていたらかなり究極のインドア派のぼくでも、ちょっと見てみたかった気がする。(というか、その関係で多少東京に出回ったCDの一部がDUに流れて、それをぼくが拾ったということだろうか)。

 んっ、いや、待てよ・・・。

 たしかこのCDを拾った時、 棚のすぐ横に Ruben Machtelinckx のCDがまだほかにも並んでいなかったっけ。ジャケットの雰囲気ではこのCDが抜群だったけど、あの時何だか同じような名前を見たような気がするぞ。となれば、これは急がないと他の人に取られてしまいかねない。これは大変だ!

 と、今日の夕刻あわてて再び新宿のDUへ。あったあった、ありましたよ。無事に2枚ほどゲットできました。ああ、よかった!

 ということで、今ちょっとした幸福感に満たされているところです(笑)。

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聴いたCD ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番「ハ-プ」、ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第5番(アトリウム弦楽四重奏団)

2018年06月13日 | クラシック
Beethoven: Quatuor 10
 
Zig Zag Territories

 これは、ここ3,4日よく聴いた盤。

 最近、クラシックの分野ではまた弦楽四重奏曲を聴くことが多くなってきて、中古屋でちょこちょこと新しめの録音を拾っている。この盤は2000年に結成されたというロシアのアトリウム弦楽四重奏団(QARTUOR ATRIUM)というユニットの演奏で、2008年パリでの録音。

 で、弦楽四重奏曲を多く作曲した作曲家の中で自分が過去によく聴いてきたのは、ベートーヴェン、バルトーク、ショスタコーヴィチというところなんだけど、ベートーヴェンはすごく昔にハマって以来、ものすごく遠ざかってしまっていたので、今かえって新鮮に聴いている感じ。この第10番「ハープ」も、曲としては覚えているんだけど、本当に以前聴いていた頃からは、ずいぶんと距たりを感じてしまった。

 逆にショスタコはけっこう最近も聴いたりしていたので、こちらはある意味ずっと身近というか。でも、例えば第2楽章なんか、今初めてこの盤の演奏ですごく耳に入ってきた感じでその美しさに打たれているところだけど、以前は全然分かってなかったんだなあと。

 で、演奏の感想としては、クラシックの投稿では毎度同じことを言っているようで気が引けるんだけど、やっぱり今こうして聴くんだったら、こういう2000年代の新しい録音がいい。クラシックの世界では、やはりまだ今でも往年の演奏家が評価が高くてCD屋で見かけることも多く、むろんそれもいいとは思うのだが、しかし常日頃どのジャンルもフレッシュに聴きたいと思っている自分としては、やはりそれらの演奏は「重く」感じてしまうことが多い。

 ここでのアトリウム弦楽四重奏団の演奏も、音にダイナミズムがありリズム感もしっかりしていて、非常に鮮烈で現代的。こういう室内楽って、クラシックのジャンルの中でも見た目一番地味というか、世間の歓心を惹きにくい分野だと思うのだが、しかしそうである分だけ、演奏する側からは何とか自分たちの演奏を世間に届けたいという思いが強くなるのではないかと思う。

 それに、何といってもベートーヴェンとショスタコという取り合わせが異質なもののぶつかり合いみたいな感じで攻めているというか、非常にオシャレ。こういう企画、ホントにどんどんやってほしい。先日、新宿のDUで見つけた時も、ちょっと高かったけどすぐに買ってしまった。

 あと、これ実は「マーキュリー」というところが輸入している国内盤で、大手と違って海外の録音に帯と解説をつけただけの簡易な国内盤ではあるんだけど、しかしクラシックの国内盤発売自体が少なくなっている中、こういった日本語解説がつくのは有難いし、また聴いて面白い盤も少なくない。

 今、ウチのCD棚には、マーキュリーの白い背のCDがじわりと増殖しているところです。

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聴いたCD モーツァルト:きらきら星変奏曲、ソナタ第1,4,15番(ザラフィアンツ)

2018年06月07日 | クラシック
モーツァルト:きらきら星変奏曲
 
ALM RECORDS

〔曲目〕
 ・ 「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による変奏曲(きらきら星変奏曲) K.265
 ・ ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 K.279
 ・ ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282
 ・ ピアノ・ソナタ 第15番 ヘ長調 K.533 + 494

 今日は、近年では個性派ピアニストに属する(とぼくは思っている)、ザラフィアンツによるモーツァルト集を聴く。

 ただ、このところ少しずつモーツァルトに開眼して以前よりCDを沢山聴いているのは度々書いてきた通りだけど、どうもこのモーツァルトの場合、いざ書こうとするとなかなか筆が進まないことが多い。

