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障害者の性考える 長崎の結婚推進事業紹介 宮崎市

2016年03月29日 23時58分35秒 | 
障害者の性考える 長崎の結婚推進事業紹介 宮崎市
2016年3月29日 (火)配信宮崎日日新聞

 障害者の恋愛や結婚について考える講演会「愛しあっているかい!?~私たち結婚してっちゃけど~」(県障がい者相談支援事業連絡協議会県央ブロック主催)は18日、宮崎市総合福祉保健センターであった。福祉施設の相談支援専門員ら県内の約50人が参加。長崎県雲仙市の社会福祉法人・南高愛隣会(田島光浩理事長)が先駆的に行っている自主事業「結婚推進室『ぶ~け』」の取り組みについて学んだ。

 障害の有無で分け隔てられることのない社会を目指す障害者差別解消法が4月に施行されるのを前に、福祉の現場でも敬遠されがちな障害者の性について考えようと企画。2003年に事業を開始したぶ~けの歩みについて、同法人・相談支援専門員の小西亜弥さん(29)が解説した。

 会員制で実施している同事業に、同県全域から20~70代の203人が登録している。小西さんは「愛する人と寄り添いたい気持ちをあらゆる年代の人が持っている」と分析。自分磨きのための講座開催から婚活イベント、結婚・子育て生活の支援まで、手広く展開している現状を報告した。

 これまでに成立したカップル37組の中から、互いに知的障害があり、男児1人を設けた夫婦の事例も紹介。デートの作法を教えたり、勤務先に掛け合って会える時間を調整したりするなどきめ細かいサポートで結婚につなげた一方、子育ての場面では、スタッフが夫婦と学校などの間に立つ場面が多く、「工夫をしないと、親として何もしなくてもいいということになってしまう」と課題も挙げた。

 講演後、小グループに分かれての意見交換では「『妊娠した』という報告を受けた段階から支援を始めると、手に負えなくなってしまう」「出会いの段階から支えていくポジティブ(積極的)な恋愛観を持つことが必要」といった意見が出された。

 同協議会県央ブロック役員の竹原祐二さん(34)=高鍋町=は「恋愛や性交渉は人間としてごくごく当たり前のことだが、私的な事柄という理由から、支援する現場でも避けられてきた面がある。今後はきちんと向き合っていくことが大切」と話していた。

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