 こうしてブログを書く以上、ただ「良かった」「きれいだった」だけでは物足りないので、多少は何か実のあることを書きたいとは思うのだが、しかし当方、べつに格段素養があるわけでもなく、感受性が強かったりするわけでもないし、それに「良い」と思っても特に取り立ててどこがとは言いにくかったりすることもあるわけだし。で、どう書こうか考えているうちにちょっと疲れてしまったりもして(笑)。

 しかし、個人的にこのブログは自分にとってのある種の記録というか、備忘録という面もあるので、やはり何も書かなくて後から自分で振り返れなくなってしまうのは困ったりもする。

 ・・・で、やっとこの盤の感想(笑)。やはりこのピアニストらしく、これもかなり個性が強めの演奏だと思う。基本的に、とても情感あふれる演奏で、ピアノの音も厚めでボリューム感あり、表情も豊か。強い音の箇所ではあの少ない音符なのにけっこう迫力もあったりして。

 特に第15番のソナタの第1楽章なんて、たいていどの遠藤も快活に進んでいくものだと思うけど、それがこの演奏ではかなりメロウな感じになっていて、ある意味このピアニストの面目躍如なのかと思ったりした。

 モーツァルトの演奏って、ある種「抑制の美」というか、ストイックさの世界でもあると思っていて、演奏によっては「これじゃあ弾いていて、神経使って疲れるだろうなあ」と思うこともあるんだけど(そういう面が、一部の女性ピアニストの演奏ではかなり緩和されるように感じることがある)、このサラフィアンツも、ストイックではあるんだけど、男性的でかつ、より血肉をまとった(こちらも含めて)気疲れしない演奏だなあ、という気がした。

 100%支持ではないけど、これからもまた聴いていきたいと思わせてくれた盤。

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聴いたCD Marco Mezquida Trio + Bill McHenry : Cantabile

2018年06月04日 | ジャズ(キー:Piano,Organ 等)
 
 
Fresh Sound New

 Marco Mezquida(p) Bill McHenry(ts) Marko Lohikari(b) Carlos Falanga(ds)

 これは、久しぶりにFSNTレーベルで気に入った盤。

 もともとは以前からちょっと気になっている NYのテナー奏者、Bill McHenry の名前で拾った盤で、編成としてはバルセロナで活躍するというピアニスト、Marco Mezquida のトリオに McHenry がゲスト参加したという形。Marco Mezquida も、すでにFSNTでも何枚かリーダー作を出している人で、ぼくも以前2,3枚聴いたことがありました。

 で、演奏の印象としては、本当にいかにも今どきのヨーロッパの若手のピアノ・トリオという感じで、すごくバランスが取れている中で、ちょっとユーモラスでおどけているところなんか、同じバルセロナのSergi Sirvent と重なって見えるところもある。基本、ピアノ・トリオなので、最初の曲ほかでたまに3人だけで演奏する曲もあるんだけど、多くの曲ではそこに McHenry のテナーが加わって、なかなかの聴き応えです。

 McHenry って中庸といえば中庸で、最近フリー・ジャズみたいなキツめの音を聴くことが多い自分としてはややインパクトに欠けると感じることもあるんだけど、しかしClean Feedほかのレーベルでもすごくよく見かけるし、そういう盤を聴いてみると耳に残ることも多いので、やっぱりきっと売れる理由があるんだろうな、と。

 そして演奏全体としても、どこといって飛び道具はなくてある意味普通のピアノ・トリオなんだけど、そんななかで最初からちょっと音が立っていて、「おっ?」と思わず引き込まれてしまった盤でした。

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Youtube動画 コートジヴォワールのザオリ・ダンスというのが濃い!(でもなぜか最後に湖池屋)

2018年06月02日 | 民族音楽・ワールドミュージック・カントリー・純邦楽等

 どうも、ジローです。

 今日は久しぶりに民族音楽系のYoutube動画。深夜、例によってYoutubeをさまよっていたら、突然異様に濃い動画に遭遇して、ショックを受けてしまいました。

 ますはこれ。

Zaouli de Manfla https://www.youtube.com/watch?v=jZ572yLH9sc

 この動画が出てきたのは本当に偶然で(最初はルーマニアのジプシーとかの動画を見ていた)、特にふだんアフリカものはそんなに趣味でもないので、すぐにやめようとも思ったのですが、すぐにあまりの濃さに思わず引き込まれて、しばらく釘付けになってしまいました。

 それにしても何ナンだこのヒザ下の動きは! 上半身ほとんど動いてないし。それに、もう画面の中の何から何まで何という濃さ。いやあ、しばらくシビれっぱなしになってしまいました。

 そして、次に見たのがコレ。

BENDIA EN REPETITION: ZAOULI

 黄緑の衣装と、演台上のドラム衆がカッコいい! それにこれ、かなり独特というか、面白い点がいろいろと。まず、踊り手がいつも踊っているわけじゃなくて、けっこう休憩(?)が多いし、踊っていないときは「見せ手」の立場でもないというか、ドラムの人と話もしているし、そこらへんが良い意味でも悪い意味でもナチュラルという感じ。あと、なぜか仮面をつけていないマネージャーみたいな人がいて、その人も少しは踊る。この人って何なんだろう。

Zahouli of Manfla 5

 そして今回、踊りの周辺を含めて一番濃かったのが、この一連の動画。画像は粗いけど、これはかなりタマらんです。いやあ、まず最初に出てくるシマシマの服の2人組は何なのか。ちょっと香具師っぽくも見えてしまうのだが。で、踊りが始まるとムラサキのシャツのマネージャーは、さっきほ動画みたいに横でちょっと踊るし、おひねりを拾う役目もする。

Zahouli of Manfla 6

 いくつか一連の動画があるけど、もうエンドレスで流したいくらい。そもそも、いろんな人が出てきて踊りの前に交渉みたいなことをしたり、おひねりが飛んできてから踊り始めるように見えることもあるのだが、要するにそういうことなのか。

 それに、不意に踊り始めたり、軽くステップを踏んだりするのがかねりテキトーに見えながらも、後ろの太鼓と笛とピタッと合っているところがかなりスゴい。いやあ、なにもかも強烈。あと、この辺の人たちって、あまり拍手とかしないんだなあ。

Zahouli of Manfla 7

 で、1,2時間ほどこの濃密な世界を体験。たっぷり堪能させていただきました。

 しかし、それがですね・・・。

 この踊り、よっぽど古くてディープな世界なのかと思いきや、ネットで検索すると予想に反して日本語の情報がスルスルと出てきてしまった。で、読んでみると、これはせいぜい1950年代に始まった比較的新しいコートジヴォワールのグロ族の踊りで、すでにけっこう有名らしい。あれっ、そんなもんなのかと、ちょっとちょっと拍子抜けしてしまいました。そして何と、さらに衝撃的な動画が。

 もう、あのですね、これ日本においても認知されているどころの話ではなく、すでにあの湖池屋のCMにも起用されているというのですよ! マジですか?!

【CM】湖池屋 スゴーン 2017

 うおおおおっ、思わず絶句してしまいました。最近、あまりテレビ見ないからこのCM知らなかった。ああっ、世界はもうこんなにグローバルになっているのか、と打ちのめされてしまった次第です(笑)。

 それでは、また。

 

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ラモー:新クラヴサン曲集(アレクサンドル・タロー)

2018年06月01日 | (旧HP記事)古楽・バロック
Alexandre THARAUD joue/plays RAMEAU
 
Harmonia Mundi

 2009年は、ラモー発見の年。

 と、まだ8月だけど断言してしまいたくなるほど、これは個人的にスゴイ出来事だった。なにしろフランスのバロックときたら、これまでラモーであれクープランであれ全然ピンと来たことがなくて、もう一生縁がないと思っていたくらいなので。

 で、ラモーの場合、やはり過去に聴いてきたものがチェンバロ演奏ばかりで、ピアノ演奏にしても小品集の中のほんの1,2曲だけというものが多く、このアレクサンドル・タローや青柳いづみ子の盤のような良いピアノ演奏盤にめぐり合うことがなかったことが大きかったと思うのですね(ぼくは基本的にチェンバロの音が苦手なので、とにもかくにもピアノで弾いてもらわないと困る)。

 それにしても、ラモーについてぼくは、今まで完全に誤解しておりました。ラモーといえば真っ先に思い出すのが、なぜかドビュッシーがすごく褒めていたということだけど、ぼくはそれをドビュッシーの愛国心がそう言わせただけではないかと、ちょっと疑問にも思っていた。それが、この盤ではどの曲も旋律も柔らかですごく魅力的だし、和声的な奥深さもあって素晴らしい。

 ともあれ、まだ開眼したばかりでとやかく言える状態ではないけれど、やはりドイツ・バロックとは明らかに違う明るさがあり、バロックにおける未知の世界の広がりを感じさせてくれます。それと、ぼくの好きなヘンデルの音の響きに似ている点があるのもうれしいところ。

 それからこのタローの盤、ジャケもいい。大体、ラモーのCDでこんな現代的でスタイリッシュな感じのジャケットができるなんて、予想もしていなかった。この盤を見つけた時の「えっ、あのラモーでなぜこんなデザインになるんだ?」という軽い驚きが、この盤を聴いてみるきっかけになってくれた。

 で、それはきっと、このアレクサンドル・タローの個性と演奏とが、こういうジャケを作らせてくれたわけなのですね。アレクサンドル・タロー、今度ほかの録音も聴いてみよう。(2009/08/17)

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